株式会社アックスグループ

Web広告配信ネットワークサービス『AX-AD』を展開する、株式会社アックスグループ。努力の末の “結果”が正当に評価され、自分次第で青天井にキャリアを進められるベンチャー企業だ。

同社はこれまで、二人の事業家を中心にして成長を遂げてきた。

2019年に同社の前身となるWeb広告事業をスタートさせたのは、同社の現代表取締役会長の山下恭典氏。山下氏は早期に独立を果たし、Webデザインや開発領域を中心に事業を手掛けてきた。その一環で立ち上げたWebメディアの広告収益を一気に拡大させたことをきっかけに、Web広告事業にも乗り出す。業界内でも注目を集め、ある時は上場企業と提携した広告サービスでも成功を収めた。

このように自身の主力ビジネスになったWeb広告事業を2023年に本格的に法人化したのが、同社だ。

法人化後、山下氏は現代表取締役社長の石﨑泰洸氏をスカウトする。石﨑氏は前職の大手アドテクノロジー企業にて、わずか入社1年で役員にまで上り詰めた逸材だ。現在も、同社や自身で立ち上げた会社を含め、なんと5社の経営に関わっている。

Web広告領域はもちろん、深いビジネスの知見も持ち合わせた石﨑氏を迎え、同社は『AX-AD』を開発・リリースさせた。サービスは大成功を収め、1期目にして売上4億円、2期目で8億円を記録。今後は今の広告周辺事業を主軸として新規事業を複数立ち上げていくことで、この勢いをさらに倍速で進めていくつもりだ。

その中で2025年、3期目にして早くも組織改編が実施された。設立者である山下氏は会長へ就任し、同社の専任を一旦退く。それは、新たなビジネス展開のためだ。独立初期には飲食業を営んだこともある山下氏。今後も市場価値を感じる領域には、業界や分野の枠を超えてチャレンジしていくという。

「これまでは設立者の私が社長を務めつつ、ビジネスサイドは石﨑に全面的に任せてきました。そんな石﨑や他のメンバーが努力し続けた結果、ここまで『AX-AD』を成功させることができています。そしてこの第一創業期が落ち着いたタイミングで、私は当社のグループ展開を視野に入れて新たな事業を立ち上げることにしました」（山下氏）。

そしてもう一つの組織改編として、第二創業期の成長をさらに加速させる新メンバーを迎えることに。

「面接でよく質問いただくのですが、当社のビジネスで大切にするのは、シンプルに“売上と利益”です。“社会貢献”等というような綺麗で大きなビジョンは念頭に置いていません。クライアントの利益を出し、自社の利益を出し、メンバーが自身の仕事の対価を受け取る。そのWin-Win-Winな関係の水準を上げていいきます。だからこそ窮屈なしがらみはありませんし、メンバーの成果は正当に評価します」（山下氏）。

同社のサービス『AX-AD』について改めて触れたい。

『AX-AD』では、Web広告におけるDSPとSSPを取り扱う。DSP（Demand-Side-Platform）とは広告主の広告の費用対効果を最大化するための運用プラットフォームであり、SSP（Supply-Side-Platform）とはWebサービス等のメディア・媒体側の広告掲載による収益を最大化するためのプラットフォームだ。

この『AX-AD』はDSPにおける広告主、SSPにおけるメディアの獲得を共に成功させ、バランス良く成長している。

DSP領域の主なクライアントは、電子書籍や動画サブスクリプションを取り扱う企業、美容クリニック等。設立間もない頃から、大手から中堅規模まで数々の企業に指示されている強みはどこにあるのだろうか。

まず前提として、Web広告は高い費用対効果を出すことが全てだ。DSPでのCPA（単価）を少しでも低く抑えることで広告主は利益を出すことができ、そうして出稿する広告主が増えればメディア側（SSP）の広告収益も上がる。

その点で、“成果”にこだわる同社が、強くならないはずがない。。

「当社は、スピードと質の両方を担保することで成果に繋げています。その点は開発も広告運用も営業も変わりません」現社長の石﨑氏はこう答える。

活発なクライアントでは、1社あたり常時200〜300種類ものクリエイティブが同時に配信されている。
Web広告の柔軟性を生かし、「別の打ち出し方に変更したい」「新しいキャンペーンに差し替えたい」といった相談をクライアントから受けることは珍しくない。

同社では、そうした要望に迅速に対応し、各クリエイティブの成果（CPAなど）を短期間で検証。
検証結果をもとに、クライアントや広告代理店との定例ミーティングで、週次・月次単位の最適なアクションを提案している。

このように、スピード感を持ちながら一つひとつの広告に丁寧に向き合うことで、多くのクライアント案件を成功に導いている。

例えば、とあるクライアントの電子書籍サービスの広告では、高い成果を評価され、運用スタート3カ月目にして2,000～3,000万円もの予算が託されるようになった。

そうして『AX-AD』は2024年のリリースから1年足らずでDSP＆SSPの月間売上1.5億円を達成。
今後は『AX-AD』の他にも、インフルエンサーマーケティングやアフィリエイト等、ジャンルを問わず幅広い事業を展開する予定だ。

現在第二弾のサービスとして動いているのは、DOOH（デジタル屋外広告）。物理的な屋外広告という新たな分野だ。
しかし、システム配信等のテクノロジー分野で豊富なノウハウを持つ同社が社会に生み出す影響力は、かなり大きく期待できそうだ。

スピーディに丁寧に、“成果”を追う――。スキルよりも経験よりも、この姿勢を何より貫く同社だからこそ、業界未経験者はメンバーの約7割にも上る。むしろ、未経験者を積極的に迎え入れている。

同社の業務方針は、運用面でも営業面でもかなり基準が高い。シンプルに考えればWeb広告経験者は即戦力だが、同社とそぐわない価値観や働き方が身に染み付いた人はかなり苦労するという。一方で、自身で学び、本気で考えて挑み続け、結果にこだわるベンチャー素質を持つ人ならば、同社は心から歓迎すると山下氏は話す。

実際に広告運用担当として活躍するメンバーの一人は、未経験でジョインし、入社3カ月時点で次期マネージャー候補に。入社2年以内の役員昇格に向けても、経営陣と話が進んでいる。

もちろん本人達の努力の末にあるキャリアアップだが、そのモチベーションの根源は経営陣にもありそうだ。

メンバーにインタビューすると、山下氏や石﨑氏の仕事ぶりに憧れを抱くメンバーが目立った。二人はあらゆる案件や事業で成果を出す、頼もしい背中を間近で見せてくれる。「自分もあんなビジネスパーソンになりたい」「負けていられない」と意気揚々と語るメンバーが多かった。切磋琢磨できる環境もありそうだ。

また同社では、起業や独立を目指す人や、経営層として活躍したい人も強く歓迎する。

「私自身も新たに起業を考えていますが、それに続いてグループ内で子会社を立ち上げたい方は喜んでお迎えします。実は、既に子会社立ち上げの話を進めているメンバーもいます」と山下氏。（2025年4月現在）

もちろん事業内容や戦略等は厳しい目で選定する。しかし出資を受けながら、山下氏や石﨑氏のような百戦錬磨の事業家達の下でチャレンジできるのだ。この環境を、独立や経営陣を目指す人が選ばない手はないだろう。

「当社は決して華やかな広告会社ではありません。しかし周りと確実に大きく差を付けられるような成長を遂げられると、自信を持って言えます」と山下氏は語った。

今の職場ではこれ以上の成長や年収アップが期待できない――。目標とする上司がここにはいない――。そのように目指す夢とのギャップ、周りとのギャップを感じるあなたにとって、同社は、きっとふさわしい舞台になるはずだ。