株式会社メロン

世界水準の時系列解析技術を武器に、AI・データサイエンス領域を牽引する株式会社メロン。2022年6月の設立以来、時系列解析に特化したカスタムAIの開発力を強みに、数多くの企業へAIソリューションを提供し、その導入を成功に導いてきた。今や国内屈指のデータサイエンス企業へと成長し、世界レベルのAI企業を本気で目指して急成長を続けている。

創業の原点は、異なるバックグラウンドを持つ二人の出会いにある。文系出身でビジネス領域に強みを持つCEO三橋勇太氏と、研究畑で技術を追求してきたCTO本田崇人氏だ。この二人が技術とビジネスを融合させた会社をつくることで、社会にインパクトを与える存在になりたいという思いを共有し、同社は誕生した。

同社の主力事業は「カスタムAI開発」だ。特に、時とともに変化する“時系列データ”を解析するAIの提供に強みを持つ。顧客ごとの課題や目的に合わせ、コンサルティングを通じてニーズを明確化し、最適なAIをイチから設計・実装する。その後のアプリケーション開発やプロダクト化、さらにはレベニューシェア型の外販支援まで一貫して担うのが特徴である。

また、AI人材特化型のフリーランスプラットフォーム『Amie』の運営にも注力。AIコンサルタントやデータサイエンティスト等、即戦力となる人材とのマッチングを通じて、開発後の運用体制の支援も行っている。さらに現在は、AIのPoCにおける非効率を解消すべく、『メロンプラットフォーム（仮）』という自社プロダクトを開発中だ。ノーコードで多様なアルゴリズムを試せるこの仕組みによって、導入ハードルを大きく下げ、スピーディーにAI活用の成果を得ることが可能となる。

「私達が可能性を感じているのは、カスタムAI開発を軸に、『Amie』と『メロンプラットフォーム』を組み合わせて提供する形です。それぞれの事業を単体で伸ばすというより、三つを統合してお客様に価値を届けること――つまり統合的な価値提供をしていきたいと考えています」（三橋氏）。

同社が展開する時系列解析技術について、本田氏は次のように語る。

「時系列データとは、美容室の来客数や企業の売上、毎日の気温等、時間とともに変化するデータを指します。これを使って未来を予測したり異常を検知したりするには、実はかなり高度な技術が求められるんです。そうした中で、当社の時系列解析AIは、GAFAMが提供しているライブラリと比べても、精度もスピードも上回る結果が出せていて。だからこそ、私達の技術には大きな意味があると思いますし、世界に通用する武器だと自信を持っています」

世界最高水準の時系列解析技術を強みに、広告、小売、宿泊、不動産、製造等、様々な業界に価値を届けている同社。特に広告業界においては、日々変動するインプレッション数やコンバージョン数を高精度に予測することで、広告施策の意思決定を強力にサポートしている。

中でも印象的な成功事例として、SNS運用企業との取り組みがある。従来、営業担当者が提案の根拠として提示していた施策効果に対し、疑問を呈するクライアントも少なくなかった。そこで同社は、SNSのAPIや商品ジャンル、過去の運用実績を基にAI予測モデルを構築。その結果、営業現場では説得力のある提示が可能となり、スムーズな商談が実現。さらにLTVの向上へと繋がり、クライアントのビジネスの可能性も広げられたという。

「当社の強みの一つは、“圧倒的な技術力”です。本田をはじめとする当社のデータサイエンティストは時系列解析に関して、卓越したスキルを有しています。そしてもう一つは、“伴走支援”。お客様の状況や課題をコンサルテーションして、何が課題であるかを理解した上で提案するのはもちろん、ビジネスとして成果が出るところまでしっかり伴走します。課題の発掘から提案、実装、そして成果創出までを一貫して担う姿勢が高く評価されていると自負しています」（三橋氏）。

現在は事業拡大フェーズに突入しており、2025年2月には株式会社データ・アプリケーション（DAL）との戦略的提携も実現した。「DALの取引先には物流や小売等、私達の技術と相性の良い企業が多く、クロスセルの展開も期待しています。また、DALが保有するトランザクションデータは時系列解析との親和性が高く、非常に魅力的ですね」と、三橋氏は提携の意義を語る。

今後の展望について、三橋氏は次のように語る。

「上場を視野に入れつつ、まずは“時系列解析と言えばメロン”という存在感を日本国内で確立したいですね。そこから日本発のグローバルプラットフォーマーとして、世界へと展開していく想定です。時系列解析という領域で世界に打って出て、日本のAI企業として新たな地位を築くことが、最終的に狙っているゴールですね」

社員数はわずか6名（うち正社員4名）という少数精鋭体制ながら、世界最高水準の技術力と実行力を備えたプロフェッショナルが集う同社。平均年齢は30歳と若く、男女比は2:1。福岡や大阪等、各地に居住するメンバーと共に、フルリモートを基本としながら、柔軟かつ集中できる働き方を実現している。

在籍するメンバーのバックグラウンドはコンサル出身者、研究室出身者等、多彩だ。「私も文系出身ですが、技術とかAIに興味ある人なら、十分に活躍できると思います」と三橋氏が語るように、専門性よりも情熱と学ぶ姿勢が評価される風土がある。

そんな同社の行動指針（Value）は三つある。一つ目は「顧客を日本一に導く」。単なる納品では終わらせず、「顧客を日本一にする」という高い倫理感と当事者意識を持って取り組むことを重視している。二つ目は「情熱は最高の技能を生む」。クールであるよりも、熱中し、のめり込むこと。情熱があってこそ、技術は磨かれるという信念がある。そして三つ目は「惜しまず与え続けよ」。待つのではなく、まず自分から与える。チームにも顧客にも積極的にギブを続ける精神性を、社員一人ひとりが体現している。

今回募集するのは、今後の成長を担う「コアメンバー」である。求める人物像は、まず技術やAIが本気で好きな人。そして、小さな組織を「自分で動かしていく」という意志を持つ人だ。また、チームや共に働く仲間と、いかに仕事を楽しめるかを考えられる人が、最も歓迎すべき存在だという。
「皆で世界最高のクオリティーを生み出すことこそが理想であり、その実現に向けて、本気でその理想に挑戦できる人と共に歩みたいですね」（三橋氏）。

また、データサイエンティストには、職人のようなこだわりを持つ人を歓迎している。
「ものを作ること自体を楽しめる人が良いですね。手を抜かず、細部にこだわって仕上げるような、そんな人と一緒にやっていきたいです」（本田氏）。

同社で働く魅力は、「圧倒的にトップレベルの時系列解析技術」に触れられること、そして多様な業界の課題解決に挑む中で、視野と経験を広げられることである。

「AIに興味があって、本気で何かやりたいと思っているなら、今来るのが絶対良いです。今じゃないと体験できないことを、私達は用意しています」（三橋氏）。

AIという技術に可能性を感じ、情熱を持って未来を切り開きたいと思う人にとって、同社はこの上なく刺激的なフィールドだと言えるだろう。