自国でのビジネスが成功を収めると、企業は次の戦略として、他国への進出を試みる。だが未知なるフィールドに打って出るには、その国のビジネス事情を徹底的に調査した上で、市場に深く入り込んでいかなければならない。株式会社旭エージェンシーは、主に海外企業や団体が日本進出する際、クライアントの要望に応えつつ、日本の市場に訴えかける戦略の立案、広告、PRやプロモーションにいたるまで、マーケティング・コミュニケーションを広く取り仕切る会社だ。<br /><br />設立は1980年。代表取締役を務める長島氏は、アメリカの大学でMBAを取得後、デトロイトなどの広告代理店で、15年間に亘りマーケティング・コミュニケーターとして働く。そして40歳で日本に帰国後、現在の会社を立ち上げている。<br /><br />「私がアメリカに滞在していた当時は、日本企業のアメリカ進出も始まった頃でしたから、トヨタやサントリー、日清食品といった企業の米国市場進出のマーケティング゙サポートを通して、日米の橋渡しのような役割を担っていました。そして、帰国後は、アメリカから日本に進出したいという企業を中心に、マーケティングを手がけてきました。」