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インタビュー画像代表取締役CEO・河野 匠氏

大学在学中、アパレルの通販サイトを立ち上げられたと伺いました。

はい。当時は現在とは正反対に円高で、1ドル70円、80円という時代でした。海外に行けば半額ぐらいで商品が仕入れられましたので、アメリカへ買い付けに行って日本で販売するというビジネスを始めました。しかしその直後、一気に103円ぐらいまで円が下がってしまい、利益が出せなくなりましたので、通販サイトは閉じました。 その代わりに始めたのがWebサイトの受託制作です。当時、通販サイトは自分で作っていました。独学でプログラミングからデザイン、Web集客まで一通り身に付けていましたので、そのスキルを生かしたビジネスを始めたのです。 クラウドソーシングで受注したり、知人から紹介していただいたりして、お客様は順調に増えていきました。大学卒業後も就職はせず、引き続き一人でサイト制作やWebコンサルティング等を受託し、2017年2月、法人化に至りました。

起業したいという思いはいつ頃から芽生えたのですか。

起業を意識したのは大学に入ってからです。大学入学時は、卒業後は警察官になろうと思っていました。父親は自営業でしたが、高校時代まで私はスポーツばかりやっていましたので、特に考えたことはありません。 起業を考えたきっかけはアルバイトです。高校時代までやっていたスポーツは、大学入学を機に辞めました。大学もとりあえず行けるところに入りました。自信が付けられる場所を探して見つけたのがアルバイトです。アルバイトはスタート時点では時給も一緒ですので平等です。そこで人生で初めて、アルバイトを始めました。 焼肉店、焼鳥屋、お好み焼き屋等、いろいろなアルバイトをしましたが、どれも非常に面白かったですね。その中で特に自信に繋がったのが、ガソリンスタンドのアルバイトです。当時の生活は、朝はガソリンスタンドに行って、昼は学校、夜は飲食店という生活を送っていました。ガソリンスタンドのアルバイトは、給油しに来たドライバーへの営業です。セルフで給油をし終えた頃合いを見計らって、お客様にタイヤ交換をお勧めするのですが、それが滋賀県内で1位になったのです。 そういった経験をきっかけに「仕事なら負けない」という自信が生まれ、もっとできるのではないかと思って、アフィリエイトをはじめ、一人でできそうなことは一通り試しました。 ただ思ったような成果は上がりませんでしたね。「やっぱり上手くいかないか」と思っていた時に思い付いたのがアパレルの買い付けです。円高ドル安の為替を利用して、アメリカで仕入れた商品を国内で転売すれば良いと気が付いて、すぐにニューヨークに行きました。それがスタートです。

現在もWeb制作やコンサルティングの受託はされているのですか。

いいえ。現在、受託業務は行っていません。 実は『テイクイーツ』以前も、受託をやりながら自社サービスの開発にチャレンジしていましたが、上手くいきませんでした。なぜ上手くいかないかというと、片手間だったからです。それが分かりましたので、いろいろと試行する中で少しでも当たりがあれば、そこに集中しようと決めていました。 食品のテイクアウト予約システムは、コロナ禍という時代背景にマッチしたところもあり、リリース直後から好調でした。そこでリリースから半年後の2021年1月には『テイクイーツ』に専念することを決めました。2021年1月には1回目の第三者割当増資を実施しています。ベンチャーキャピタル(VC)に対するけじめとしても、受託の片手間でやることは良いことではありません。VCが入るということは、その事業に集中することだと考えています。私は器用なタイプではありませんので、切り替えて『テイクイーツ』一本で勝負することに決めました。 一方では、受託のお客様に対する責任はありますので、事業を引き継いでいただける会社を探して事業売却も行いました。 『テイクイーツ』は、初動から導入が増え続け、コロナ禍が落ち着いた後も、特定の領域のお客様には継続してご利用いただきながら導入数を増やしています。現場に行って話を聞くたびに価値のある事業であるという確信を深めています。

現在、商業施設向け注文プラットフォームの営業に注力しているとのこと。ショッピングセンターや百貨店の反応はいかがですか。

非常に良い反応を頂いています。ショッピングセンターや百貨店の方々は、予約システムに対する潜在的なニーズを持たれていました。商業施設の食品フロアは混雑しがちな売り場です。施設側の売上は、各テナントの売上に対するマージンですので、混雑すると回転率は上がらず、売上は高止まりしてしまいます。商業施設にとって、混雑緩和は積年の課題でした。 現在、全国の商業施設にテナントとして入っているような大手チェーン店にも導入は進んでいますが、フロアの中の一部だけが導入していても意味がありません。フロア全体で取り組まなければ、混雑解消には繋がりません。ただ、各商業施設が自前でシステムを開発すれば、莫大なコストが必要となります。運営側のシステムだけではなく、各テナントが使う管理画面等も必要です。SaaSなら自社開発に比べて圧倒的に安く、しかもスピーディーに導入できます。 海外の事例を調べてみると、フードデリバリーが入れない大学の食堂や商業施設に向けた専用のオーダーアプリを提供し、成長している会社が存在しています。しかもハードウェアやPOS等も一緒に提供し、包括的なサービスを提供しています。このような先行事例の存在は心強いです。

今後の展開についてお話しください。

今後は商業施設に向けたビジネスを加速させながら、POS、EC、CRM、基幹システム等の新しいプロダクトをコンスタントにリリースし、食品小売業界向けVertical-SaaSとして圧倒的地位を確立したいと考えています。 また、当社のビジョンは「デジタルの力で地域社会を灯す」です。将来的には地域社会の課題解決という軸に沿って、食品小売業界向けのサービスに拘らず、事業を広げていきたいと考えています。 さらに地方発スタートアップのロールモデルも一つの目標です。日本ではスタートアップ企業の数は首都圏に集中し、地方からはなかなか生まれにくいという現状があります。京都には優秀な学生が集まっているのに、スタートアップで働きたいと思う人は東京に行ってしまいます。しかし、京都に良い会社が存在すれば行く必要はありません。当社をきっかけに後に続く会社が生まれ、地域社会が活性化すれば良いなと思っています。 現在、モバイルオーダーシステムや予約システムといったプロダクトは沢山ありますが、食品小売に特化したテイクアウトの予約システムは、当社以外に存在しません。その分野に特化してサービスを磨いてきたことが当社の強みです。最近、コンパウンドという言葉が流行っていますが、特定の業界に深く入り込んだビジネスに携わりたいという方にとって、当社は面白い会社だと思います。特に和洋菓子を中心とした食品小売に特化したシステムで成長している会社は、他にありません。京都という舞台で、このエキサイティングなフェーズを一緒に体験していただける方をお待ちしています。

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