“商業”というキーワードのもと、顧客の満足を最大限に実現することが同社のミッション。しかし、競争が激しくなった昨今の不動産業界においては、顧客の要望は日々複雑化し、求められるノウハウはこれまで以上に高度なものになってきた。このような環境下で、従来どおりの顧客満足を達成してゆくことは非常に困難なこととなっている。
そんな状況を打破すべく、同社が取り組みはじめたのがTCPC(Total Commerce Planning Company)構想。これはグループ内に商業に関連する様々なビジネスドメインに対して専門的な企業を内包し、不動産リーシングにとどまらず、店舗運営から商業不動産管理、マーケットデータのリサーチからセールス、内装・デザイン・設計、店舗コンサルティング、建築・施工までをトータルで手がけようというものだ。そうすることで“商業”という独自の強みを具現化するばかりではなく、各フェーズでの問題点や改善点をリアルに受けとめ、それを顧客へのサービスに活かすことができる。
「すでにインターネットカフェや居酒屋などの店舗運営、商業不動産管理事業には乗りだしています。『イリオスは商業に関わることは何でもやっている企業』。そういうイメージを定着させたいですね」と語る代表取締役の髙橋氏。
創業以来、同氏が社員に伝えてきたのは“まともなことをまともにやっていこう”ということ。「誠実に仕事を続けていれば、必ずお客様からの信頼は得られます。信頼関係なくして、この仕事は成り立ちません。“商業”というこれまで培ってきたフィールドで、これからも新たなチャレンジを続けていきます」。