エムスリーデジタルコミュニケーションズ株式会社

エムスリーデジタルコミュニケーションズ株式会社（M3 Digital Communications, Inc.）は、インターネットを利用した医療関連領域へのデジタルコミュニケーションサービスを提供している会社だ。エムスリー株式会社（東証一部上場）の100%子会社で、事業所（スタジオ）は、東京では人形町、東日本橋、小伝馬町に、大阪では淀屋橋にあり、毎年拡大している。

エムスリーグループのアセットを活用し、医療・製薬業界に特化したデジタルマーケティング支援を行う。集客から当日の運用支援、データ分析まで一気通貫で映像を活用したマーケティング支援をしている他、システム開発案件までを引き受けている。また、社内には専門のメディカルライターが在籍し、業界特有のプロモーションコードを踏まえた学術企画も含めて、上流から下流まで深さを有した支援が可能だ。

エムスリーデジタルコミュニケーションズが目指すのは、次世代コマーシャルモデルの実現だ。「情報提供手段をデジタルによって最適化し、医療現場をアップデートする」をミッションに掲げ、企業と医療者の間のラストワンマイルをデジタルで支援するため、今後もサービスの拡充・開発を目指す。IT・映像・マーケティングの掛け合わせで、“必要とされている情報を適切なタイミングで医療現場に届ける”ことで臨床現場に貢献する。

掲げるビジョンは、「メディカルマーケティング領域のデジタルトランスフォーメーションにおいて最も必要とされる会社となる」こと。あらゆる粒度と範囲でのサービスを提供し、医療・製薬業界の一員として、デジタルトランスフォーメーション実現を支援する。

経営スタンスは、事実を事実として捉え、コントロール可能な範囲を少しずつ拡大していくこと。本質を貫き、環境に合わせて変容し、適切に事業を積み重ねていくことで、さらなる成長を目指す。

エムスリーデジタルコミュニケーションズには、掲げる五つの理念/価値観（科学的思考、主体性、公平性、多様性、楽しみ愛する姿勢）に共感・賛同する優秀なメンバーが多く活躍している。彼ら/彼女らを主体に、メディカルマーケティング領域に特化したデジタルトランスフォーメーションにおいて業界No.1を目指す。

エムスリーデジタルコミュニケーションズが提供するサービスの特徴は、製薬メーカー・医療機器メーカーのマーケティングを一気通貫で支援することにある。ここでは、ライブ配信とデジタルコンテンツ制作支援について簡単に説明しよう。

ライブ配信では、医師等によるオンラインWeb講演会を支援する。配信日当日の実務はもちろん、映像演出の企画提案、システム開発、集客メディア手配まで一括対応し、顧客の企画実現を戦略的に支援する。専用スタジオのほか、ホテルや会議室等、外部会場からの配信にも対応。製薬メーカー・医療機器メーカーを含めた80社以上がこれまで利用している。

『かんたん講演会』というサービスは、顧客企業の支店・営業所を対象にした、エリア向けWeb講演会配信パッケージだ。企業ごとに運用フローやマニュアルを決定した上で各支店に展開することで、個別の問い合わせや仕様変更を無くし、利用しやすい価格を実現。運用面まで考慮した支援は多くの顧客から支持を受けている。

ライブストリーミング支援だけではなく、デジタルコンテンツ制作支援も行っている。顧客企業の情報提供活動を、映像・Webページ・プレゼンテーション・文書等の多様な形式で企画制作の支援をする。コンテンツ企画の提案から制作、納品、施策の効果検証までトータルにサポート。エムスリーグループ、かつ医療・製薬業界に特化したデジタルコンテンツのプロとして、効果的なコンテンツ活用を支援する。

当社では、ハードからソフトへのチャレンジも進めている。ライフサイエンス業界に特化したクラウドベースのアプリケーション「Veeva」の運用支援がそれだ。「Veeva」プラットフォームで利用するプレゼンテーションやEメール等の制作、実装・運用、分析、関連システム開発等を提供し、「Veeva」を利用したマーケティング活動を総合的にサポートする。

今後のエムスリーデジタルコミュニケーションズは、配信ベンダーという立ち位置から飛躍し、マーケティングソリューション全体を担っていく。具体的には、（Web講演会以外の）ITや映像を使った幅広いサービスを展開していく。

2021年5月時点の従業員数は120名、平均年齢は約32歳で、ほぼ100%中途入社で構成されている。男女比率はおよそ1：1で、マネージャー19名中6名が女性。うち2名が子育てをしながら働いている（時短ワーカーも在籍）。新しい業界には各方面からメンバーが参画することもあり、個別事情への理解を相互に進めることで、高いパフォーマンスにつなげていこうとしている。

メガベンチャーでアントレプレナーシップ溢れるメンバーが立ち上げたエムスリーデジタルコミュニケーションズは、ベンチャーらしい活気と冷静な眼を両面で持ち合わせている。メンバーはそれぞれ役割と機能を理解し、目的に応じてフォーメーションを変えながら連携し合う。柔軟に変容できることが、求められる要素だからだ。

組織もフラットで、組織の“目的”も、あくまで役割や機能として全員が理解している。フラットな組織というのは、従来のピラミッド型の組織と比べて、求められる思考レベルやスタンスが必然的に高くなる。各メンバーがしっかり思考し、意見を持たなければならないからだ。ニュートラルな視点で物事を根源から考え抜く。このことが、人間、そして組織の本質的な成長に繋がる。

また、エムスリーデジタルコミュニケーションズには、根拠のない目標より、その日その時のアップサイドを取りにいくという基本スタンスがある。やるべき重要なことを見定め、その点に全力で投資し、改善を重ねながら仕組み化する。「当たり前のことを淡々と着実に」、この基本姿勢を大事にしている。

今回の採用では、次のような人材を求めている。（1）主体的に動き、新しいことにチャレンジできる、旺盛な成長意欲、（2）部署を超えたチームワークへのリーダーシップ、（3）数字や事実に基づくコミュニケーションへの嗜好、の3点を兼ね備えた人材だ。東証一部上場企業のアセットを活かした独創的なサービスを提供できるビジネス基盤があり、個人の成長と会社の発展をリンクさせることができる。まさに「エムスリーデジタルコミュニケーションズだからこそ可能」な環境だ。