株式会社1K

株式会社1k（ワンケー）は、ホームページ、通販サイト、アプリ、独自システムの開発・運営、マーケティング、プロモーション、コンテンツの企画・制作などを行う会社だ。メイン事業は、大人の女性向けライフスタイルメディア「folk（フォーク）」の運営で、2010年12月に設立され、本社オフィスを大阪市西区に置く。

「folk」は30～40代女性がターゲットで、特に、働きながら子育てをする女性ユーザーが多い。画像やコンテンツのクオリティに定評があり、PVは約1200万PV/月間（2018年6月時点）。女性向けWebメディアとしては中堅、中規模のポジションにあり、他メディアとの差別化ポイントは、良質なコンテンツ配信体制と編集体制だ。最新トレンドはもちろん、「folk」でしか読めないこだわりのオリジナル記事を多数掲載し、今日すぐ役立つ、手軽な情報が満載。読むだけでなく、毎日を素敵に過ごす上で役立つ記事が豊富にあるとユーザーを集め、売上高は前年比180％と好調だ。

代表取締役を務める木村康昭氏が1kを創業したきっかけは、もともとファッションやインテリアに興味があったこと、そして、インターネットへの関心の深さだった。それぞれの分野と最新の技術・デザインを融合し、「今後、より便利でより楽しいサービスを提供できる」と感じて創業を決意。Webメディアのほか、2016年11月には「大人女性向けファッション・インテリア・ヘアスタイルまとめアプリ」もリリースした。個人店検索サービス「MONOBITO」の開発では、ITに対して苦手意識を持つ個人ショップオーナーからのSOSを受け、ネット上で個人ショップを探すことのできる仕組みを構築した。

今回の採用活動では、今後の成長を踏まえ、将来の重要ポストで活躍してくれる人材を求めている。他の一般的なベンチャー企業と違い、財務状況が比較的安定しているのも魅力だ。さらなる成長のために加速していきたいと考えているため、勢いよく成長する組織の中で、やりがいや楽しさを感じることができる。

2014年12月にローンチした大人女性向けライフスタイルメディア「folk」は、サービス開始から11カ月を経過した2015年10月、月間100万UUを突破して業界の大きな話題となった。感性豊かな専属キュレーターが、「高感度女子」のためのトレンド情報記事を毎日更新。ファッション、インテリア、ヘアスタイル、生活雑貨、DIY、100均といったカテゴリー構成で、プチプラファッションや人気ブランドの使えるアイテム、100均アイテムを使ったDIYや北欧インテリアメーカーの名作など、幅広いコンテンツが特徴だ。関連キーワードのSEOでは、多数の検索結果上位を獲得している。

「folk」のユーザーは、約82％が女性だ。年齢層では、25歳～34歳が約45％、次いで35歳～44歳が約24％と、25歳～44歳のいわゆる「子育て世代」が全体の約70％を占める。8割以上がスマートフォンからのアクセスで、トラフィックでは検索からの流入、またはリピーターの直接流入がメインとなっている。最近ではfacebookを中心としたソーシャルメディアからの流入も増加し、それに対応した広告案件も増えている。

もう一つのメインサービスである個人店検索サービス「MONOBITO」は、その土地にしかない個人ショップにフォーカスした、ファッションショップナビサイトだ。ショップの個性を最大限に引き出すため、店内写真やスタイリング、商品紹介などショップの最新情報を投稿できる機能がついている。手軽に商品を出品できるよう、独自のカート機能も搭載。これまでなかなか知ること/買うことができなかった商品に、ITの力でスポットライトを当てている。2013年8月時点で関西と関東を中心に1300以上の個人ショップが参加し、ショップ情報も日々更新している。

1kが見据える未来への展望は、時代に合わせて良質かつ多様多種の情報を生み出す、コンテンツクリエイター集団、コンテンツ制作のプラットフォーマーになることだ。情報の大量消費から、情報をそれぞれが適切な形で消費する「情報消費の最適化」が進む中、より多くの数・種類の情報を、独自のテイストを添えて、タイムリーに提供していく。

2018年7月時点の従業員数は10名ほどで、そのうち開発チームは3名。平均年齢は30歳で、男女比は4：6と、女性向けメディアとしてはバランスがよい（ちなみに「folk」の編集長は女性）。中途・新卒の比率は、中途入社が100％を占める。創業メンバーには起業プランコンテストで優勝した人物や、取締役には日本有数のインキュベーターが参加しているなど、ユニークな人材が活躍している面白い組織だ。

組織体制は、編集部、営業部、開発部の3部体制。残業時間は基本的になく、それぞれが自分の業務に責任を持ち、勤務時間を柔軟に使って時間内に仕事を終わらせている。社内ミーティングは幹部が週1回、社員が月1回程度と必要最小限で、コンパクトな組織の中、オープンなコミュニケーションを交わしながら、適宜、業務進行に必要な意思疎通を行っている。

就業規則や服務規程、教育制度、評価制度などの規程類は、これから整備を進めていく予定。福利厚生は、社会保険完備など一通りの内容が整っている。社内行事は飲み会が不定期に行われる程度で、参加率も6～9割と強制的なものではない。このように一人ひとりの従業員が自由に自律的に業務にあたる会社だが、全員が同じ目標を共有し、志を高く持って仕事をしている。

勤務環境は、「靭公園」という大きな公園に隣接している抜群の立地。大きな窓からは光がふんだんに入り、季節の移り変わりに応じた自然の景色を楽しむことができる。オフィスの床には木目も鮮やかなフローリングを採用していることもあり、無機的なオフィスとは180°異なる、ゆったり落ち着ける雰囲気が心地よい。

1kが仕事をする上で大切にしていることは、ズバリ「面白くて役に立つか」。求める人物像は、ベンチャー企業ということもあり、どんどん自分からアクションを起こして、積極的に提案や行動できる人材だ。体制面などは「これから」の部分も多いが、それらを自分の手で創っていけるという魅力は、ベンチャーならではだ。