株式会社スタイラジー

株式会社スタイラジーは、「テクノロジーで世の中を便利に」をミッションに、顧客のプライムベンダーとして企業のDX実現を支援するテクノロジーカンパニーだ。システムソリューション・LABO型開発・受託開発を通じて、業務システム・Webシステムからクラウドサービスやスマホアプリ、IoT、RPA開発等様々なソリューションを提供。業界・業種を問わず営業活動を行っているためプロジェクトの幅が広く、自社デザイナーによるデザイン提案も可能等、幅広いフェーズを手掛けられることが強みだ。

しかし、同社の成長を支えているのはそうした事業の強みだけではない。社名であるスタイラジーには、「Style（それぞれの個性）」「Large（自由）」をかけ合わせた「束縛されない個性」という意味が込められている。会社づくりの根底にあるのは、代表取締役・髙梨浩二氏の「組織が大きくなっても、一人ひとりの意見がしっかり吸い上げられる会社にしたい」という思い。個性を大切に、個々の意思を尊重した上でどんなキャリアパスを描けるかにフォーカスし、社員が着実に成長していける環境をつくる。そうして組織を強くしてきたことが企業成長に繋がっている。

「個性を大切にする」に加えて「家族の支えを忘れない」というバリューを掲げているのも特徴だ。同社の設立日である9月14日は髙梨氏の父親の誕生日。髙梨氏自身の家族への思いが会社の理念として浸透しており、同社には家族に向けた福利厚生が多数ある。例えば、「はばたけ一年生応援ギフト」は、子供が小学1年生・中学1年生になった時に支給されるお祝い金。「マイパートナーギフト」はパートナーの誕生日にプリザーブドフラワーやお菓子ギフトが贈られるというもの。人事メンバーが「社員に分かりやすく親しみやすさを持ってもらいたい」と名称にも工夫を凝らし、徐々に制度を増やしてきたという。

ほかにも、若手社員からの声で生まれた「ただいま片道サポート（帰省時の片道交通費補助）」、社員同士が日頃の感謝のメッセージを伝え合う「スマイルレター」等も。こうした福利厚生は社員にも好評で、設立当初からの「社員の声を聴くことができる会社でありたい」という信念がしっかり体現されている。

同社は、2006年の設立以来順調に事業を拡大し続けてきた成長企業だが、大きなターニングポイントとなったのは2020年だったという。
2010年より新卒採用を開始したものの、当時は新卒育成のノウハウが少なく、採用人数を増やした2016年に早期離職者が続出してしまったのだそう。そのため初年度離職を無くすことを目標に掲げ、育成に向けた業務改善を実施。2020年にメンター制度を見直し、2カ月間しっかり教育を行うスタイルに変更したところ、早速初年度離職ゼロを達成。その育成スタイルを中途社員にも適用することに。また、人事制度も変えたことも大きな改革だったと語る。

「技術力はあるのに人を管理することに抵抗がある人もいますので、会社全体の技術の底上げを担う役割としてスペシャリスト職をつくりました。グループの労務周りの管理はマネジメント職、技術面の管理はスペシャリスト職、そしてお客様との調整は営業が入る、その3方面からケアすることによって一人ひとりを丁寧にケアしていこうという方針に変えました。そこから今まで離職率は10%以下です」（花房氏）。

また、拠点も増え、組織体制の横軸のコミュニケーションを大切にしており、あえて部署や拠点を横断したコミュニケーションチームを作って毎月1回オンラインのコミュニケーション会議を実施。そのほか合同会議や全体会議等、相談事や情報共有の機会を設け、帰属意識を根付かせる取り組みも行っている。

そんな同社は現在、上場を目指し数年前から準備を進めている。組織においても各拠点で採用を強化中だ。
「今まで通りの社風を守りつつ、会社としてのフェーズを上げていきたいと思っています。福利厚生面も引き続き充実させて、社員の声を聞きながら社員の成長に繋がる施策をしていきます。一人でも多くの社員に“スタイラジーに来て良かった”と思ってもらいたい。そして、社会的に信用を得られる会社にしていきたいと思っています」（花房氏）。

同社には、現在185名（2025年10月時点）の社員が在籍。新卒入社から40代のベテランエンジニアまで年齢層や経験値も幅広く、外国籍の社員もいる等、個性豊かで成長意欲の高い社員が集まっている。エンジニアの執務スペースは自由度高く働けるようフリーアドレス制。リフレッシュスペースも完備されている。

社内の雰囲気はフラットでオープンなコミュニケーション。年次や役職に関係なく意見や提案ができる文化があり、グループの垣根を越えて委員会やSDGs等の活動も活発に行っている。積極的に参加する社員が多く、配属先が異なっても一体感を持って取り組むことができるのが魅力だ。

そんな同社で活躍できる人物像は、自分のやりたいことや考え等を持ち、それを伝えることができる人。
「年4回評価があるので3カ月ごとに目標を設定します。目標の決め方は人それぞれなので目標設定シートはフリー記述です。どんな目標でも構いませんし、たとえ達成できなくても成長の過程も評価します。そのため自分でいろいろ考えることができて、自分の軸を持てる方に合っていると思います」（花房氏）。

一次面接は基本的に配属先のグループ責任者が担当するため、職場や仕事のことはもちろん、自分の希望や考えを直接伝えられる機会がある。実際に、「面接時の対応が良かった」「ちゃんと話せる環境があることが伝わった」という理由で入社を決めた社員も多いのだそう。カルチャーマッチも重視した採用を行っているため中途社員も馴染みやすく、自分のスキル・個性・アイデアを活かして働くことができる。

「会社は人が増えていくと何かしらの課題は出てくるので、素直に気になることや思ったことを発信してくれる方が良いなと思います。そして一緒に会社をつくっていくことを楽しめる方にぜひ来てほしいです」（花房氏）。

社員一人ひとりの個性や挑戦を尊重し、楽しく働ける会社づくりをしている同社。単に技術を磨くだけではなく、多くの仲間と出会い帰属意識を持って働きたいという思いがある方は、同社で自分の「居場所」を見つけられるはずだ。