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株式会社 FLUXのインタビュー

株式会社 FLUX

情報をつなぎあわせ、正しい価値を認識する

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李然・CTO

FLUXのプロダクトの核となるメディア収益の「Transparency(透明性)」を実現するための「ヘッダービディング」。その開発を担うのが、CTOのEdwin Liです。

数学、英語、物理、化学、天文学のオリンピックに参加し、いずれも国家レベルの賞を受賞。英語、フランス語、ラテン語、ギリシャ語、イタリア語を習得し、ケンブリッジ大学に進学したEdwin。CASA(中国人学者学生総会)の技術担当者として天文学の特別講義も担当するほどであったにも関わらず自主退学し、親の反対を押し切って憧れの日本へ渡ります。

世界の名だたる企業での活躍も容易に想像できるほどの実績をもちながら、彼はなぜ日本で、FLUXで、アドテクノロジーを研究開発に携わるのでしょうか。Edwinに話を聞きました。

当たり前の風景を分解し、共通思想を解き明かす

──Edwinさんは、小学1年生のときから数学オリンピックに没頭し、3年生では国家レベルでの大会にも参加していたそうですね。

北京は受験戦争が激しく、有名進学校に行くには特殊な選抜基準がありました。なので、数学オリンピックの受賞歴や英語はかなり重要だったんです。最近は芸術分野も入ってるので大変です、ピアノも習ったりしないといけないくらいで。

僕は小学1年生のころ、朝から夜の9時までずっと数学や英語の問題を解いていて、塾には3つくらい通ってました。

──すごいですね…。自分で興味をもって勉強していたんですか?

小学3年生くらいからは面白くてやってましたね。目の前で起きている物事には規律性があって、仮想的な問題設定に対してロジカルに考えれば様々なことが推測できて、どんなに複雑なものでも解を導き出せることがなんとなくわかってきたんです。

問題を解く際に王道の解き方で単純に解だけを求めるのは、美しくないと思ってしまう。出題者が意図した、パズルのような巧妙な解の導き出し方を自分で探すプロセスが好きなんです。そう考えるうちに勉強が面白くなっていきました(笑)。

──それを聞くと、やはりエンジニアらしいなと思えるのですが、数学以外にもものすごく広い範囲で学んでますよね。語学に関しては目眩がしてしまいます。英語は小学3年生から大学英語を学んで、中学2年生で英語通訳の国家資格を中国最年少で取得。中学3年生ですでに塾でTOEFLの先生になってますよね。

そうですね。英語を学ぶうちに、言語もロジカルに考えれるんだと思って、語学の勉強もおもしろく感じていきました。

──言語もロジカルに?

はい。英語を塾で教えていたとき、文法はパターンがあるからすぐ勉強が終わるけど、単語には終わりがない。これをどうすればいいか考えたときに、単語の共通部分をみつけて分解するという考え方の本を見つけたんです。一見、複雑にみえる単語でも、単語のルーツを探っていくと元の意味がわかってくる。それがすごく楽しくてEtymology(英語語源学)に興味が湧いてきたんです。そこからフランス語、ラテン語、ギリシャ語と止まらなくなってしまいました。

──言語のロジックを紐解いていくことが楽しかったということですよね。それぞれ、一見まったく異なる領域の学問ですが、Leeさんにとっては学ぶ楽しさは共通しているんですね。天文学を学んだのもすごく腑に落ちます。

ひとが風景としてみるものの法則性や、ロジック、仕組みを理解することがすごく好きなんです。天文学も、空を見上げて当たり前にある星の、何がどうなっているのかを考えてみたくなったのがはじまりです。

いつも、「よくよく考えたらなんでそうなるんだっけ」と研究心・探究心が湧いて、調べ始めたら止まらなくなってしまうんです。

イギリスのケンブリッジ大学を退学、親の反対を押し切って日本へ

──高校からフランスや香港など色んな国や地域への留学を経て、イギリスのケンブリッジ大学に進学します。しかし、1年間在籍したのちに自主退学しますよね。それはなぜでしょうか?

僕は、同じことをひたすらやるよりも幅広く色んなことを同時にやっているほうが絶対楽しいと思っていて、リベラルアーツ(文理融合)寄りの思想をもっていました。

ケンブリッジは、コンピュータサイエンスならコンピュータサイエンスだけというように、スペシャリストを育む教育方針を持っています。それが合わなかったのが大きいです。

入学時のオリエンテーションで学科長が「うちの大学は他の大学の8倍カリキュラムが早い。1年終わるころにはアメリカの大学院レベルになっている」といったことをよく覚えてます。ただ、僕は超高速で作業してるだけに感じてしまって、学ぶ楽しさが全然なかったんです。

──ただ、ケンブリッジ大学は、中国全土から学生が集まった選抜試験でトップ3に入って全額奨学金で入学してますよね。私が親だったら膝から崩れ落ちてしまいそうです。

これまで、なんだかんだで親が敷いたものの上を歩いてきたので、そこに対する疑問もあって大学を辞めた部分もあります。

母親は本当に先端教育に敏感でしたし、当時ハーバードに入学した子供の親の著書が中国で大ヒットして、世の親は海外の大学に目が行きだした時期でした。

勉強して、いい大学にいけばOKみたいな考えで、そこに疑問をもつひとが少なかった。だから、頭おかしいんじゃないかって呆れられましたよ。母親に親戚中を連れまわされて、全員から説得されたりもしました(笑)。

──そこから、中国最大手の塾で半年ほど教師を務めたのち、家族の反対を押し切って日本へ留学を決意したんですよね。なぜ日本だったのでしょうか?

きっかけは、子供のころから触れていたJポップやアニメです。ずっと日本語を勉強したかったのですが、「将来で使う可能性が少ない」と、親からは他の言語を薦められていたので機会がなかったんです。そのときに心残りだった日本への興味を掘り起こした感じですね。

──日本語もまったくわからない状態で日本に来たんですか?

そうですね。だから必死に勉強しました。ビザの制度上、1年以内に日本語を習得して大学に進学しないと中国に帰らないといけませんでしたし、親のサポートに頼れませんでしたから。

──結果、東京工業大学に入学。もう驚きを超えた感情が駆け巡っています。Edwinさんが日本に来ての驚きはなんでしたか?

日本の情報をほとんどアニメから取っていたので、日本人はみんなオタクだと思っていたんですが、実際に来たらオタクがあまりいなくてショックを受けたことくらいですね(笑)。

やっと自由に日本語を勉強できる嬉しさがあったので、カルチャーショックなどは全然感じませんでした。

僕が毎日アニメで聞いていた言葉に出会うたびに嬉しかったですし、日本のアニメや楽曲の歌詞を翻訳なしで理解できたときは、本当に感動しました。それが止まらなくなって秋葉原でアルバイトするようになりましたしね(笑)。

広告の仕組みを解き明かすアドテクの世界を選んだ理由 数学や語学、天文学と、アドテクの面白さは共通している?

──FLUXにはどのような経緯でCTOとしてジョインしたのでしょうか?

大学在学中に共通の知り合いを通じてCOOの元ちゃん(布施元大郎)、CEOの(永井)元治さんと知り合ったことがきっかけですね。

多趣味でノリでやってしまう性格なので、自分がおもしろいと思った分野があると飛び込みたくなってしまうんです。元治さんの語るビジョンにすごく魅力を感じて、大学卒業して1年後に入社しました。

──大学で画像処理とAIを専攻していたのですよね。これまでものすごく広範囲に学び続けて来たEdwinさんが、アドテクの世界に魅力を感じたのはなぜでしょうか?

RTB(※)の仕組みや広告表示のプレイヤーなど情報量は多かったのですが、メディアに出ている広告がどのような仕組みで表示されるかを考えたことがなかったんです。実際はすごくロジカルで、一度それを考え始めると止まらなくなってしまった。その点が大きいですね。

英語の単語や天文学と一緒で、当たり前にある広告の仕組みを解き明かしたいと思ってジョインしました。

※アドエクスチェンジなどの広告取引市場で、広告枠のインプレッションが発生するたびに入札を行い、最も高い金額をつけた購入者の広告を表示する方式。


────大学院という選択肢もあったと思うのですが、それを選択しなかったのはなぜでしょうか?

大学院は、研究というよりも教授から与えられたものをこなしているように感じて「就職のため」に必要なもの、だと思えてきてしまったんです。

アメリカ人は理系でも大学院に進学しない場合が多く、そうしたアメリカの友人の後押しは大きかったです。大学院に行くなら、社会経験を積んで自分が本当に研究したいことを見つけてから行きたかったんですよ。

────社会経験を積むという点で、スタートアップではなく名だたる大企業という方法もありますよね。それをしなかったのは、自身で塾を起業したこととも繋がりがあるのでしょうか?

そもそも、大企業が向いていないという自覚があるんです。塾事業は僕が大学3年生のときに始めたのですが、きっかけは大手の塾だとカリキュラムが決まっていて、自分の思うようにできないと感じたからです。

──ケンブリッジ大学のときと同じことにならないように。

そうです。楽しくないと辞めちゃうので、大きいところに自分の居場所ってそんなにないなって思ってしまいました。大企業に入るより、自分のペースで成長できるほうが楽しいですし、絶対に成長できる環境だと確信していました。

──日本語や、これまで多くの学問を始めたときのように、Edwinさんにとってアドテクの世界は初めての領域ですよね。どのような苦労がありましたか?

このプロダクトは、既存の「ヘッダービディング」というシステムの上に変化を加えるものです。しかし、その既存のものに対する知識がなく、最初は失敗がありました。ヘッダービディングは、統計学、ゲーム理論、経済学、金融学を混ぜ合わせたオークションモデルなので、基礎知識をたくさん勉強をしました。ひとつを調べ尽くすとひとつ仮説が生まれ、解決する。謎を解いたまたひとつ謎が出てくる。それを続けていくことで少しずつワークしていきました。

──天文学や語学、数学と、アドテクの楽しさは共通していますか?

しています。天文学や数学には答えがありますが、そこに自分をどう導いていくかがわかりません。いま開発しているプロダクトも、最終的なゴールはあるけれどその途中の道のりがわからない。そしてその道のりを見つけるのは、僕の責任でもあります。

これまで、そしてこれからの広告とはどんな仕組みなのか、という疑問を解き明かすのが楽しいですし、それが少しずつわかってきた。

毎日、これまで触れたことがないものにぶつかります。しかし、それはこれまでと変わりませんし、その仕組みを解き明かすプロセスを楽しんできました。ですので、不安こそあれど、できないと思ったことは一度もありません。

既存の仕組みを解き明かした先にある、FLUXエンジニアのミッション

──自身でリベラルアーツの思想に近いとおっしゃったように、領域は関係なく、当たり前にある風景や仕組み、共通思想を分解して解明し、発展させる。それがEdwinさんのプリミティブなモチベーションであり最大の楽しみで、幼いころから追求してきたと思います。その探究心というある種内省的なモチベーションと、プロダクトを通じて広告や社会をいかに変えるかという点は、どのようなバランスなのでしょうか?

実は探究心は半分くらいで、その面白さを知ってもらうことのほうが欲求が強いんです。自分は寂しがり屋なので、自分がわかったことを友達にぜひとも紹介したい。

──なるほど、先生としてひとに教えるということをずっと続けてきた動機でもあるんですね。

物事は知っているけど、その物事の仕組みを分解して理解し、それぞれの知識の共通してる部分に気づく。そして共通部分を繋げて他分野に応用する。さらに、その楽しさを他人に伝える。それが僕の最大のモチベーションでありミッションです。

塾の先生をしていたときも、解を求めるのではなく、美しい解をみんなと見つけだしてシェアしたときが一番楽しい。ですから、いまのプロダクトも多くのひとに使ってほしいし、巻き込みたいんです。

プロダクトの開発が進み、自分の作っているものがしっかりと機能することはわかりました。メディアの収益が上がっているところを見ると、ものすごく達成感を覚えます。メディアも収益が増えると嬉しいはずですし、それをもっと広げていきたいですね。結果的に、メディアの収益構造やもっと大きなスケールで何かを変えることに繋がっていくと信じています。




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