仲肥 朝美氏 プロデューサー 異業種からエンタメ業界に転身したプロデューサー。ベイシカ三人目の社員。アニメやゲーム好きであったことも手伝い、エンタメ業界での仕事にやりがいを感じているとか。趣味は子供と一緒に家族旅行をすること。旅先で日常とは違う生活を通してリフレッシュすることで、仕事に対するモチベーションを維持している。

株式会社ベイシカに入社したきっかけは？

私はベイシカの三人目のメンバーです。前職は製薬会社でMRをしていました。10年程度働いた後、転勤を伴う辞令が出たのを機に退職。結婚していたこともあって、家庭のことに専念していました。そんな折、夫から紹介されたのが当社でした。代表の中尾と私の夫は、新卒入社した大手メーカーの同期で、中尾が独立して当社を立ち上げて2年目のタイミングで、人手不足で困っていたようで、その話を聞いた夫から「手伝ってあげなよ」と勧められ、仕事に復帰しました。 入社してからは、前職の経験を生かして営業職をしてきました。今はお客様が結構固定されていますが、入社当時は手当たり次第にプッシュ型の営業をしていました。数少ない実績を引っ提げて、お客様に「こんなことができます」とアピールして、仕事に繋げていました。

現在の仕事や役割を教えてください。

現在はプロデューサーの肩書で動いています。とはいえ、私自身が何か技術的なもの、クリエイティブなスキルを持っているわけではなく、営業の傍らでクリエイターから上がってくるデザインやイラスト、映像等のチェックを通して、お客様の担当者とコミュニケーションを取って意図と相違がないか、プロジェクトを円滑に進める役割です。 社名は出せませんが、誰もが知っている大手メーカーがクライアントですし、有名なキャラクターを使った商品開発やプロモーションも手掛けています。元々、私はアニメやゲームが好きで、それがあったから夫が今の仕事を勧めてくれたのですが、興味ある業界で働くのは楽しいです。自分がクリエイトしたものではありませんが、プロジェクトがスムーズに進むように骨を折って世に出した作品や商品が、エンドユーザーから評価いただいて、SNSで良い反響があると非常に嬉しいです。

これまでに手掛けた仕事で印象に残っているのは？

『100日後に死ぬワニ』がすごく印象に残っています。いろんな経験をさせてもらいました。『100日後に死ぬワニ』では、当社が版権元のポジションです。普段の仕事は、版権元からライセンスを受けた会社が、当社にデザインや商品企画を依頼してくれるのですが、『100日後に死ぬワニ』では自分たちが描いた戦略で、商品開発やメディア展開ができました。版権元の仕事を経験したことで、キャラクタービジネスの面白さに、本当に気付けたと思っています。 今、担当させていただいているお仕事は短期的なプロジェクトが多いのですが、今後はもっと規模の大きな長期的プロジェクトも受注したいと考えています。クライアントワークを通して売上・収益を積み重ねていくと同時に、自社オリジナルのキャラクターを活用したプロジェクトも成功させたいです。

株式会社ベイシカはどんな会社ですか？

当社は社内のコミュニケーションがスムーズで風通しが良い会社。少数精鋭なので小回りも利いて、お客様の要望にスピーディーな対応を心掛けています。まだ新しい会社ですし、若い感覚を大事にして社員の自主性を重んじ、チャレンジを推奨しています。中途入社いただく社員には、今までにない風を吹き込んでもらえるといいなと思います。遠慮せずにどんどん意見やアイデアを発信してもらえる環境を作っていきたいと考えています。 デザインやイラストは段々とテンプレート化していきます。いくつかのパターンやスタイルがあって、その中でまとめようとしてしまいがちです。それをいい意味で打ち壊すような新しい発想力を持った人材と働きたいです。新しいセンス・感性が、今後ベイシカの武器となっていくと考えます。既成概念にとらわれない柔軟な発想ができる人材がいれば、既存社員の刺激にもなります。

今後はどんな仕事をしたいですか？

アニメ好きなので有名キャラクターを使ったプロジェクトも楽しいのですが、当社には50名を超えるイラストレーターがいます。業務委託契約のクリエイターも多いですが、みんな個性的な作風の素敵なイラストを描きます。アーティスティックなイラストレーターとの仕事は、クリエイティブな要素がより大きく、とても楽しいです。個性的な世界観を持った人達の仕事が広まっていくと、プロデューサーとしても嬉しいものです。 みんな週7日のうち5日は仕事をしているわけですから、楽しく仕事をしたいと思っています。エンタメ系の仕事は、苦労する部分もありますが、プロジェクトが成功した時の喜びも大きいです。当社はエンタメ系の中でもいろんなことにチャレンジするチャンスがあります。例えば、アニメ制作会社ならアニメ作りにしか携われませんが、当社でなら商品企画やプロモーション、あるいはフィギュアの制作に携わるチャンスもあります。エンタメ系の仕事に就く機会は限られていますから、エンタメを仕事にしたい人にとっても大きなチャンスだと思います。