ご略歴をお教えください。
中学生の頃から起業志向があり、大学は商学部に進学しました。プログラミングにも関心があって、学生時代にインターンシップでシステム開発会社に入り、基本的なことがある程度できるようになりました。 就職先としては、メガバンクを選びます。起業するに当たり、いろいろなビジネスモデルを見ることが糧になると考えたからです。結果的に、メガバンクでは3年間勤務しました。 その間、会社の人材マネジメントに問題意識を持ったのです。半年スパンの目標管理制度では、期末には当初の目標を忘れていてつじつまを合わせるような自己評価となり、モチベーションや生産性向上に繋がっていないと感じたからです。そこからGoogle等が導入していることで知られていたOKRに関心を持ち、その導入ツールでの起業を思い立ちました。 その前にシステム開発スキルを身に付けようと、小規模のSESの会社に転職します。そこでは2年間、様々な案件を実装から詳細設計、要件定義まで手掛けることができました。 一通りスキルを身に付けたところでOKRプロダクトの開発に半年間取り組み、2017年8月に完成させて『Skrum』と名付けてリリースしました。同時に社名を同じくしたSkrumを設立したという経緯です。
御社を創業して、どういったことが実現できましたか?また、今後のビジョンもお教えください。
OKRプロダクトは、スクラムを組むが如きから『Skrum』としましたが、本来の“Scrum”ではなく“k”に変えたのは“k”に組織のKAIZENを実現するという意味を込めオリジナリティーを演出したかったからです。 とはいえ、プロダクトを開発できる力はあっても、マーケティングや営業は力及ばず、ユーザーを伸ばすことができませんでした。設立4カ月後にヤフーとイーストベンチャーズにプレゼンし、出資を受けることができましたが、ピボットを勧められたのです。そこで私がよく使っていた動画やライブ配信領域にピボットし、2018年にライブクイズアプリ『Qryppo』(クリッポ)をリリースしました。しかしながらこれも伸ばすことができなかったのです。 二つのプロダクトに失敗しましたが、「ものづくりはメチャ楽しい」という強い思いが私の中に残りました。ならば、この楽しい仕事でお客様に喜んでもらえばいいと受託開発にシフトしたのです。このことで、好きなことをやって世の中に価値提供できることを知り、ものづくりのノウハウを磨き上げていきました。現在、受託開発100%で50社ほどのお客様のほぼ全てと直接契約ができているのは、そんな成果の表れだと自負しています。 今後は再び独自プロダクトにもチャレンジし、年に1~2本はリリースさせていきたいと思っています。さらにSESにも取り組んで、経営基盤を強化していきます。
田澤さんの仕事観をお聞かせください。
多くの人にとって、仕事は人生の中で相当な時間を割いて取り組むもの。それが楽しくなければ、その人が可哀想だと思えます。私にとっては、ものづくりも会社経営も熱中できるものであり、心から楽しんでいます。
社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
当社には、私同様ものづくりを心から楽しいと思うメンバーばかりが集まっています。当社をものづくりの理想的な環境にしていきたいと思っています。もちろん、仕事ですから厳しい話もします。ソースコードレビューもシビアです。だからこそスキルアップでき、パフォーマンスが上がり、仕事を楽しめるようになるということです。 ですから、メンバーには当社をステップアップの場、人生を充実させる場として活用してほしいと思っています。 求職者の方に対しては、そんな当社のポリシーやカルチャーに共感できる方に入社していただき、共にものづくりや会社づくりを楽しんでいければいいですね。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
4歳と1歳の息子がいるので、塗り絵をしたり、公園に行ってストライダーという子供用のランニングバイクで遊んだりしています。 また、この4月からジムに通い始め、筋トレにハマり始めています。健康のためでもありますが、ボディメイクで見た目をカッコよくしたいという思惑もあります。 それと、ちょっと変わっているのですが、5年前の29歳の時から“アニオタ”になりました。『Qryppo』をリリース後、クイズづくりの業務で『ラブライブ!』というアニメ作品を見てハマってしまったのです。それからというもの、最新のものから昔のものまでいろいろと楽しんでいます。