株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジー

IT領域におけるアウトソーシングサービスの大手企業であるトランスコスモス株式会社の100％子会社として、同グループが推進する顧客企業のDX化支援の中心的役割を担っている株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジー。2007年の設立から現在に至るまで、同社ではクライアントのビジネスを成功に導くIT戦略の立案から、システム構築、運用サポートまでのすべてを担う、一貫した事業展開を続けてきた。その同社が転換期を迎えたのは2019年。これまで、機能・技術の実装業務やSESによる人材的支援を中心に据えてきた事業スタイルを、DX関連事業をメインとするものへとシフトさせたのである。

「当社は、クライアントのDXに関する戦略立案やコンサルティング、企画・デザイン、業務最適化、運用サポートという事業を展開する体制に転換しました。それまでのインプリメントやSESを中心とした事業展開で培った開発力に加え、運用サポートの面にも強いという一貫性を有しているところが、当社の特徴です」

そう語るのは、同社の代表取締役社長である外山勝利氏。サービス対象となる企業のDXをトータルでサポートするビジネスは、コンサルティングファームをはじめとした数多くの企業が手がけている状況にある。その中で、ツール導入や開発業務だけではなく、運用・サポートの部分でも強みを発揮できる点で、同社は競合他社と一線を画しているということだ。そしてもう1つ、売上高が約4000億円という規模に達する大企業の戦略子会社であることから、大手企業をクライアントとしたプライム案件を担い、その業務ノウハウを活用しながら質の高い成果を生み出せるという強みもある。

「トランスコスモス社の100％出資子会社である当社では、BPOやアウトソーシングというサービスで培った運用ノウハウを生かしながら、デジタルツールという切り口からコンサルティングできるという強みもあると思います。そして、グループとしての信頼感を武器にエンタープライズのお客様を取引先とし、下請けではなくトランスコスモス社のパートナーとして肩を並べながらテクノロジーの領域を担うことができるのも、当社ならではの特徴であり強みであると、私は考えています」（所氏）

現在は、ソリューションサービス、システムインテグレーションサービス、クラウドソリューションサービス、PoC支援サービスという4つの事業の柱を持つ同社だが、その展開に関して所氏は次のように語っている。

「当社が目指す最終的なゴールは、ビジネスシーンにおける日常の業務をフルオートメーション化すること。近年、従来は人の手を介さなければならなかった部分を補えるテクノロジーも次々と登場してきていますので、私たちは先進的な技術力を追求しながら、労働集約型のビジネスに変革を起こすような取り組みを続けていきたいと考えています」

同社は、毎年二桁以上の成長率を維持しながら事業規模を拡大し、今後はその成長率をさらに引き上げる計画を実施しているという。その状況の中でこれから入社する人材にとって、同社の環境は事業と企業規模の急成長を自身の体験として実感できるという魅力にあふれたものであると言える。

「それぞれの事業は拡大しているため、その担当となる組織も部門や事業本部という形で拡大し、そのマネージメントポジションも増えていくことになります。その環境は、上昇志向のある方にとっては大きなチャンスだと思いますし、自身の成長と自社の飛躍を体感できるという魅力あるものになるはずです」

社員数270名という人員体制の中、ビッグクライアントとの信頼関係を築き、高品質なサービスの提供によって成長を続けている同社。現在在籍するメンバーに対しては、開発者としての技術力を高めるためにDXツールに関連する認定資格の取得を推奨しており、実際に約250名が認定資格者として業務に取り組んでいるという。その育成施策の成果は、社内技術力のレベルアップだけではなく、クライアントからの信頼度の向上にもつながっていることは間違いないだろう。

「資格取得によって社内評価も高まりますし、その評価はプロジェクトへのアサイン依頼にもつながることから、技術者自身の定量的な目標設定の上でも大きな意味があると私は思っています。当社のメンバーには“堅実”という共通点を感じますが、今後はその堅実なメンバーたちを牽引し、よりチャレンジングな取り組みへとつなげていけるような人材も迎えながら、バランスの取れた人員体制で業務を推進していきたいと思っています」（所氏）

堅実に業務に取り組むことで品質を担保する技術者と、顧客のニーズを重視しながら新しい技術に積極的にチャレンジできる管理者が、バランス良く在籍する体制を築く。そんな考えを示している外山氏は、安定志向よりもより上を目指しながら自己実現を果たすようなベンチャースピリットが重要であり、そんな人材を同社に多く募りたいと自身の思いを語っている。

「当社のメンバーたちには、既存の技術を駆使するだけではなく、既成概念にとらわれないアプローチで課題を解決するチャレンジをしてほしいと思っています。失敗を恐れずに取り組むことで新たな価値を生み出せると思いますし、その姿勢がなければ当社が目指す業務のフルオートメーション化は実現しないというのが私の考えなんです」

大規模なDXプロジェクトの業務で大きなやりがいを感じ、自身の成長を続けながら高みを目指せる同社。その環境に迎える人材に対し、所氏は次のようなメッセージを送っている。

「2019年の事業転換からまだ間もない時期ということもあり、当社はまだ拡大の過程にある企業だと思っています。その環境で上昇志向を持って業務に取り組み、次の時代に必要となる事業を担える仲間をお迎えしたいと思っていますので、ぜひ当社で力を発揮しながら新しい取り組みを盛り上げていただきたいですね」