デジタルマーケティングの会社を売却した後、次の起業テーマとして「システム開発」を選んだのはなぜでしょうか?
私が経営していたデジタルマーケティング会社では、自社でWEBシステムを開発していました。自社開発とは言っても、当然、システム会社ではありませんので、社内エンジニアが上流工程のいろいろな企画、設計等の要件定義をして、プログラミングは外注のシステム会社にお願いしていました。外注先がフィリピンにラボ型の開発拠点を持っており、そこでのWEBシステム開発が上手くいった経験がありました。 その後デジタルマーケティング会社を売却して、次に何の事業を始めようかと思い、経営者同士で情報交換をした時に「ITエンジニア不足」という大きな問題を聞きました。その時、以前ラボで開発が上手く進んだ経験があったことを思い出したのです。海外に拠点のあるラボ型サービスを提供したら、皆さんのお困り事が解決し、より付加価値のあることが日本でできるようになるのではないかと考えたのが、当社を立ち上げるきっかけになりました。
エンジニアそれぞれのモチベーションアップのために、何か工夫されていたり、心掛けておられたりすることはありますか?
業界の特徴として、メンバーであるエンジニアはそれぞれ別のプロジェクトに入っているので、自社オフィスにいないことが多いです。エンジニアは最低でも毎月1回、営業と面談をしています。その時点で取り組んでいるプロジェクトの状況や直面している課題等をヒアリングして、その内容やエンジニアの希望によっては今後の進路や、「何で成長したいのか?」といった話をする機会を持っています。この時、心のケアをしたり、成長のために学ぶべきこと等を伝えたりして、皆と伴走していくよう会社として心掛けています。 私達のミッションは『VisionとWillとTechを繋ぐ』です。エンジニア一人ひとりをよく見て、単に技術を繋ぐだけではなく、こういう形で自己実現をしたい、成長したいという想いを繋げることが大切だと考えています。そういったミッションに向かって、エンタープライズソリューション事業を推進していきたいです。
ご自身にとって「仕事」とは何ですか?どのような仕事観をお持ちでしょうか?
クライアントのために「バリューを出す」ことです。以前、私が取り組んでいたネット広告、デジタル広告も同じです。結局、広告を掲出するのが目的ではなく、広告を掲出してもらってクライアントの売上に繋がり、それから、さらなるご依頼をいただくのがバリューです。単に広告を打つことが目的ではありません。 現在、当社がしているシステム開発でも、クライアントは単にシステムが欲しいわけではありません。それを使って何らかの事業効率の向上を実現したり、業務においてより堅牢なフローが作れるようになったりする結果を求めています。場合によっては、利益創出になるかもしれませんが、本質はそこにあるのです。ですから、クライアントが欲しているものを叶えることが、システム会社におけるバリューだと考えています。 エンジニアには、クライアントにとって良いシステム、必要なシステムが何かを意識して、その上で成長してもらいたいです。
大切にされている言葉や座右の銘は何でしょうか?それと、余暇にされている趣味等があったら教えてください。
好きな言葉は、高杉晋作の言葉『おもしろきこともなき世を面白く』です。その下の句が『住みなすものは心なりけり』ですが、これは高杉晋作ではなく、その場にいた僧のものらしいです。この言葉はポジティブシンキングだと私は思っています。彼ぐらい過激な人生を歩み、明治維新の起爆剤となった人でさえ、この世はそんなに面白くない、面白くなるかは自分次第と言うのです。そう考えると何事も捉え方次第で、前向きに捉えられたら世の中は楽しいという風に、私は理解しています。これを言ったのが高杉晋作というのが面白いですね。 余暇にはゴルフとランニングをしています。それと散策です。都内が多いですが、いろいろな町を歩いています。電車も乗りますが、ぶらぶらと町を歩くと様々な気付きがあり、自分の思考がまとまっていくのが分かります。商店街がある町が基本的に好きですね。商店街があると、多くの人々の想いが何となく感じられるのが良いです。
skynyで働く魅力や「やりがい」を教えてください。
私は経営者ですが、常にボトムアップにしています。意見をどんどん言ってもらえる環境だと思っていて、会社や仕事を良くするためなら、どんどん言ってほしいです。トップダウン型ではないのが当社の魅力だと、自分では考えています。 トップダウンにしていないのは、その方が私としては会社経営が上手くいくと思っているからです。私自身、そういう意見をどんどん言ってくれる社員がいる企業文化が好きだということもあります。 もちろん、最終的に決断するのは私です。それとせっかく意見を言ってもらっても採用できないこともあるのですが、ボトムアップしてくる意見の数が多ければ多いほど会社は強くなるし、組織も拡大していく。つまり人が増える組織になると思っています。 社名には、いろいろなシステム開発が自由にできるような空みたいな存在になりたいと考えて「sky」を入れたり、自由度が高い適材適所の考え方を取り入れたりしているのもそのためです。ぜひ一度、この雰囲気を経験してください。