多様な技術、経験を持つ熟練エンジニアを中心に多様なプロジェクトを手掛けるSES企業
株式会社テクノビスティは、多様な開発プロジェクト、技術を経験してきたベテランが多数所属するSES企業だ。例えば代表取締役の一人である佐々木浩行氏は、これまでに三桁に近いプロジェクトを経験。手掛けた業務システムは医療系や流通・小売系、保険、公共、金融等多岐にわたる。もう一人の代表取締役である萬年貴司氏は、かつてメインフレームのパッケージ開発に携わった経歴を持ち、その後、長くインフラ構築分野で技術を磨いてきた。それだけでなく家電量販店の販売員や、中古PC販売会社でPC買い取り業務に従事する等、エンジニア以外の経験も持っている。
「B2Cのビジネスに携わった経験がエンジニアとして何の役に立つのか、と疑問に思うかもしれませんが、システムを使うユーザー側の視点を理解するという点で想像以上に役に立っています。技術者目線だけにとらわれることなく、ユーザーが何に重きを置いているのかが肌感覚で理解できるため、システムやインフラ等をお客様に提案する際にも柔軟な発想ができるのです」(萬年氏)。
同社のメンバーは、現在もインフラ構築からシステム開発、運用・保守まで、上流から下流まで幅広いプロジェクトに多様なポジションで参画しており、ITコンサルティング事業も今後拡大していきたいと模索している。社員数13名と少数精鋭であるため、業界は金融系を中心に建設や商社、メーカーの業務システム開発とある程度絞られているが、「どこの業界が強いということはない」と佐々木氏は語る。
「むしろ、“これが強み”といえるものがないのが、テクノビスティの強みだと思っています。どのような案件にも柔軟に対応できる技術的なベースがあるので、あえて“強み”として打ち出すことで可能性を狭めることなく、頂いた依頼に対応しています」
このような事業スタイルを可能にしているのも、これまでの実績に裏付けられた顧客との信頼関係があるからだ。
「2016年に起業したのですが、それ以前からお付き合いのあった会社から引き続き声を掛けていただいており、10年ほど取引が続いているお客様もいます」(萬年氏)。
長く継続している顧客だけでなく、同社エンジニアの現場での仕事ぶりを認めてくれた顧客から別の企業を紹介されることもあり、着実に事業を拡大している。