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インタビュー画像代表取締役 CEO 楠 真氏

ご略歴をお教えください。

東京工業大学理工学研究科修士課程修了後、野村総合研究所(NRI)に入社しました。鎌倉にあった総合研究本部で電子産業、情報産業の業界アナリストとしてコンサルティングに携わりました。まだITっていう言葉が一般的ではなかった時代です。中でも、マイクロソフトとの仕事を通じた同社との関わりは、NRIとしても私個人としても大きなトラックレコードとなりました。90年代のはじめ、戦略的なOS製品だったWindows for Workgroup (WFW) を日本でも販売したいと考えた同社のマーケティング部門から市場調査やマーケティング戦略立案を依頼されました。アメリカ市場ではWindowsといえばネットワーク機能のついたWFWのことを指すというぐらい標準的だったのですが、日本でこれをどう扱うかは決まっていなかったのです。私は「日本では売れない」という結論のレポートを書きました。その結果、マイクロソフトは日本市場への製品投入を見送ってしまいました。一説によると報告書をみたビル・ゲイツがトップダウンで決めたそうです。 この一件のあとすぐに私はNRIのシステム部門へ異動になり、SI会社としてのマイクロソフトに対する窓口担当をまかされることになります。マイクロソフトの舞台裏をよく知っていた私は徐々に信頼関係を積み上げて、NRIとマイクロソフトの戦略提携をスタートさせることができました。その結果は1997年の野村證券のWindowsNTネットワーク構築へとつながりました。当時、金融機関としては世界初めての斬新なプロジェクトで、その後日本の金融機関の流れを決定づけるイベントとなりました。 私はその後もWindows革命を旗印に様々なシステムビジネスに取り組みました。投資信託販売システムとしては日本市場のデファクトスタンダードとなったBestwayやアセットマネージメント業界では誰でも知っているT-STAR、そして日本の国債の半数以上が取引されるプラットフォームへと成長したI-STARといったNRIの代表的ソリューションには苦労をともにしてきたビジネスで、個人的にはとても思い入れがあります。 ソリューションビジネスのヘッドとして、人材についてはとても苦労させられました。私は人材を海外へ求め、中国大連にNRI大連を、インドのコルカタにNRI Fintech Indiaを設立しました。両社とも今では数百名を要する立派な会社に成長しています。 NRIがクラウドの激流に直面したとき、私はNRIのインフラビジネスの責任者になっていました。クラウド技術が浸透すると、レガシーなテクノロジーに最適化されているNRIは大変なダメージを受けてしまいます。これを回避するためには短期間で大きなリストラクチャリングを成功させる必要があると考えました。NRI自前のクラウドとしてNRIクラウドをつくるため、数百億円の予算を確保しました。また同時にAWSやGoogleなど先行するクラウドベンダーとの戦略的パートナシップをスタートさせました。 2019年にNRIを退職し、東京デジタルアイディアーズを創業しました。それは日本企業が世界のデジタル変革に対応できず、取り残されてしまう危機感を感じたからです。小さな会社にできることは限られていますが、私がいっしょにビジネスをしてきた企業の仲間に気づきを与え、なすべきことに必要な意思決定を可能にしていくことはできることだと思ったわけです。小さなことでもあきらめずに積み上げていきたいという想いで創業した会社です。日本には日本のデジタルが必要なのです。 著書に『頑張れ、日本のデジタル革命』『社長が知らないITの真相』『FinTech2.0-金融とITの関係がビジネスを変える』等があります。

楠さんの仕事観をお聞かせください。

昔ある人が私に「仕事が好きな人には3つのタイプがある」と言いました。一つ目は、お客さんや上司など「人が好きなタイプ」。二つ目は、商品や技術、プログラムなど「モノが好きなタイプ」。そして三つ目は、「自分が好きな」タイプです。誰しも3つの「好き」をそれなりに持っていると思いますが、そのバランスによって仕事に対する姿勢が異なってきます。アプローチは違いますが最終的に何を目指していくかといえば、つまるところ自己実現ではないでしょうか。ある人は役職とか地位にこだわるかもしれないし、ある人はお金にこだわりを持つかもしれません。私にとっての自己実現は、私の仕事によって相手のステータスを変えていくことです。マイクロソフトへのレポートで日本のマーケティング戦略を変えさせる。部下に新しい挑戦をして会社を変えていく。自分の目の前の世界を少しずつ変えることが、世の中の大きな変化へつながっていくのだと信じています。

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

チャンスをつかみ、スタンドプレーをしてほしいですね。これから入社する人は、プロ野球の巨人軍に入団するのと同じステータスにあるわけです。選ばれてジャイアンツに入団して、ボーっと動かないなんてことはあり得ませんよね。ピッチャーやバッターとしての資質を磨き、マウンドに上がれば三振の山を築き、打席に立てばホームランを量産する。プロ選手なら当たり前のことです。それと同様、当社でも頭角を現して目立つことで、チャンスをつかんでほしいと思います。幸いなことに、チャンスはゴロゴロ転がっていますから。 仕事でお金をもらうということは、つまり「プロ」ですよね。プロというのは担っている役割を何度でも実現できるからプロなのです。たまにしか三振のとれないピッチャーやパープレイでラウンドできないゴルファーはアマチュアです。それではお金はもらえない。任されたことがいつでもできるのがプロというものです。そして、上司や経営層に評価される以上に顧客や社会に評価され、自ずと自分の評価を高めていってほしいと思います。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?

もっぱら仕事仲間とのゴルフや飲み会をしています。ゴルフは毎週ラウンドしています。目的は仕事仲間とのネットワークづくりやコミュニケーションにあるのですが、最近はベスグロの85からのスコアアップも意識し始め、アプローチショットの練習もしています。

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