良書と出会うきっかけをつくる「時短読書サービス」で、ヒラメキを生むインプットを
良書から得られる学びはよく理解している。だけど、なかなか良書を探す時間も、読む時間もない。これは、忙しい毎日を送るビジネスパーソンにとっては、“あるある”の悩みではないだろうか?株式会社フライヤー(以下同社)は、まさにそんな身近な問題に対するアンサーを提供する『本の要約サービス・flier(フライヤー)』によって、大きく飛躍を遂げようとしている会社である。
このサービスが生まれた背景は、同社代表取締役CEO・大賀康史氏の大学院時代に遡る。機械工学科を専攻していた大賀氏は、研究の情報収集で海外の論文を読む際に「要約版」の利便性を実感していたという。その後経営コンサルタントとして勤務していた時代にも、夜中まで働く毎日で情報収集もままならない中、「隙間時間に本の要約が見れたら便利なのに」という思いがあったとか。『自分が一番欲しいものを形にした』と大賀氏は付け加える。
厳選された良書が、10分で読める要約版で毎日1冊ずつ配信される。スマホで本の概要を端的に理解できる上に、自分に必要な本が何かを知るきっかけを提供する『flier』は瞬く間にビジネスパーソンからの支持を獲得。今や会員数は累計100万人に迫る勢いだ。
なお、『flier』の恩恵を受けられるのは読者・ユーザーだけではない。著者・出版社にとっては、イチ推しの本の認知度を高められると共に、通常の本よりも敷居が低いことから読者層を拡大する一助になる。書籍店・取次店・ECサイトにとっては、閲覧実績やビジネス書のトレンドを踏まえた売場がつくれるので売上拡大に繋がる。「要約版が浸透すると本が売れなくなるのでは?」と思うかもしれないが、実は逆である。『flier』は三方よしのサービスなのだ。
同社の「ヒラメキ溢れる世界をつくる」というミッションに込めている想いについて、大賀氏は次のように述べる。
「ビジネス環境が急速に変化する中、ビジネスパーソンに求められるのは発想力です。発想力の源になるのは、厳選された本をはじめ、良質な情報のインプットであることは間違いありません。私達はヒラメキのきっかけになる“知”を軸とした事業を広く展開していきたいと思っています」(大賀氏)。
好奇心&挑戦心を兼ね備えた人材が、事業・サービスを進化させるチカラになる
今後数年スパンの事業展望について、大賀氏は大きく3点を挙げている。
1点目は、事業の生命線ともいえる『flier』のサービス基盤の強化だ。
「現在は従来のPHPベースからGOベースに一新する作業を進行しています。またクロスプラットフォームの環境でアプリ開発ができるFlutter(フレームワーク)を導入し、音声作成エンジンの再生プレイヤーやストリーミング機能、機械学習を使ったレコメンドエンジン等、新しい機能・サービスを実装する段階にきています。今後もビジネス側・エンジニアが密に連携してサービス基盤の強化を進めていきます」(大賀氏)。
2点目は、需要が拡大している法人向け機能・サービスの強化だ。
「個人版を超える勢いで法人版のユーザーが増えており、既に全体の6・7割ほどが法人になっているほど。社員が自ら学ぶツールとして、人材開発・育成の場面で使われているのです。今後も引き続き法人の用途を見据えた機能・サービスを追加していきます」(大賀氏)。
3点目は、『flier』の次に続く新規事業へのチャレンジだ。
「私達はビジネスパーソンの組織・カルチャーに広く目を向け、知から得る学びを大きくしたり、刺激を与え合うコミュニティを形成したりする事業を積極的に立ち上げたいと考えています。例えば著名人を呼んで書籍の要約から得た学びを語り合うオンライン読書コミュニティ『flier book labo』は大変好評で、回を追うごとに参加者が増えています」(大賀氏)。
こうした展望を踏まえ、同社はどのような人材のジョインに期待しているのか。現在、同社ではエンジニアをはじめ、Webディレクター、Webマーケター、カスタマーサクセス等、サービス強化の原動力となる人材を広く募集している。全ての職域に共通する必要な素養は「好奇心」と「挑戦心」だ。サービスを通じて世の中に知を広める会社だからこそ、新しい物事に貪欲にアンテナを張り、自走するマインドが欠かせない。
「エンジニアであれば、Web・インフラ・アプリ等、何かしらの強みがあれば大歓迎です。自分の強みを活かして新しいものをつくりたい方に是非来てほしいですね」(大賀氏)。
輪を描く組織が自由に意見を発信し、主体的に学びを得るカルチャーを醸成
特にエンジニアにとっては、面白い仕事をするには絶好のジョインのタイミングである。同社では現在8名のエンジニアが在籍しているが、事業規模の割にはチームがコンパクトであり、各々の業務領域は細分化されていない。技術面においても、開発やインフラ、Web、SNS、動画等、一人が複数の領域にまたがって業務を行えるとのこと。
先述のように挑戦心を大事にしているため、「この領域をやりたい」という希望もどんどん行動に移すことができる。例えば新しいフレームワーク(Flutter)の導入も、エンジニアの自主的な研究・社内プレゼンが起点となっている。また、新しい機能のアイデアを形にできる環境もあり、新機能として追加された「学びメモ」も、『要約から得たインスピレーションを発信できる機能を付けてみてはどうか?』というエンジニアの声から生まれている。ちなみにそのエンジニアは、考案者として企画から実装まで携わったとのこと。
同社が描く理想的な組織について、大賀氏は「輪を描く組織」と表現している。
「組織上の役割はあっても、人として上や下、あるいは偉い偉くないという考え方はしていません。代表の自分を含めみんなが輪を描くように組織を形成し、役職・部署の垣根を越えて何でも気軽に話し掛け合っています。それができるのも、お互いに対する尊敬の念が根底にあるからだと思います」(大賀氏)。
個々の考え方・価値観を柔軟に享受する組織だからこそ、自主的な学びに対する姿勢は「寛容」の一言だ。同社では実働8時間のうちの5%を自らの学び(読書・研修)に使うことを推奨している。また全メンバーの4割近くは、定時後に副業しているとか。新しく得た人脈・スキルがヒラメキに繋がる。知を広げる同社のサービスは、それをつくり上げる社員の働き方においても一貫しているのだ。
最後にGreen閲覧者へのメッセージを頂いた。
「著者・出版社が想いを込めて作った本でも、届くべき人に届いていないことがもったいないと感じています。『flier』は素晴らしい本と読者の出会いを生む架け橋になり得るサービス。100%ユーザー志向でサービスを構築できるマーケットリーダーとして、共に新しい価値を世の中に届けていきましょう!」(大賀氏)。