株式会社アイドットコム

株式会社アイドットコムは、岡山市に本社を構えるオフィス設備機器の販売代理店。広島市に支店を構え、香川県も同社の商圏。数年後には愛媛県松山市に支店を設ける計画もある。中国・四国の企業向けにオフィス設備機器を販売している。

同社が取り扱う商品は、多岐にわたる。業務用エアコン、LED照明、コピー複合機、パソコン、サーバ等のOA機器。加えて、新電力への切り替えや電子ブレーカー導入による電気代削減のコンサルティング等も手掛けている。

「多彩な商品ラインアップが当社の強み。オフィス設備を一貫して提供できます。一般に、工事が必要な業務用エアコンやLED照明は電気会社が、設置してセッティングするだけのコピー複合機、パソコン、サーバ等はOA機器会社が販売しています。この両方を一挙に提供できる会社は岡山には、ほぼありません。両方を一貫して提供することで、お客様のニーズに幅広く答えることができ、会社としてもクロスセルが期待できます」（代表取締役・柏野孝明氏）。

アイドットコムは、幅広い商品ラインナップで顧客のニーズに応えていくのを社是にしている。そのため、特定メーカーの商品だけを扱うのではなく、複数のメーカーの商品をラインアップして、顧客に合わせた提案ができるようにしている。

「お客様を勝たせる！これがアイドットコムの基本姿勢。単に商品を販売するだけなら、特定のメーカーの商品だけを扱った方が、営業はしやすいです。実際、当社も昔は特定メーカーの商品に絞って営業をしていました。しかし、取り扱う商品が幅広くなり、お客様と末永い取引を続けるためには、お客様にどれだけ利益を与えられるかが大切だと考えました。特定メーカーの商品だけを扱うのではなく、色んなメーカーの商品を提案することで、お客様のニーズに細かく対応できるようになりました」（柏野氏）。

電気代削減のコンサルティングを手掛けるのも、顧客の利益をアップさせたいという思いがあるから。新電力の切り替えだけでなく、業務用エアコンやLED照明等の商材と組み合わせて総合的に電気代削減のプランを提案できる。

「現在の電力消費量を測定して、最適な電気代削減のプランを提案します。工場等の大きな場所だと、LED照明を導入するだけで電気代は削減できますし、古いエアコンを省エネタイプの最新機種に変更すると、これまた電気代は大きく下がります。売上が現状維持でも経費削減で利益を上げることができます。お客様の利益を上げる＝お客様を勝たせる！です」（柏野氏）。

多彩な商品ラインアップで顧客のニーズに対応しているアイドットコム。取り扱う商品を今後も増やしていく予定。近日中に「商用車」の販売も始めるという。そんなアイドットコムが、今まさに新規事業として展開しようとしているのが「Webサイト制作」だ。

「かなりの数のクライアントから『Webサイトは作れないのか？』と問い合わせを受けています。LP等を作って運用してほしい、と。残念ながら当社にはWebサイト制作のノウハウはありません。協力会社に仕事を流しているのが現状です。これは、非常にもったいない。お客様のニーズには応えたい。そこで、Webサイト制作を新規事業として立ち上げたいと考えています」（柏野氏）。

だが、アイドットコムにWebサイトを制作できる人材は皆無。そこで、外部から人材を迎えて、事業責任者として存分に腕を振るってもらいたいと考えている。

「私達は、Web制作に関しては、素人です。Web制作事業に関しては、事業責任者に一任します。素人は、口出ししません。むしろ、教えてください。ただ一つ、お客様のWebサイトを受託制作する事業は2・3年後にしてほしいと考えています。その前に、アイドットコムの自社LPを作って運用してほしいです」（柏野氏）。

Web制作事業を起こすのに、自社LPを優先する理由は、テストマーケティングだと柏野氏は続ける。

「岡山にはWeb制作会社は沢山あります。でも、結果にこだわったWebサイトを作る会社を、あまり見かけません。クライアントの希望に沿って見栄えのいいWebサイトを作るだけで、制作したWebサイトが結果に繋がっているのかといえば『？』が付く。Webサイトにはそれぞれ目的があります。販売サイトなら売上、採用サイトなら人材確保、それぞれの目的を達成しないと意味がありません」（柏野氏）。

この「結果にこだわったWebサイト」、柏野氏の言葉を借りるなら「売れるLP」を作るためのノウハウを社内に蓄積するために、アイドットコムのLPでどんどん実験をしてもらいたいというのが、柏野氏の考えだ。

「販売代理店の経験を生かして『売れるLP』を一緒に作り上げたいと思っています。時間と労力をかけて愛情を込めて作った『売れるLP』のノウハウを認知・啓蒙し販売するのは、販売のプロである私達に任せてください。当社はインセンティブ制度がしっかりしており、Web事業でもインセンティブ制度を導入したいと考えています。効果が出れば収入アップ。結果が出るWeb制作のノウハウを磨いて、収入アップを目指してください！」（柏野氏）。

アイドットコムには既に900社のクライアントがいる。さらに、年間150社のペースで増えている。「売れるLP」のノウハウを確立すれば、それを販売する先は沢山ある。

「岡山の経営者は50代60代が多く、あと10年で代替わりするところも少なくありません。その時に、Webサイトへの需要が一気に高まると予測しています。それまでに『売れるLP』を用意してビジネスを展開したいです。集客力のあるサイトを作って、それを適切に運用して結果に繋げられる会社が岡山はほぼありません。今のうちに準備しておけば、勝てます」（柏野氏）。

アイドットコムの社風は、同社のホームページやSNSを見てもらえれば一目瞭然だが、いわゆる「営業会社」だ。ガッツのある営業社員を集めるために、ブランディングの観点であえて誇張していると柏野氏は言う。

「採用ブランディングの一環でSNSに力を入れていますが、それを見た人からは『普通の会社っぽくない』と言われますが、それが狙いです。人間は気になると調べます。調べると興味を持つ。そして、応募してくれる。採用。という流れで人材を集めています。Web制作の事業責任者を務めてくれる人材に当社の社風が刺さるかは分かりませんが、包み隠さずありのままの姿を発信しています。当社の社風に興味を持った人がいれば、是非お会いしたいです！」（柏野氏）。

あの底抜けに明るいテイストは、社員間の空気がギスギスしていたら絶対に出ない。動画配信サイトでもSNSでも、会社のありのままの姿を発信しているという。

「甲子園で優勝を目指している野球部のようなノリです。お互いにライバル。切磋琢磨しながら高め合ってチームを勝利に導く。友達ではなく仲間なんです。ダメなところはダメと指摘し合って、いいところは認め合う。性格はバラバラ。でも、志は一緒。そんな会社です」（柏野氏）。

アイドットコムは、中国・四国地方で影響力ナンバー1の営業会社を目指している。売上ナンバー1ではなく“影響力ナンバー1”というところが変わっている。

「影響力を形作るのは、成長の角度・スピードだと思います。人が5年かかるところを半年でやってしまう圧倒的な実力。それが影響力になります。そんな会社を作るのに『普通』のことをやっていてはダメです。志ある人材が自由に活躍する会社を目指しています。人間関係や社風が嫌で辞めた人はいません。明るく楽しく働きたい人には、働き心地のいい会社だと自信を持って言えます！」（柏野氏）。

社会人として「夢を追い続けられるのが幸せ」と語る柏野氏。Web事業の責任者として「売れるLP」を追求し続けたいと願う人材に来てほしいと願っている。サイト制作のスキルだけでなく、マークアップやSEO、マーケティングのスキルも磨くことができる。

「将来は、各事業を子会社にしてホールディングスにしたいと考えています。今回入社するWeb事業部の責任者にも、子会社の代表を務めてもらえるように経営レイヤーの仕事も覚えてほしいと思っています。そのほか、エンジニア向けの人事制度も一緒に作りたいです。エンジニアがモチベーションを高められる人事制度を、是非教えてください。残業は月平均20時間以内。毎日19時にはオフィスに誰もいません。あと、マイカー通勤も可能です」（柏野氏）。