株式会社BeeX

株式会社BeeX（ビーエックス）はクラウドに特化して、顧客企業の変革を一気通貫で支援するクラウドシステムインテグレーターだ。
提供サービスはSAPシステムのクラウド移行やクラウド導入・移行・環境構築、DX基盤構築・アプリケーション開発、クラウド移行後の保守運用に至るまで、多岐にわたる。
基幹システムのインフラにパブリッククラウドを選択する企業が増えている一方で、クラウド化されていないシステムはまだまだ多い。この状況下において、クラウドシステムインテグレーターである同社が担う役割は大きい。
「With Customer」を掲げ顧客と共に課題解決に挑む同社は、成長を加速するための原動力となる人材を求める。

あらゆる業界・業種でデジタル化が進み、既存のビジネスモデルが変化する中、変化に対応するためには基幹システムの再構築が必要とされる。しかし日本はリーマンショックの影響によるIT予算の大幅削減を経て、現行システムのコストダウンが優先され、再構築予算の獲得が難しくなったといわれる。
このような背景で2010年頃から、システム構築や運用管理に伴うコスト・人的負荷の軽減が叶うクラウドシステムに注目が集まり始めた。そして基幹システムのインフラにも、パブリッククラウドを選択したいという企業が増えだした。

長年にわたり企業の基幹システム関連事業の最前線を走ってきた代表取締役社長の広木太（ひろきまさる）氏も、変化の潮流をつぶさに感じ取った。企業が新たな未来をつくって成長するためには、DX（デジタルトランスフォーメーション）が必須であり急務である。しかしDXは何か一つを変えればいいわけではない。クラウドをベースとした様々なデジタルテクノロジーを活用して、既存の仕組みとは異なる俊敏性を持ち、共創・共感を持つエコシステムの構築がDX実現のキーとなる。
この考えに基づいて広木氏は「顧客と共にDX実現に向けて伴走するテクノロジープロフェッショナル集団であり、クラウド時代に適したシステムインテグレーター」として、2016年3月に同社を立ち上げた。

同社の業績は設立当初から好調だ。1期目の2017年3月期の売上高は当初目標額の２倍を上回り、事業初年度から黒字化を達成。その後も前期比売上増を達成し続ける。さらなる事業拡大を目指し、2022年2月には東証マザーズへの上場を果たした。

同社が展開するサービスは「クラウドインテグレーション」「クラウドライセンスリセール」「マネージドサービスプロバイダー」の三つに大別される。
まず一つ目のクラウドインテグレーションでは、SAPシステムのクラウド移行やS/4HANA化、アナリティクスソリューション、クラウド導入コンサルティング・移行・環境構築等を行う。
日々進化するクラウド技術をキャッチアップして、迅速にソリューションへ活用する体制が特徴。またAWS・Microsoft Azure・Google Cloud Platformの三つの主要クラウドに対応し、顧客のニーズに合わせた提案を行える点も強みだ。そのためエンジニアは、複数のクラウドで知見を深める活動に日々取り組んでいる。
アナリティクスソリューションでは顧客が蓄積したデータを活用して、ビジネス成長や変革実現に向けたDX支援を行う。具体的にはデータ活用基盤の企画や検討、構築、クラウドネイティブアプリの開発支援等である。顧客と目線を合わせて長期的に伴走する姿勢が必要であり、同社が掲げる「With Customer」を体現する。
創立以来の顧客であるAGC株式会社に対しては、SAPのクラウド移行、PoC基盤の提供、データレイク基盤の構築、Webアプリの構築等を手掛けてきた。同社ではDX実現への過程を旅路に例えて「DXジャーニー」と呼び、AGCとはDXジャーニーを共に楽しむ関係性を構築している。
このようにクラウドインテグレーションとして提供するサービスは多岐にわたるが、いずれも専門性を極めるプロフェッショナル集団だからこそ可能なことだ。同社の強みが最大限に活きる領域である。

「マネージドサービスプロバイダー」はマルチクラウドの運用保守、セキュリティーサービス、クラウド上の構成変更や新機能導入等を提供する。
「クラウドライセンスリセール」はクラウド請求管理のサポートやアカウント管理等を行う。またライセンスリセールと運用サービスを組みわせた『BeeXPlus』という独自のサポートメニューも用意する。

同社は顧客の課題解決やニーズに適したクラウド基幹システムまたはクラウド環境への移行・構築において、企画から構築、保守運用に至るまで全ての工程と領域を網羅する。
同社に参画することで、クラウドに特化したエンジニアへの成長が見通せる。クラウド市場の活況を背景に、市場価値の高いエンジニアを目指すことができるのだ。

代表取締役社長の広木氏に話を聞いた。
広木氏は個人の成長が会社の原動力だという。進化の途上にあるクラウドを扱うエンジニアとして、過去の成功体験とらわれずに学び続け個人が成長し続けることが大切だと考えている。そのため自身の成長に貪欲で、何事にもポジティブな好奇心を持って挑戦してほしいと望む。
広木氏は「With Customer」の精神で、顧客と共に成長し続けるカルチャー醸成を心掛ける。
「スピーディーで小回りの利く小規模組織ならでのメリットと、安心して働ける労務環境が共存するのが当社の特徴です。具体的には自由で柔軟な働き方を実現するために、フルフレックス・フルリモートを取り入れています。出社や退社時間は柔軟に調整できますし、働く場所の制限もありません。実際、地方に在住していてリモート限定勤務制度を適用する社員も複数名います。業務効率の良さを重視していて、社員は各自のペースで自律的に働いています」と話す。
個人がパフォーマンスを発揮できるよう、多様性ある働き方を念頭に置いているのだ。

その一環として副業が可能で、基幹システムを扱う企業としては珍しく服装も自由。標準所定労働時間が7.5時間と短めな設定の上で、残業時間は月平均23時間程度だ。2021年の年間休日日数は128日で、10日以上の連続休暇取得を奨励している。男性の育児休暇取得者は、設立6年目にして既に6名以上の実績がある。公私のメリハリを付けて働ける環境であることがうかがえる。

リモートが基本で直接顔を合わせる機会は少ないものの、コミュニケーション上での不都合は生じていない。
チャットツールやWeb会議ツール等を用いたオンラインのコミュニケーションと情報共有が随時行われていて、全社ミーティングやLT大会等もオンライン、オフライン共に定期的に開催している。入社後は他部署の相談役（メンター）を最大2名まで自身で選ぶことが可能。社内で公開されているメンバーのプロフィールを見て、学びたい技術や素養を持った先輩エンジニアという観点から選ぶこともできる。

技術向上の面ではパブリッククラウドでの検証・開発環境が用意され、個人の裁量で好きなタイミングで利用することができる。また技術共有や情報発信を活発に行うカルチャーのため、どんどん情報をキャッチアップすることができる環境だ。
自主的な取り組みの他に会社としても、資格取得の支援や勉強会の開催、e-Learningの導入等でスキルアップを後押しする。
同社の専門性や成長性、カルチャーは多くのエンジニアが魅力的だと感じるものではなかろうか。参画のチャンスを見逃さないでほしい。