東証一部上場の大手クライアントとのプライム契約が主体
株式会社アプローチ・システムズは、東京本社と東海支店(静岡県浜松市)においてSESを手掛けているシステム開発会社。同社では、主に東海支店で働くエンジニアを求めている。
同社の特色は、高い技術力を強みに、東証一部上場の大手クライアントとのプライム契約が主体にできていること。東京本社では、大手人材サービス会社グループのシステム開発会社や、大手ITコンサルティング企業グループが中心で、東海支店では同エリアの完成車メーカーや二輪車メーカーが主要クライアントとなっている。
「二輪車メーカーにおいては、生産管理システムや製造番号の管理システム等を担っていますが、当社のエンジニアはお客様の海外拠点とも英語でダイレクトにやり取りしながら進めています」と取締役東海支店支店長の平川真氏は話す。
また東海支店においては、東京本社のクライアントである大手人材サービス会社向けのニアショア開発拠点という位置付けで、SES契約ではあるものの事実上の持ち帰り開発を手掛けている。
「東京相場より安く、浜松の相場より少し高くお請けすることで、品質(高い技術力の提供)とコスト面でメリットをシェアできています。このモデルを強みに、今後クライアントを拡大させていきます」(平川氏)。
この社内開発体制には、収益性だけでなく人材の育成・活用において大きく三つの狙いが込められている。
一つ目は、未経験者の育成の場であること。自社環境において独自のペースで育成し、一定のスキルを身に付けた人材をSESとして送り出す。
二つ目は、スキルチェンジの場。一定の領域で働いていたエンジニアが異なる領域に転じたくなった際の選択肢となる。
三つ目は、経験を重ねたSESエンジニアのスキルを活かし、定年となる65歳まで活躍できる場を提供する。
「“社員ファースト”の企業として、働く環境づくりは最大の経営課題として取り組んでいます」と平川氏は強調する。