“ゲーミフィケーション”のノウハウやスキルがコア・コンピタンス
Webサイトやスマートフォンアプリの構築から運用までを一貫して手掛けている、株式会社ユニゾンベックス。同社の特長は、“しくみのデザイン”により、“より便利へ”を実現し、クライアントの業績向上に貢献する事業スタンスにある。代表取締役の長石尚徳氏は、次のように話す。
「当社のビジネスは、Webシステムやサービスを構築し納品して終わり、ではありません。いかに効率的に運用し、クライアントの収益に繋げるか、といったところまでを一貫して担っています。このため、運用期間を通してクライアントに密着し、常に企画提案を行いつつ実装や運用に取り組んでいます」
このため、クライアントとは長い付き合いが前提だ。中でも、メインクライアントの1社である株式会社イトーヨーカ堂は、2003年の創業以来17年に及んでいる。
また、同社には長石氏含めて営業担当者は一人もおらず、新規クライアントは既存クライアントからの紹介や、転職した担当者からの依頼といった形で獲得している。
同社は、数多くのキャンペーンのスマートフォンアプリを手掛けている。各キャンペーンは、クライアントが集客数等のKPIを設定する場合が多い。これに対し同社は、「1.5倍の目標数字を掲げ、クライアントとコミットし、実際に達成して高く評価されることを繰り返している」と長石氏は胸を張る。
そのコア・コンピタンスには、“ゲーミフィケーション”のノウハウやスキルがある。同社は大手ゲームパブリッシャー等からブラウザゲームの制作を数多く要請された実績を持つ。
「ゲームは、何人のプレーヤーがいくら料金を支払ったかといった収益性にシビア。そんな世界で、プレイそのものを面白く感じる構成や演出、触り心地といったUI/UXにこだわってきました。このノウハウをキャンペーンアプリに応用し、高い効果を実現させていると自負しています」(長石氏)。
そして同社は、富士通が開発したチケット販売システム「チケットレボリューション」によるチケット販売サイト構築ビジネスの展開に乗り出し、その第一弾である北海道日本ハムファイターズのアプリ開発を受託。直観的なUI/UXと、最短3ステップで簡単に購入できる“しくみ”を提供している。
「メインクライアントの1社として、公式サイトはじめ全サイト/アプリの構築・運用を担っている北海道日本ハムファイターズさんから富士通さんを紹介いただき、この座組が実現しました。今後、富士通さんと組んで、スポーツ領域に止まらず観劇やライブ等、エンターテインメント領域全般に広げていきたいと考えています」と長石氏は意気込む。