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楽天コミュニケーションズ株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系

IP電話/インターネット接続、モバイル/IoT、クラウドの各領域でサービス提供

自社サービス製品あり

企業について

ビジョン『The New Value Enabler towards our Digital Society』のもと、従来からの固定系通信サービス(IP電話、インターネット接続サービス)に加え、モバイル、クラウドサービスなど今後の『Everything over Digitalization』を見据えたソリューションを提供する楽天グループのICT事業会社である。

IP プラットフォーム上での音声やデータ、コンテンツやアプリケーション開発などの新たな可能性を創出すべく、さらなる事業展開の拡大を目指しており、同社の主なサービス領域およびメニューは次のとおり。

●IP電話/インターネット接続
『モバイルチョイス“050”』:社員所有のスマートフォンや携帯電話に業務用の番号「050」を付与することで、ビジネスとプライベートで番号と通話料を自動的に使い分けできるBYODソリューション。

●モバイル/IoT
『楽天モバイル法人サービス』:シンプルな料金体系、お得な通話プラン、縛りのない契約期間というメリットを提供。クラウドやIoTといった技術と組み合わせた豊富なソリューションで、主に中小企業のDX実現をサポート。

『IoTプラットフォームサービス』:IoT事業を取り扱うMVNO向けのサービス。上り方路(データ送信)における高コストパフォーマンスが特長(上り専用大容量プラン)。

『あんしんステイIoT』:無人宿泊事業者のオペレーションや、有人宿泊施設の運用・効率改善のための宿泊者名簿作成や本人確認、鍵の管理、個人情報管理、宿泊者サポート機能を提供。

●クラウド
『楽天クラウド』:安定性や柔軟な構成、親密なサポートが特長のIaaSソリューションに加え、食品事業者向けにHACCP制度に対応した計画作成や実施記録・管理が簡単に行える『あんしんHACCP』といったSaaSも提供。

『楽天コネクトStorm』:オムニチャネル対応の、無制限の拡張性とエンタープライズレベルの信頼性を備えたクラウドコンタクトセンターサービス。オンプレミスの設備を持たずにコンタクトセンターが開設できるメリットを提供。

同社の最大の強みは、楽天グループの一員という点にある。エンプロイー・エクスペリエンス部部長の中丸氏は次のように説明する。

「楽天グループは、コマース、アド&マーケティング、コミュニケーションズ&エナジー、インベストメント&インキュベーション、フィンテックの領域で計70以上のサービスを展開しています。これらを担うグループ企業群が、当社サービスのユーザーにもなっています。ユーザーと非常に近い距離にあることから、サービスに対する率直なフィードバックを得ることができ、サービス品質の改善に結びついています。また、先進的なユースケースにもチャレンジしやすい環境を活かして、グループ外のお客様への提案力向上に繋がっています。グループにはAIやIoT、クラウドといった先進的なICT技術に関わる企業が多く、そうした知見や技術を取り込むことで、より価値のあるサービスをつくり上げられるメリットもあります」

同グループの楽天モバイル株式会社と共に、日本 のICT業界を変えていく重要な存在と言えるだろう。

同社の始まりは、2000年3月のフュージョン・コミュニケーションズ株式会社の 設立。2001年4月から「IP電話」サービスをスタートさせ、長距離電話サービスに力を入れて「24時間・日本全国一律3分20円」という画期的なサービスを打ち出して大きな話題を呼んだ。
2007年、同社は楽天グループの一員となり、楽天グループの理念である「楽天主義」に基づく経営改革とグループシナジー強化への取り組みを開始させた。
2015年には代表取締役会長 CEOに平井康文氏が就任し、経営改革を加速させる。楽天100 %出資の完全子会社となり、社名を「楽天コミュニケーションズ株式会社」に変更し、本社は楽天グループ株式会社と 同じ東京・世田谷の楽天クリムゾンハウス内に移転した。その背景には、市場環境の変化により同社が大きなターニングポイントに差し掛かっていることがあった。電話やインターネット接続サービス等のインフラを提供する会社から、それら技術基盤の上に楽天グループとして独自の付加価値を加えて顧客のDXを支援するソリューションプロバイダーへの変革である。

そこで、コーポレートビジョンとして「デジタル社会の価値創造イネーブラーを目指す」を掲げ、これを推進する戦略として3つの柱 が打ち出されている。

「一つ目は、「顧客事業との親密性の強化」で、お客様から何かと相談してもらえる“Trusted
Partner”となるべく“社徳”の高い企業を目指そうということです。二つ目は、「新しいGo-to-Marketプロセスの確立」。グループのシナジーを活用し、独自のソリューションを開発してマーケットに向かおうということですね。そして三つ目は、「組織コンピテンシ―の開発」です。グループの価値観である“楽天主義”の浸透を通じ個々がスキルアップし、組織の能力を高めていこうということです」

2016年度からは“Quality Journey”という独自の経営品質向上プログラムに取り組み、2018年には経営品質協議会の第一回経営デザインランクアップ認証に認定された。直近では2021年11月に日本経営品質賞大企業部門を受賞した。
「技術や営業、バックオフィスと異なる職種の共通言語として経営品質のフレームワークを全社員で学ぶプロセスが現在も進行中です」

日本のICT業界を変革する存在として、 “ケタ違い”の成長を目指す。
「規模を追うだけでなく、サービス品質を磨き上げ、“誰一人取り残さない”社会全体のDXに貢献する存在を全社一丸となって目指しています」と中丸氏は語る。

楽天グループには、「楽天主義」と呼ばれる価値観・行動指針がある。事業を通じて実現しようとしている価値観「ブランドコンセプト」と、その目標への共感度を高め、実現度を高めるための「成功のコンセプト」に分けられている。詳細は、楽天グループ株式会社のホームページで確認してほしい。

この「楽天主義」の下、次のような独特のカルチャーが形成されている。

●Diversity:グループ各社には70か国・地域以上からの人財が集まり、イノベーションの原動力となっている。社内カフェテリアにはベジタリアンやハラル対応メニューも用意し、イスラム教信者のためのPrayer Roomもある。また、LGBT当事者へのサポート体制も強化。

●Englishnization:社内公用語は英語。グローバル人財集団としての円滑な情報共有や、世界の最新情報のスピーディーなキャッチ、世界中から優秀な人財が集まる真のグローバル企業を目指す。


また、毎週月曜日に行われる「朝会」では、楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏のスピーチや社員とのQ&Aセッション等を通じて全社員の意識統一が図られている。さらに週に1度、三木谷氏はじめ全社員が自席周辺の清掃を行い、“当事者意識の醸成”を図っていることも特徴的だ。

福利厚生としては、三食が無料で利用できるカフェテリア、社内のコンビニエンスストアやフィットネスジム、ヘアサロン、ランドリー、マッサージ&鍼等の諸サービス、仕事と育児・介護の両立支援サポート等の支援制度、ファミリーデーやクラブ活動等のイベントと、企業グループとしてトップレベルの充実ぶりだ。

これに加えて、楽天コミュニケーションズ独自の制度として「パルスサーベイ」がある。毎月、社員に対して仕事のやりがいや業務の状況などを問う10問程度のアンケートを行い、その結果を経営層が共有して対応策を講じるという社員エンゲージメント向上施策だ(別に2年毎に行うエンゲージメント調査もある)。

さらに“顧問助産師サービス”も導入。同社専属の顧問助産師が、健康や子育ての悩み、育休中のサポート、ウェルネストレーニングやセミナー開催を行うというものだ。
「このサービスの存在を知り、是非当社にも導入したいと考え、提案して導入にいたりました。」とエンプロイー・エクスペリエンス部の堀尾氏は話す。このように、メンバーの意見を積極的に採用する点も、同社の特色と言える。

楽天グループには“チャレンジと成長”という人財像がある。成長意欲があり、積極的にチャレンジしたいと考える人にとって、楽天コミュニケーションズほど整った環境はそうはないと言えるだろう。

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インタビュー

楽天コミュニケーションズ株式会社のインタビュー写真
執行役員 技術本部本部長 城島 達哉氏 大学では通信工学を研究し、卒業後に大手通信キャリアに入社。10年ほど国際通信のエンジニアリングやネットワーク計画に従事。外資系通信キャリアに転じ2年間のドバイ赴任後、インターネット業界にキャリア変更。複数のIT系大手企業の技術責任者や社長などを経験し、現在に至る。

── 楽天コミュニケーションズにジョインしたきっかけを教えてください。

これまで約30年間に渡り、通信・インターネット業界の大手企業において一貫して技術畑で仕事をしてきました。そうした中で2018年1月に楽天グループへの入社を決めたのは、楽天グループは常に新しい技術を取り入れながら、社会をより良くする様々な事業や施策に取り組んでいること、またモバイル事業への参入を始め、多くのチャレンジに遣り甲斐と自己成長の魅力を感じたからです。皆様もご存じのとおり、楽天グループは非常に勢いがあり、事実楽天モバイル株式会社も急激に事業化が進みました。そんな企業はほかにないと思いましたね。

また、楽天グループの一員になることで、日々の業務... 続きを読む

企業情報

会社名

楽天コミュニケーションズ株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > 通信キャリア・データセンター・ISP

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

IT/Web・通信・インターネット系 > モバイル/アプリサービス

企業の特徴
自社サービス製品あり
資本金

-

設立年月

2000年03月

代表者氏名

代表取締役会長CEO鈴木和洋/代表取締役社長COO金子昌義

事業内容

電気通信事業

株式公開(証券取引所)

従業員数

260人

本社住所

〒158-0094 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス

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