ポリマテックコミュニケーションシステム株式会社

“品質こそが信頼であり、企業の質であり、利益である”<br /><br />それがポリマテックコミュニケーションシステム株式会社のポリシーだ。同社は「品質第一、利益第二」をモットーに、コンピュータシステム、インターネットシステムの企画設計から開発、保守運用までのサービスをワンストップで提供している。社長の竹内氏はエンジニア出身で、「品質を高めることが利益を増大させることにつながる」という考え方の下、顧客第一主義、品質を重視する姿勢を貫いている。<br /><br />同社の歩みは、大手電子部品メーカー、ポリマテック社の情報部門からはじまった。1987年にポリマテック社の100％子会社という形で分離・独立した。<br /><br />現在は、世界にグループ会社8社、総勢4902名からなる電子部品メーカーであるポリマテックグループのシステムサポートという安定基盤を持ち、研究開発にも意欲的に取り組んでいる。親会社ポリマテックのシステム関連事業を一手に引き受けながら、外部依頼のファームウェア開発も行っており、売上の比率は、ポリマテック社関連の事業が6割に対して、外部の仕事が4割程度となっている。

ポリマテックコミュニケーションシステム株式会社の親会社、ポリマテック社は、携帯電話のキーパッドや防振ゴム技術において世界トップシェアを誇っている。そのクライアントにはシャープ、NEC、ソニーエリクソン、日立などの最大手企業が名を連ねる。ポリマテックコミュニケーションシステム株式会社は、その生産・販売の要である「販売管理システム」と「生産管理システム」の開発を担っており、ポリマテック社情報部門時代以来30年の経験によって様々なネットワークとノウハウを持っており、その技術力には定評がある。<br /><br />社長の竹内氏はこう語る。<br />「当社は、親会社のポリマテック社と密接に結び付いています。親会社は、電子部品分野において20個の世界トップシェアの商品を持つことを目指しており、新たな製品開発と積極的なグローバル展開を行っています。私達も親会社の事業拡大と共に、多くの分野に進出し、成長を遂げていきたいと考えています。」<br /><br />ポリマテック社が海外に事業拠点を持ちグローバルに拡大するのにしたがい、国内で開発した生産管理システムを海外工場拠点へ導入するなど、同社が海外で活躍する場も増しているという。

同社のもう一つの核は、主に外部にクライアントを持つファームウェア(組み込み系)事業である。1995年にファームウェアプロジェクトとして僅か3人で発足し、およそ10年を経て同社の主な事業の一つとして確立した。現在は外部の企業でファームウェア開発を行っているが、将来的にはそこで得た技術を親会社の事業製品群とコラボレーションさせることで、無限の売り上げの可能性を作り出していこうとしている。<br /><br />同事業部で働く魅力を、ファームウェア部係長吉井氏が語ってくれた。「実際に現場で働く時、社員は目の前で親会社の製品や自分たちの作ったソフトウェアを見ることができます。そして、それがクライアントからOEMなどによって別の企業に渡っていく過程までを見届けられるのです。実際に自分たちが手掛けたものを間近に見ることができるというのは、作る人間にとっては最大の魅力だと思います」<br /><br />今後の全社戦略の上でもとても重要な事業であるため、同事業部社員は、技術を深めるべく日々研鑽し、会社の将来を担っているという高い意識を持っているという。

同社の社員数は現在50名程度。その社員の多くが、親会社をバックに世界的規模で活躍できる舞台が用意されていることを大きな魅力だと捉えている。親会社が世界各地に拠点を作り、事業をグローバル化しているのに伴い、同社自身もインドネシアや中国、タイなどのアジア中心に、世界を股にかけて活躍しているからだ。<br /><br />タイから帰国したばかりのPTソリューション部の北岡氏も取材に応えてくれた。同氏は、上海工場にて生産管理システムの開発・導入に携わり、現在はタイ工場でサブリーダーとしてプロジェクトを取りまとめている。<br /><br />「当社でのやりがいは、50人規模の会社にもかかわらず、グローバルに活躍できる点です。中小企業の持つ風通しの良さと、大企業の持つ大規模な事業展開の両方を経験することができることが大きな魅力です。」<br /><br />事実、同氏は最初言葉もわからない状態でプロジェクトに参画したが、今では同社海外担当エンジニアの中心メンバーとして現地人スタッフに混じって現場に入り、一緒にシステム導入を推進している。同社では、海外での仕事を行う場合でも、必ずしも即戦力となる英語力を求めてはいない。通訳がいることに加え、外国語は現地でも身に付くものであり、技術力も仕事をしながら身に付けていけばいいという考えを持っているからだ。逆にポリマテックコミュニケーションシステム株式会社で活躍する上で、最も必要とされるものは「自主性」である。<br /><br />竹内氏は次の様に言う。<br />「エンジニアがある年齢に達した時、どの様な道を進むのかという問題に突き当たります。当社は親会社とのつながりがしっかりとしているため、もしエンジニア自身が希望するのなら、私からグループに掛け合って別の職種を紹介するということも可能です。当社としてはグループの巨大なネットワークを、事業のためにも、社員のためにも一番いい形で活かしていきたい。だから会社の規模以上に自分の力を試すことができる環境であると思います。<br /><br />あとは本人が、自ら考え、自ら動き、そして会社を利用して欲しい。そうすれば、自ずと新たな仕事や実績はついてくるものです。当社はそうしたことを実行できる人材を求めています。」<br /><br />ポリマテックという大きなグループの中ではあらゆる可能性がある。だからこそ、「自主性」と「向上心」をもって、その可能性を最大限に活用してもらいたいと考えているのだ。