新しい仮想空間をゼロから創造するクリエイティブスタジオ
東京・東中野にある株式会社ambr(アンバー)は、仮想空間体験を創造するVRクリエイティブスタジオだ。2018年8月に設立され、2019年に日本初のVRSNSとして「仮想世界ambr」のβ版をリリースした。
日本を代表するVR企業を目指して、現在はパートナー企業と共にtoB向けの仮想空間の創造に取り組んでいる。
強みは、VRプロダクトを自社で企画・開発・運営してきた経験による、ユーザー体験の設計能力だ。依頼された内容をそのまま開発実装するのではなく、企画や体験設計から開発までambrが手掛ける。また、開発には自社独自のメタバース構築プラットフォームである「xambr(クロスアンバー)」を活用し、今後もさまざまなコンテンツへ展開予定だ。
「xambr」は拡張性が高く、アバター、コミュニケーション、3Dワールド、マルチデバイス対応などのカスタマイズが可能だ。
制作するコンテンツの内容によってそれらを最適な状態で実装し、最高の仮想空間を創り上げている。
過去のリリース実績としては、2020年に開催されたBeauty Fair Japan 2020 on the Webの展示会場、大手不動産会社と共同で行ったバーチャルオフィスの実証実験、六本木に実在する店舗であるawabarのVR化の実証実験などがある。
そして2021年は「TOKYO GAME SHOW VR 2021」の企画から開発までを手掛けており、日々多数の依頼が舞い込んできている状況だ。
仮想空間が当たり前となる未来で、日本を代表する世界的なVR企業を目指して
ambrでは、誰もが仮想空間に訪問・所有する未来が必ず訪れると考えている。
昨今のゲームシーンでは「どうぶつの森」「Roblox」「Fortnite」のようなメタバース的な要素のタイトルが普及し、ビジネスにおいてはバーチャル展示会、バーチャルイベント、バーチャルショッピングなどの実験も次々に開始されていて非常に将来的な展望が望める領域だ。また、VRデバイスや5G通信といった技術的な領域も日々進化している。
そんな無限の可能性を秘めた仮想空間だが、一方で創造には高いハードルがあることも事実だ。
技術的面では、3D×リアルタイム性が求められることが多く、開発の難易度が高い。実装時にも、VRデバイスのスペックに合わせることが必要になってくるため、そのリソースマネジメントも重要となる。
体験設計についても、現実に存在するものや既存の表現方法とも異なる仮想空間ならではの新しいものを考える必要があるため、常にインプット+アウトプットでの知見共有やアイデア力を鍛えることなどが鍵となる。
ambrでは高い技術力と企画力で、仮想空間での最高の体験創造を行っている。
現在は日本を代表するシードVCのANRI、日本最高峰のCGデザインを手掛けるModelingGroup、電通グループと資本提携をしており、将来的には日本を代表する世界的なVR企業を目指している。
最高の仮想空間を創造するチームのためのバリューとカルチャー
2021年4月時点の従業員数は15名(うち正社員数11名)で、平均年齢は29.3歳。男女比は男性:女性=8:2で、全員が中途入社だ。社内は役職等に関わらず盛んにコミュニケーションを交わし合うことができ、組織体制や働き方等も柔軟で、とても風通しが良い。
ambrはでは以下の3点をバリューとして掲げている。
●すべてをたのしむ
たのしめる世界を実現するために、
VR技術と創造性で未知の体験を実現するために、創造そのものと、
その中での挑戦と失敗、課題と課題解決さえも、すべてをたのしむ。
●チームでつくる、チームをつくる
良いクリエイティブは、良いチームから生まれる。
お互いをリスペクトし合い、コミュニケーションを大事にし、
チームを高め合いながら共創し、チームの成果物にこだわる。
●プロとして、高みを目指す
それぞれがプロとして、自律的に責任を持って仕事し、
成果物とそれが生み出す結果やビジネスにこだわり、
一流を目指して、学び成長し続ける。
ambrの特色として、入社時に1人1台OculusQuestを貸与している。(エンジニアは業務の都合上OculusQuest1の貸与)
業務での使用の他にプライベートでの使用も推奨しており、日ごろからVRを身近に感じることで新たな発見も期待できる。また、福利厚生としてVRソフト購入時に会社が半額負担してくれる制度も魅力的だ。
そのほかにもエンジニアについてはキーボード・マウスの購入支援制度があったり、出社時に社内で飲む用のコーヒー豆を購入した場合は会社が全額負担するなど、福利厚生も充実している。
ambrはビジネスサイドも含めて幅広く採用を行う方針だが、エンジニアの採用に特に力を入れる。応募条件は、Unityエンジニアの場合は業務経験3年以上。サーバーエンジニアの場合は、APIサーバーの設計構築/運用、Docker/コンテナ運用/保守経験、AWSでのインフラの設計/構築/運用経験、MySQLの運用/保守経験があることが求められる。中途採用者には、元CGスタジオの役員やゲーム企画会社出身者等がいる。
求める人物像は、新しいバーチャルプロダクトの創造を楽しみたい人、バーチャルのUI/UXの最適解を追求したい人、これまで高いパフォーマンスを発揮した実績がある人。また、チームやパートナー企業にリスペクトを持ち、建設的な議論とチームビルディングができること、目標実現のためにやり遂げる力(GRIT)があり、一緒に会社を成長させていく覚悟があること、そして企業理念とも結び付くが、新しい挑戦とその中での課題や困難を楽しめることも求められるだろう。
ambrは現時点では少人数の組織のため、一人当たりの裁量が大きく、設計から関わることができる。ディスカッションしながら設計を検討する文化があり、エンジニア内の業務区分けもしっかりしている(クライアントサイド/サーバーサイド)。APIはgolangで書き、レイヤードアーキテクチャを意識した設計。APIのインフラはコンテナ化して開発している(docker+ECS(fargate))。
ライブラリはUniRx、UniTask、Zenject、Addressables等主要なものを押さえている。今後のプロジェクトではRESTからgRPCに移行予定だ。