株式会社TSD Japan

2005年7月に生まれた株式会社TSDJapan。
同社は大手製薬企業やCROで、研究、開発、ライセンスに従事したプロフェッショナルなメンバーが中心となり立ち上げられた企業である。

同社は「パートナリング事業」と「治験モニタリング受託・派遣事業」を主な事業としている。
また2009年度より「開発コンサルティング事業」にも着手している。

①パートナリング事業では、ライセンサー（創薬型バイオベンチャー、あるいは製薬企業）と開発費をシェアし、開発候補品のバリューアップを図り、その後、販売を担当する製薬企業とのパートナリングを推進支援することを目的としている。
ライセンサーから得られた開発候補品の日本における臨床試験も自社の機能を使って実施していく。
②治験モニタリング受託・派遣事業では、国内製薬企業から臨床開発試験を受託すること、ならびにモニターを他の製薬企業に派遣することを目的としている。
現在外資系製薬会社からのモニタリング業務の受託をはじめ、派遣業務に取り組んでいる。
③さらに当社の持つ専門性を生かし、開発計画全般を提案する業務として「開発コンサルティング事業」を考案している。
これは、開発シーズはあるが、その開発計画を立案する人材やノウハウの不足する製薬会社およびバイオベンチャーのニーズに応えるための事業で、2009度中に2件の受注を目指している。

バイオベンチャーとして必要な要素をお伺いした。

「これからのバイオベンチャーは自社内に開発技術を持っていることが重要です。当社では今まで大手製薬企業などで携わってきたプロフェッショナルがおり、医薬品の開発に関する経験とノウハウがあります。
さらには、当社では製薬メーカーから依頼され、CROとしてモニタリング業務を受託しておりますので、社員一人ひとりが開発技術を身に付けることが可能となり、社内に開発技術のノウハウを蓄積させることができるのです。」

CRO事業で蓄積されたノウハウが、パートナリング事業にも生かされ、シナジー効果を生み出す仕組みになっているのである。現在では、同社の強みである臨床試験の企画から、薬事申請に至るまでの一連の専門的な業務をすべて行えることから、大手製薬メーカーからのモニタリング業務の依頼が増加しているという。

現在、同社では東京にも事業所を広げ、事業拡大を図っており、上場も視野に入れた事業展開を行っている。まさに今が、新たなフェーズへ歩を進めようとしている段階なのである。

日本では数少ない製薬メーカーとしての側面も持つメディカル企業であるTSDJapan。
同社で働く魅力はやはりメーカー的な側面、つまり製薬に携われるチャンスがあるという点であろう。
「今までモニタリング業務を経験されている方は大歓迎です。また、派遣として働いていたという経験でも可能です。一人一人の役割は大きいですが、様々な経験を積める環境にあるので、成長できる環境が整っているでしょう。また、将来的にはもちろん、医薬品の開発や企画に携わるチャンスも大いにあります。」と担当者は語る。

通常のCROだと、自社内で製薬に携わるチャンスはほぼない。同社ではCRAとしてキャリアを積み、スキルを磨いた後に、製薬に携わるというキャリアステップを積めるという可能性があるのだ。

「自分の薬」として世に生み出し、その薬を必要としている患者さんに提供し喜ばれる、TSDJapanはそんな想いが実現できる企業である。