アルインコ株式会社

当社のスタートは、1938年の工作機械を製造する町工場に遡ります。創業の翌年に勃発した第二次世界大戦に
始まり、戦後復興、高度経済成長期、バブル景気とその崩壊、リーマンショック、震災を始めとする度重なる
自然災害、そしてコロナ禍といった、八十有余年の歴史において我が国に起こった様々な出来事、まさに激動と
言って過言ではない歴史のなかにあっても、当社はその歩みを止めることなく、たゆまぬ成長を続けてきました。
この歴史が示すように、当社の成長の礎となったもの、それは度重なる「変化への対応」に他なりません。

「強いものが生き残るのではなく、生き残った者こそが強い」
そう進化論が言うように、置かれた環境に最大限に対応し、変化をいとわず、また恐れることなく、
生き残るため、そしてさらに強くなるために、当社は今の我々をかたち作ってきたのです。

たとえば当社の主幹事業となる建設用の仮設足場を主軸に据え、住宅機器、無線機器、フィットネス機器と
その範囲を拡大させ、「事業の柱」を着実に増やし、今では各事業におけるメーカーとして、確固たる地位
を築いてまいりました。

そしてこの拡大を支えたのは当社が経営方針として全社員に浸透している「ニッチトップ」の精神です。
当社が新たなことを始める際にこだわってきたこと、それは「その場所でトップになれるか」です。

トップであればこそ、多くのお取引先を通じて多くの声が集まり、そしてそれが新たな製品・サービスの
開発や改良へと繋がっていく、と我々は信じているのです。

例えば鋼製の足場資材は、欧米で1900年代に生まれました。それ以来一世紀近く「鋼製」が当たり前であった
足場へのアルミ素材の導入や、また現在では至極当たり前となったリユースの概念を体現する足場のレンタル
サービスを生み出しました。

また1970年代当時高級品であったアルミ製の梯子の普及を加速させ、そして巨大なアメリカ製が主流であった
フィットネス機器をダウンサイジングし、日本国内でのパーソナルユースを浸透させたことへも大きく貢献した
と自負しています。

反面ただ「変える」ことだけが我々の選択肢ではありません。当社電子事業部が製造販売する無線機。スマート
フォンが当たり前の現在においてもコミュニケーションにおける「声」のコミュニケーション価値は不変です。

変えることも、そして変えないことも、どちらの選択も「生き残るため」になされたことであり、
これが当社にとって不変の価値なのです。

そして最後にもうひとつ、我々が決して変えないことは、良質な製品・サービスを通じ、社会に貢献を果たす
という当社の使命です。当社が掲げるブランドステートメント「安心と豊かさを創る」は、当社の変わること
のない約束を示しているのです。

当社の主力アイテムである仮設機材「足場」は、住宅・ビル・工場・道路・橋・ダムなど、人々の生活や経済
活動を支えている空間から、社会インフラの構築に至るまで、あらゆる建設工事において活躍しています。

一見すると「地味な金属製品」であり、皆さんが普段の生活において、決して意識することがない
目立たないアイテムたちなのかもしれません。

しかし、様々な建設現場において「足場」は必要不可欠であり、
人々の暮らしを縁の下からずっと支え続けている存在なのです。

それは世の中から「建設」が無くならない限り、需要がなくならないということ。

常に革新と改善を続け、いつの時代も変わらず全ての人々の“安全・安心”の実現へと向き合ってきた結果、
業界におけるリーディングカンパニーへと成長し、強固な経営基盤を築いてまいりました。

そこで満足することなく、世の中のニーズを汲み取り、他の分野へと積極的に事業を展開してきたことで、
景気の動向など、外部環境にも柔軟に対応できる「企業体力」は当社の大きな強みの一つです。

当社は人々の暮らしによりそった良質な製品・サービスを幅広く提供し、社会のよりよい発展に貢献する為の
挑戦と進化を続けていくことを使命と考えております。その為には、社員一人ひとりがそれぞれの持ち場に
おいて、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりが必須となります。
環境づくりには終わりがなく、会社として今後より一層の充実を図ってまいりますが、
現在運用している制度等の一部をご紹介いたします。

◆健康維持増進の取り組みおよび健康経営優良法人2025（大規模法人部門）の認定
　・健康診断時の付加健診の実施
　　法定項目の健康診断に加え、生活習慣病予防やがんの早期発見のため付加健診に対して、
　　費用補助を行なっています。
　・人間ドックの費用補助
　　疾病予防や健康意識向上を図るため、一定年齢（30歳以降）の社員を対象に、
　　人間ドックの費用補助を行っています。
　・感染症予防対策
　　集団および個別のインフルエンザ予防接種費用を全額補助しています。
　・病気の治療と仕事の両立支援
　　GLTD（団体長期障害所得補償保険）に加入し、病気やケガで長期間働けなくなった社員に対する
　　経済面での保障を行い、治療の専念と職場復帰を支援しています。また、社員を対象にした、疾病
　　入院医療保険にも加入しており、入院時の治療費などを補助しています。
　
　⇒上記を一例に、社員の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、
　　特に優良な健康経営を実践している「健康経営優良法人2025（大規模法人部門）」として、
　　今期で３年連続認定されています。

◆柔軟な働き方の実現
　・年次有給休暇の取得促進
　　経営幹部が出席する会議体での事業部別取得状況の定期的な報告及び取得促進を喚起しており、
　　有給休暇取得率の向上を目指しています（有給休暇平均取得率2024年度実績：63.8％）

　・長時間労働の抑制
　　すべての従業員の労働時間をモニタリングし、３６協定遵守状況を確認の上、状況に応じて所属長へ
　　注意喚起を行う等して長時間労働を抑制しています（月平均残業時間2024年度実績：11.7時間）

　・育児、介護との両立支援
　　仕事と育児や介護の両立支援に関する様々な制度（一部法定以上）を導入し、
　　利用しやすい環境づくりに努めています。
　　（2023年度 女性の産休育休取得率：100％、男性の育休取得率：88.2％ ※配偶者出産休暇含む）
　
◆女性の活躍推進および女性活躍推進企業えるぼし（2段目）の認定
　女性の活躍について、具体的な数値目標を設定し、目標達成に向けた採用活動や人材配置を行なっています。
　それら取り組みの実施状況が優良である企業として、「えるぼし（2段目）」に認定されています。

◆変革と成長を目指す人材の育成
　当社グループは社憲において【社員の成長】を掲げ、人材育成を経営理念の中核に位置付けています。
　従業員全員が「育成」の当事者であると捉え、日常業務を通じたOJTに加え、体系的な研修プログラムを
　実施しています。また、コンプライアンス等に関する全社向けの研修も随時行っています。