旭光電機株式会社

1947年6月に創業され、60年の歴史を誇る旭光電機株式会社。<br />同社は日本で初めて自動ドア用コントローラを開発したという実績を持ち、センサ/コントローラの技術において国内トップクラスの技術力を誇る、パイオニアである。<br /><br />ビルフロント自動ドアコントローラの分野においては国内シェア60％、新幹線をはじめとする車両連絡通路の自動ドア用コントローラ/センサは国内シェア99％、さらに船用リモコン装置分野は国内シェア80％、そして全世界において世界シェア40％とニッチな分野ではあるが存在感を見せる。<br /><br />また、神戸市と神戸市産業振興団体が共同で選ぶ「神戸発・優れた技術」の認定企業にも選ばれており、同社の社会に対する貢献度が多方面から認められていることがわかる。<br /><br />特に評価されているのが、同社の技術力が生み出す「安全性」である。<br />同社の自動ドア用コントローラ/センサでは、ドア前の通路を21ものブロックに分けて隙間なく高精度に移動体を認知する技術を持ち、安全性には絶対の自信を持つ。<br />絶対に安全が保証されなければならないホテルや銀行に同社の製品が多く使われていることからも同製品の「安全性」が評価されていることがわかる。

同社はセンサとコントローラを組み合わせた基本技術を軸に、一つの事業領域にとどまることなく常に未知の領域を切り拓いてきた。<br />例えば、福祉分野のインテリジェント義足などがある。歩く速さや体のゆれに反応して適切に振り出される同製品は、足を失った人が再び快適な生活を手に入れることに大きく役立っている。<br />そして現在では、先端医療機器やロボットの開発を産学連携により積極的に取り組んでいる。<br /><br />「詳しい内容については話す事はできませんが、当社では今まで培ったノウハウと産学連携などで生み出す最先端の技術を駆使して次世代のセンサの開発を目指しています。画期的な技術を創造するために、優秀な技術者を育て、積極的な開発を今後も続けていきます。」と専務取締役の畠田氏は語る。<br />同社のセンサとコントロール技術へのあくなき探求は続く。

同社で働く魅力について北田氏はこう語る。<br />「当社では製品の企画から開発設計、出来上がった製品の検証まで一人の技術者にトータルに携ってもらうのが基本スタンスです。幅広い工程に携ることにより全体をまんべんなく見渡すことができ、様々な技術を身に付けることが可能になります。また、この体制により顧客のニーズを真に反映させた製品の開発へとつながっていくのです。」<br /><br />また、同社の事業の安定性も魅力である。<br />親会社に東証一部上場企業の国内トップ自動ドアメーカーであるナブテスコを持ち、安定した供給先を持つ。そして年二回の賞与に関しても、業績連動型ではなく安定して支給するスタイルを取っている。<br /><br />この安定性が社員に安心感を与え、集中して開発に携れる環境を生み出しているのだ。もちらん離職率も極めて低い。<br /><br />最後に北田氏はこうメッセージを送ってくれた。<br />「開発の期間は長く、辛いことも多いのですが、一つの製品が出来上がったときの喜びはなんともいえないものがあります。一つの製品に携れるということはやはり大きな魅力です。最先端の技術現場で共に開発を行う仲間を待っています。」