Tinderbox株式会社

Tinderbox株式会社は、弁護士マッチングプラットフォーム『マチベン！』と、AI（ChatGpt搭載）に無料で法律相談できる『AI弁護士くん』のサービスを開発・運営している会社だ。

サービスの可能性に共感したロンドンブーツ田村淳氏、Breakingdown の朝倉未来氏をはじめ多くの投資家から資金調達を受け、2028年での上場を目指すリーガルテックスタートアップだ。

【2割司法を解決】
日本では「2割司法」という言葉がある。
これは、年間で法的トラブルに遭遇した約1,500万人/年のうち、弁護士に相談できているのはそのうちわずか20%にすぎないという実態を表したものだ。1,200万人もの人がトラブルに遭っているのに弁護士に一切相談できていない。

弁護士は馴染みがなく、その費用の高さと相まって利用への心理的ハードルが高いというのが理由だ。

そこで法律データ100万件を学習した”AI弁護士”に”無料で”相談できる『AI弁護士くん』を展開している。

【創業の経緯】
２割司法に目を付けたのが、創業者兼弁護士の伊澤文平氏だ。
伊澤氏は司法試験合格後、Legaltech領域の会社を創業。
その後、同社はJASDAQ上場企業にM&A（買収）。
子会社社長を退任後、新たに金融の会社を創業し、同事業も著名なファッションECの創業者に承継されるなど、常に新しい領域にチャレンジしてきた。

本サービス立ち上げの契機となったのは、共同創業した会社での経験だった。
この会社は、ひとり親向けの養育費保証事業を運営する会社だ。
120万人いるひとり親のうち、養育費をもらっているのはわずか20%にとどまっていた。
その事業の中で感じたのは、養育費のトラブル以外にもあらゆるトラブルで弁護士に全くアクセスできていないという事実だ。
ネットにこんなにたくさん弁護士がいるのにもかかわらず。

そこでこの事業構想が立ち上がった。

また同時に、AI弁護士ではどうしても解決できない案件について、実在する弁護士にマッチングしていく『マチベン！』のプラットフォームも開発中だ。

『マチベン！』では、利用者による弁護士への”口コミ”が見れるのが特徴。

大手弁護士ポータルサイトの登場によりこれまで隠れていた弁護士が大量にネット上で可視化された。
その結果、弁護士はネットで探せるけど「どの弁護士がいいのかわからない」という新たな課題が生まれている。

病院の口コミとは違い、これまで弁護士業界では弁護士の口コミが見られるサービスが一切なかった。
高いお金を払うのだから失敗したくないという消費者心理が年々高まっているにもかかわらずだ。

【目指すプラットフォームの形】
あなたにあった弁護士を選択できるプラットフォームを目指します。
また弁護士を探す際には病院と同じように、距離的に「近くの」弁護士を探すのもユーザー行動の特徴だ。
そこで、ZenlyやAirbnbのような”マップベース”で出会えるユーザー体験も提供してまいります。

2023年8月時点のメンバー数は、役員2名と社員2名だ。
平均年齢は30歳で、男女比は男性：女性＝8：2。
仕事をする上では、やる気よりも「プロ意識があること」が大事と考えている。
それがあった上で、私たちが持つ「弁護士業界を変える」という目標に共感できるか、自分なりの目的意識と情熱をもって走れるかを重視する。

2名の社員のバックボーンは
（1）エンジニア…20代後半の男性、AI開発、バックエンドエンジニアとしてのスキルを持ちながら起業経験あり。
（2）バックオフィス…20代女性、総務・経理・税務・法務を一人で高い次元で処理でき、英語も堪能。

今回の採用では、主に法務コンテンツクリエイター（法律のお役立ち記事を書ける方）とWebエンジニア（フロントエンド）を想定している。学歴や資格は問わず、それよりも実務での深い経験と学習意欲を見る。

汗臭いやる気は一切不要だが、志向性としては「技術を磨きたい」「新しいことにチャレンジしたい」といった向上心の高さと、その想いを仕事で表現できること。「単に器用に仕事をこなしているだけ」な人には向かない。

【一緒に働きたい人】
・タスクを自ら定義して、それを完遂する/しようとする気構えがある人
・細部までこだわれる思考を持つ職人気質な人
・高いクオリティを出さないと満足できない人
・自分で考え、手を動かして仕事（エンジニアなら開発）をしようとする姿勢がある人
・成果を上げることで、給与も含め対価を自ら作り上げるという意識のある方

TinderBoxでは、メンバー全員が楽しみながらも、弁護士業界を変えることに尽力している会社だ。
彼らの想いに共感でき、それを通じて自分なりの目的達成に情熱を出せる人なら、大きな成長と高い満足感を得られる会社といえる。