株式会社Olivier

システム開発会社の、株式会社Olivier。同社は2016年9月の設立という新鋭ながら、フィンテックや自然言語処理といった先端領域のシステム開発を、ほぼ全てクライアント直で受託している実力派である。
同社が主に手掛けているのは、次のようなシステム開発だ（代表事例）。

●Fintech領域：キャッシュレス決済
（代表例）
・銀行系スマホキャッシュレスシステム（〇〇Ｐａｙ）
・クレジットカードQRコード決済システム

●ＡＩ領域
（代表例）
・自然言語解析システム：文章を読み込み、構成や単語の適切/不適切をＡＩに判断させ、人の目を必要とする作業を最小限に留め効率的にモニタリングする機械学習システム。

●スタンダードＷｅｂ領域
（代表例）
・ネット系ポータルサイト：ネット上でのショッピングや旅行予約等を行った際に、ネット損保と連携させシナジー効果を発揮させるシステム。自転車購入者にはサイクル保険、旅行予約者にはトラベル保険、ゴルフ予約者にゴルフ保険等の誘導を行い、加入申込までオンライン完結できるシステム。

同社は、こうしたシステム開発案件のほぼ全てをクライアント直で受託している点が強みだ。「対等の立場でやるべきことをやり、やりたいことを提案し、実現すること」と代表取締役社長の辻和育氏は胸を張る。
「これができているのは、お客様との強い信頼関係があること、お客様ニーズを実現できるレベルの高いエンジニアが揃ていることが大きいと考えています」（辻氏）。

今後は、自社プロダクト開発にもチャレンジする構えだ。
「得意な自然言語処理を活用したB2B、B2Cのプロダクトを、2年を目途にリリースさせたいと計画しています」と意気込む。

辻氏は以前、社員数約500名（グループ全体で約1,000名）のSIerで、エンジニアとしてスタート。役員としてシステム本部長やグローバル本部長として活躍、中国上海の現地法人設立や札幌拠点の開設、M&Aといった業務を担った。
「しかしながら、以前の会社では特有なルールが多く、それが足枷となり、自分のやりたいことがやりにくい環境下にありました。自分としては、Openな環境下でいろいろな人達とビジネスを手掛け、先進的な領域にもチャレンジしたかったので、袂を分け当社を設立することにしたのです」と辻氏は説明する。

本拠地として札幌と東京で悩みましたが札幌を選んだのは、前職時代の最後の2年間が札幌だったこともあり、周囲から札幌での拠点立ち上げを望む声が多かったことに起因しています。「但し、クライアントのほとんどは東京の企業で、自分自身も自宅は埼玉にあるため早くから東京支社を開設したいと考えていました」（辻氏）。

そんな2018年5月、元の部下であったエンジニアの津々谷弘道氏がジョインするとともに、津々谷氏を責任者として東京支社が開設される。
この「Green」では、東京支社勤務のエンジニアを求めている。
「札幌本社は4年間で50名体制にまで持っていきました。東京はまだ小規模で、これを今後の2年で50名まで持っていき、東京＋札幌にて100名超の規模にすることが当面の目標です。東京支社は札幌より早いスピードで、同様のプロセスを踏んでいきます。コアメンバーとして一緒に会社づくりに取り組みたい方、若いエンジニアから中堅マネジメントの方まで幅広くチャレンジマインドのある方に来ていただきたい」と辻氏は呼び掛ける。

同社の社名である“Olivier”は、“平和と労働の充実を象徴するオリーヴの樹”が由来。
「長い年月をかけ、どこにでも深く根を下ろし、厳しい風雪にも耐え、実をつけるオリーヴのように、深く広く根を下ろして共に成長していける人材を求めています」（辻氏）。

そんな同社が掲げる企業理念は、次のとおり。
“ITイノベーションを重ね、変化に強い、常に輝ける企業を目指す”
「ITは常に進化し開発環境は変化しています。そんな変化対応に強く、常にイキイキ輝ける会社をつくっていきます」と辻氏は力を込める。

社員が常にイキイキ輝けるため、同社では社員のモチベーションがＵＰできるよう、最大限の努力をしている。辻氏は次のように話す。
「目の前に、会社の収益的にプラスになる案件があっても、それをやりたいエンジニアがいなければ、無理して獲得することはしません。収益になっても、エンジニアがモチベーションを落とし、パフォーマンスを下げ、ひいては会社に魅力を感じなくなってしまうことの方を恐れるからです。また、そんな当社の考え方をクライアントにも理解してもらっています」

そんな同社の風土づくりの基軸となる経営理念を、辻氏は次のように説明する。
「社員全員がお互いリスペクトし合える会社を目指します。その結果として、社員満足度が上がり、良い仕事・良い会社をつくると信じています」
その推進策としては、まずは辻氏自身が率先垂範し、社員の良いところや長所を見つけて評価するカルチャーをつくっている。また、これを社内に浸透させるために、社員同士がお互いに相手の言動に対して「いいね！」を送り合うピアボーナスツールを導入する。
「担当の決まっていない、狭間にあるちょっとした仕事。例えば落ちてたゴミを拾うといったちょっとした動きを見かけたら、『いいね！』を送るとその相手にポイントが貯まります。一定のポイントでネットショッピングができるチケットに交換するといったインセンティブにしています」（辻氏）。

その結果、技術だけでなく、社員の振る舞いの点でもクオリティの高い会社にしていくことを目指している。「クライアントから『Olivierの社員は違うね』と言われるような存在にしていきたい」と辻氏は言う。
また、人材育成の観点では、個人ごとに目標を設定し、リーダーと共有の上、適宜取組状況を確認する1on1ミーティングを重要視している。

社員満足度を上げるための働き方や福利厚生にも力を入れている。まずはワークライフ・バランスの推進策。平均残業時間が10時間未満。有給休暇は1時間単位で取得可能。半年以内に有給休暇を5日消化すると、特別休暇が2日付与される。
休暇のコンテンツとしては、保険組合による保養所やジム、プロ野球観戦、ミュージカル鑑賞の優待制度が使える。
また、家族ぐるみで社員同士の親睦を深めるために社員旅行を実施、家族の分も含めて会社が費用全額を負担している。2018・2019年は社員投票により沖縄に行った（2020年はコロナ禍で中止）。

コロナ禍では100%在宅できる環境をいち早く整え、「100%の社員が在宅勤務を実施できる環境にある」、たまには気分転換したい社員には出社も可能としている。
在宅時間が増えたことにより、在宅手当を倍増させている。「冬になり暖房費が増えたとの社員要望により、それに充当してもらうため」と辻氏は話す。

拠点づくりに参画しながら、社員同士がリスペクトし合う環境で、やりたい仕事をする。そんな同社の募集は見逃せないだろう。