最上流からアウトプットまで。映像・CGを軸としたソリューションを提供
株式会社GUNCY'Sは、映像・3DCGコンテンツ、ウェブサービスや各種ツールなどのデジタルコンテンツの制作、開発を中心に、広くクライアントの課題を解決するソリューションを提供する会社だ。最大の特徴は、世の中にあまたある「制作会社」とは一線を画し、プロジェクトの最上流から関わる点だ。
依頼されたものをつくる制作会社とは異なり、GUNCY'Sの仕事は、「こんなことをしたい」という漠然とした相談から始まる。課題はあるが、それをどう解決したらいいかわからない。あるいは、アウトプットのイメージはあるが、それをどう実現したらいいかわからない。そのような相談に対して、それをどのように実現するか考え、具体的な計画を立て、タスクを洗い出し、必要なプロフェッショナルをそろえ、アウトプットを出す。GUNCY'Sは、プロジェクトの最上流から最後の成果物までをワンストップで提供する会社だ。
創業者で代表取締役社長の野澤達也氏は、GUNCY'Sのことを「業で分類するなら、コンサルティング業」と言う。といっても単なるアドバイザリーではない。上記のようにワンストップで、さらには途中の工程も可視化、効率化を進め、制作現場でありがちな要件未定義によって引き起こされる大幅なスケジュール変更等を未然に防ぎ、クオリティーの高いアウトプットを実現する。プロジェクトの最上流に軸足を置くGUNCY’Sのような会社は、他には聞かないという。そのため、評判を聞きつけた各社からの相談が絶えない状況だ。
クライアントは多岐にわたる。「入口は特化していません。色を付けたくないからです。どんなものでも、相談されれば戦い方をゼロから作ります」と野澤氏は言う。大手企業が中心で、領域もエンターテインメントからビジネスまで幅広く、さらにビジネスもアパレルあり、小売あり、建設など比較的IT化が進んでいない業界もあり、様々だ。もちろん全て直請けだ。
社名のGUNCY'Sは「軍師」から来ている。「たくさんの人がいる会社でも、戦い方を考える人は多くありません。戦国時代は、軍師=戦略家が作戦を考え、戦に臨みました。それは今の時代も変わりません。我々は頭を働かせる軍師集団です。『これはうまくいくだろうか』、『何をつくったらいいのか』と、クライアント自身も見通しが立っていないフェーズで、我々が道標となってプロジェクトを成功に導くのです」(野澤氏)。GUNCY'Sは、軍師としてクライアントの課題を分析し、豊富なノウハウやクリエイティブ表現を駆使して課題解決と価値創造の最大化を実現する。
どんな課題にも果敢に挑戦。経験と実績を武器にアイデアを実現させるプロ集団
GUNCY'Sが軍師として戦闘力を発揮できるのは、野澤氏と同社メンバーが、これまでに数々のコンテンツ制作に携わってきたからだ。野澤氏は、日本でトップスリーに入る大手CG・映像制作会社でテクニカルディレクターとして活躍していた人物だ。その会社は社員数百人の規模。常に多数の案件が進捗しており、それらを切り盛りしてきた。「前職では有名な仕事に関わる機会も多く、モチベーション高く仕事に臨んでいましたが、同時に受託仕事の限界も感じていました。時代はどんどん変わり、新たな技術や表現も次々と出てくるなかで、もっと新しいものにアジャストしたいという気持ちが高まっていました。それにはどうしたらいいかと考え、より上流の工程で、クライアントに課題解決策を提案するところから始まるソリューションサービスを提供しようと考えたのです」と、野澤氏は創業時を振り返る。2015年にGUNCY'Sを設立し、以後、右肩上がりの成長を続けてきた。
軍師だけに、同社が表舞台に出ることはあまりないが、創業以来、数々のプロジェクトに関わってきた。そのうち、関わりがオープンになっている数少ないプロジェクトの一つで話題にもなったのが、主に中国で展開されているリアルタイム育成型バーチャルアイドルプロジェクト『ReVdol!』だ。Happy Elements Asia Pacific株式会社が2018年10月以降、順次リリースしているシリーズだ。「まったく新しいバーチャルアイドルの企画をやりたい」と相談され、GUNCY'Sがパートナーとなって実現した。
今でこそ類似のコンテンツは多々あるが、企画がスタートした当初はどこにもなく、クライアントも各所に相談を持ちかけたという。「当時、中国では既に9割がスマートフォンを所持し、アプリによる配信で好きなコンテンツを見ては投げ銭するスタイルが定着していました。『それをバーチャル版でやりたい。アニメのようにストーリーもあり、生配信と連動した企画で』というアイデアだったのですが、誰に持ちかけても『できません』と言われたそうです。ウチだけが『やり方次第でできなくはない』と回答し、どうしたら実現できるかとゼロから考えました」と野澤氏は言う。人材を集め、チームをつくり、GUNCY'Sがとりまとめて制作にこぎつけた。リリースしたところ、反響は大きく、その後、日本にも上陸。「日本で予告動画が流れたときは、中国からすごいコンテンツがくる、すごいクオリティーだ、と評判になりました」。
GUNCY’Sは、相談を受ければ「できる」を前提に、「どう実現するか」と考える。そのベースには、野澤氏とメンバーが積んできた豊富な経験とノウハウがある。前職での制作実績数は3桁の数に上り、同社の武器となっている。技術もトレンドもスピーディーに移り行く昨今は、それを社内のリソースでキャッチアップするには限界がある。となると「スポットで頭脳を雇えばいい。軍師に頼ればいい」と考えるのは自然の流れだろう。同社への相談は増えるばかりだ。
コミュニケーション良好なフラットな社風。組織を拡充し、さらなるスケールへ
そんなGUNCY'Sのモットーは、Webサービスでもアプリでも、社員のアイデアも、良いものをどんどん取り入れ、合理的に進めること。みんなで働きやすい環境をつくってきた。リモートワークもいち早く取り入れていたため、コロナ禍でも何ら変わりはない。クライアントからの相談や受注など事業への影響もほとんどない。むしろ、口コミや紹介等で増える一方の引き合いに対して体制が不足し、期待に応えきれていない状況だ。
この状況を打開すべく、初めて本格的な採用活動に踏み切る。新たな仲間を迎え、会社としてできることや、会社の可能性ももう一段広げたい考えだ。先頃、中国にCG制作を請け負う会社も設立した。いわゆるオフショア会社だ。GUNCY'Sが誇るコンサルティングからアウトプットまでのワンストップ体制をさらに強固なものとし、会社としてスケールを狙っていく。
プロフェッショナルな軍師集団だけに、仲間になるなら「自分で考えて行動を起こせる人。自分の腕を磨き続け、自分がどのように会社に貢献できるか、アピールできる人が理想です」と話すのは、メンバーの宍倉知樹氏だ。好奇心旺盛な宍倉氏は、「仕事を固定されるとつまらない。自分は職種に縛られず、プログラムもデザインもやりたいし、気づいたことがあればどんどん意見を出したい。GUNCY'Sでは、そのような姿勢が推奨されるので楽しいです。様々な視点の意見が出て、その中からお客様に最適な形を選び、提案します。だから多方面に興味がある人が向いていると思います」と言う。実際、そのように主体的に関わり、時にのめりこみ、やりがいや手応えを感じられる仕事ばかりだ。
仲間が増え、会社の規模が拡大しても、この前向きに楽しく仕事をする空気は保ち続ける。野澤氏は言う。「会社は、やりたいことをするために利用する場。やりたくない仕事までやる必要はないと思います。僕もその人に合った仕事を考え、仕事を取ってきます。今もそうしているし、これからも変わりません」。
各メンバーの個性や希望を自然と把握できるほど、日頃からコミュニケーションは良好だ。リモートワーク中もチャットで常につながっている。「無礼講なところがありますね」と笑うほど会話も自由だ。野澤氏は、「いいことがあればリモート飲み会をします」とも。いいこととは、プロジェクト完了や満足のいくコンテンツの完成など。一人一人が考えに考え、意見を言い合い、一丸となって良きものを生み出していく。この良好な空気の中から、これからも数々の斬新なコンテンツや企画、サービスが生まれるだろう。
株式会社 GUNCY'Sの社員の声

20代後半
2019年07月入社

20代後半
2019年03月入社

30代前半
2016年09月入社