官公庁のインフラ構築を中心としたIT事業を主軸に、デザイン、飲食事業を展開
官公庁のインフラ構築を中心としたIT事業を主軸に、デザイン、飲食などの事業を展開しているフォーシーズンズ株式会社。代表取締役の松浦 世裕氏は、大手SIerでエンジニアとしてインフラ構築案件のプロジェクト・マネージャーなどを経験後、2008年に独立。個人事業主を経て、2009年9月に同社を設立した。松浦氏は次のように語る。
「私はエンジニア時代から、『まだ若いから』とか『経験が浅いから』『プロパーじゃないから』という理由で、言いたいことが言えなかったり、やりたい仕事に挑戦できなかったりするのはおかしいと考えていました。年齢や社歴に関係なく、誰でも意見を言い合うことができて、やりたいことにチャレンジできる組織を作りたいという想いで立ち上げたのが当社です」。(松浦氏)
ちなみに社名は、本社が松浦氏の出身地・埼玉県志木市にあることから、志木→四季→フォーシーズンズと連想して名付けたとのことだ。
現在同社は、IT、デザイン、飲食の3つの事業を展開している。主力のIT事業では、官公庁案件を中心としたネットワークやサーバの設計・構築をはじめ、クラウドの設計・構築、Webサイトの構築・運用保守、Webサービス・アプリケーションの開発などを手がけている。
「IT事業の約90%が官公庁案件で、要件定義や詳細設計などの上流工程から構築・テストの下流工程までを一括で受託しているのが当社の特徴です。官公庁案件の場合、景気の影響を受けにくく、コロナ禍においても頓挫することが少ないので、安定した収益が見込めるのが強みです」。(松浦氏)
デザイン事業では、パンフレットやポスターなど紙媒体を中心とした、見栄えだけではない説得力のあるデザイン制作を行っている。
「飲食事業は『面白そう!』という発想から立ち上げました。現在、iPadなどタブレット端末を複数置いたIT体感型カフェ『日本橋 松うら(旧:BOOKSHELF CAFE)』(中央区日本橋浜町)と、日本の食文化や伝統工芸にこだわった日本料理店『料理屋 とき彩』(港区西麻布)の2店舗を運営しています。2020年7月からは『日本橋 松うら(旧:BOOKSHELF CAFE)』において、ロケ弁の提供やテイクアウトもスタートしました」。(松浦氏)
業績は順調で、設立以来10年以上黒字経営を続けており、2017年度から3期連続で売上は増加中だ。