積極果敢に新規事業を展開する89年の歴史を持つ専門商社
コシダテックは、「三菱電機の自動車機器総代理店としての信頼」を武器に積極的にグローバル展開を行う専門商社だ。1983年のシンガポール現地法人を皮切りに、アジアを中心とした拠点に進出。2006年には新たに4拠点を展開し、現在中国だけで7
拠点、ほか韓国、台湾、アメリカ、メキシコなどに事業を展開している。
同社は昭和5年、自動車用電装品の商社として創業。まだ国産電装品が無かった当時、同社はアメリカの自動車電装品を取り扱い、独自の販路を築いていた。そこへ新たに自動車部品製造への参入を決めた三菱電機からオファーが入ったという。その後は、東日本における「三菱電機の自動車機器総代理店」となり、東日本で三菱電機製品の販売・サポート等を行う特約店220社を傘下に持つに至る。本田技研工業などの大手自動車メーカーへ部品を納入し、長年メーカーとメーカーをつなぐ太いパイプ役としてその地位を揺るぎないものとした。取り扱う三菱電機製品も、部品だけでなくカーラジオに始まる自動車用品もあり、特に90年代以降はカーナビ・ETC等の車載情報機器に大きく伸張し、それら製品のカーショップ、カーディーラー等への販売も行なっている。
そこで築き上げた信頼から、三菱電機の半導体等も取り扱う様になり、まだ三菱電機が立ち上げていなかった韓国における商圏を拡げるべく、初めて海外に進出。それ以降は、携帯電話のショップ運営、自動車用品フランチャイジーの国内・海外展開、ディスプレイや電子デバイスの卸、ASPサービスの提供、中国でのブリッジSEの教育、オフショア開発など、次々に新たな事業を展開している。さらに、2009年より自動車分野での営業ノウハウを生かし、二輪事業も展開している。
自動車電装品、半導体での確固たる基盤を武器にグローバル展開を加速
「当社は商社なので、モノづくりはしませんが、産業の川上から川下までをサポートする事業展開をしています。たとえば半導体事業も、ただモノを右から左に売るだけではなく、モジュールやデバイスなど他の製品も同時に提供する事で、お取引の付加価値を高めています。
国内はもちろん、現在は時代の潮流を読み、中国、韓国、タイ、シンガポール、メキシコなどにも積極的に事業を展開しています。」代表取締役社長の越田氏はさらなる海外展開に意欲を見せる。
同社の海外拠点にはリーダーを務める人材がまだまだ足りないという。海外で力を発揮したい人には、実力次第で活躍出来る場が大いにあるだろう。
ビジネスとビジネス、人と人を「つなぐ力」が私たちの強みです。
風通しのよい社風で、若くとも裁量と責任を与えられる環境
歴史のある企業だから固い会社だと思われるかもしれない。しかし、同社の雰囲気はとても明るくて風通しがよい。越田社長と社員の距離も近い。
社長は毎月社内の状況や目標を社員に伝える為のメールマガジンを発行、社長室の扉はほとんど開け放されている。『社員に身近な存在に感じて欲しい。誰でもビジネスについて議論をしに来て欲しい』という社長の想いの現れだ。
また、同社はどの社員にきいても「チャレンジ精神が大切にされる」と答えるだろうと人事担当は語る。「89年の歴史は、新しい扉を一つづつ開けて行き、多くのことに挑戦し、事業の柱に育てたから今日がある。その中には実を結ばなかった事業もあったが、貴重な経験は残り、また次へと結びつけていく。」と。
いまだ成長途上の同社では、一人一人の持つ決定権が大きい。同社では女性と男性の給与や待遇も全て平等、もちろん仕事上で任されることも一緒だが、意欲があれば裁量、仕事の幅はどんどん広がっていく。
自らの手で線路を敷き、自らの力でキャリアを掴み取って欲しい
中途入社者のキャリアは様々。異業種からの転職も多く、ある中途入社者は他社との違いをこう語る。
「入社して業務を担当していく中で感じたのが、1つ1つの仕事を自ら考え作っていけるという点です。既存のやり方にとらわれず、こうした方が良いと思える事を、信念を持ってやり通していける環境があります。責任が増える事で成長につながりますし、取り組み方1つで、誰にでもチャンスがある会社と思います。」
最後に越田社長からメッセージを頂いた。
「当社はまだ小さい会社だからこそ、多少のリスクがあっても新たな事に果敢にチャレンジしていきます。そして、社員には高い自由度と裁量、数多くのチャンスがあります。人の作った線路を走るのではなく、自分で線路を創ってゆく、自らの力で自らのキャリアを勝ち取っていく、掴み取っていく。そんな気概を持った人に来て頂きたい。そして、当社の社員にはキャリアを積んで、引き抜かれる位、独立できる位の人材になって欲しいと思っています。それ位当事者意識を持って仕事を楽しめば、絶対に人生は楽しいですから。」