株式会社ペイルド

ペイルドは、法人カードを何枚でも発行できるウォレットサービス「paild（ペイルド）」を開発する最注目のフィンテックスタートアップだ。

paildは法人カードを枚数無制限でその場で発行できること、そしてカードごとの利用限度額をその場で設定できるといった点に大きな特徴を持つ。

これらの特徴を生かし、これまでは発行までに多大な時間がかかっていた法人カード領域のアップデートを図ろうとしている。

具体的には、直感的に操作できるオンライン・ダッシュボード上で、法人カードの発行、カードごとの個別の限度額の設定、権限の管理、法人カードの発行取り消しが即座にできるようになる。

それだけでなく、ウェブ広告などの決済を行いたいマーケター向けにはバーチャルカード、外出がある営業チーム向けには通常のプラスチックカードの発行も可能としている。

これらの一風変わったサービスは、法人カードを切り口とした「法人決済領域」のゲームチェンジャーになり得る可能性を秘めている。さらには、法人決済領域全体を変えていく可能性すらもある。同様のコンセプトをもつ米Brex社の評価額が、サービスリリースからわずか2年で10億ドル超に膨れ上がっていることからも、ペイルドが挑む領域の注目の高さが伺える。

法人カード領域は入り口に過ぎない。
「新しい金融を切り拓く」ことをミッションに掲げ、2023年3月には請求書の受取・管理・支払をワンストップで実現するクラウド型の請求書支払サービスをリリースした。

ペイルドがpaildという事業を行う理由は大きく2つある。

■ 1.法人カード発行に伴うペインを解消する
法人がクレジットカードを作るためには幾つかのハードルがあり、起業したての状況では法人カードを作れないことは通例とも言える。そのため、事業のために必要となるAWSやSlackの利用料金を支払うためのクレジットカードがないというペインが多くの会社において発生している。

また、法人カードが発行されたとしても、カードの限度額が数十万円ということも多い。そのため、多くの場合に限度額不足に陥り、結果として法人カードを持つメリットが薄れてしまう現状もある。

paildのもつ「枚数無制限でその場で発行できる」「利用限度額をその場で設定できる」という特徴があれば、これらのペインは容易に解消していくことができる。

■ 2.法人カードを切り口に法人決済領域をアップデートしていく
paildは、会社の雑務で非常に手間となる「経費精算」を圧倒的に効率化できる可能性を秘めたサービスだといえる。

経費の事前申請、仮払い、実費精算といった多くの面倒ごとを、優れた体験設計と技術力によって解決し、現在では、スタートアップから従業員数1,000名超の大企業まで、大小さまざまな規模の企業様3,000社以上にご利用いただけるまで拡大している。

今後は、サービスの提供価値である「法人向け決済手段の効率化と拡充」に留まらず、法人決済領域を大きく変革するSpend Management（スペンド・マネジメント）サービスへと進化していくのだという。