新しいエンタテインメントに自社の強みであるAR技術を発揮
神奈川県横浜市に本社を置く株式会社未来ボックス。近年、AR(Augmented Reality=拡張現実)の技術を駆使したシステム開発に注力する同社では、3Dマップ機能を搭載したオリジナルリアルワールドゲームを次々リリースしている。各地のマイクロスポット情報を収集・管理できるプラットフォーム『spot japan』を搭載した『ミライ物語』など、最新のエンタテインメントコンテンツを展開しているのが同社サービスの特徴だ。
同社の代表取締役である志賀雄太氏は、新卒で入社した企業からわずか8カ月で独立、その後大手ネットメディア企業の取締役等を歴任しながら、SNSサービスの新規立ち上げ、ECサイトのプロデュースといった事業を手掛けてきたキャリアを持つ。自身が取り組んできたプロジェクトや事業について、志賀氏に話を聞いた。
「独立した後の20代後半ぐらいから、インターネットの世界が大きく変革し、私自身もインターネットの魅力に惹かれるようになりました。以来、一貫してインターネットビジネスの世界に関わってきましたが、私がやりたかったことは“小回りが利く組織で積極的にサービス開発をすること”でした。様々な事業に関わりながら、スマートフォンの普及が急速に進んでいた2008年に起業を決意し、アプリ開発を軸としたサービス開発を行う会社として当社を2011年に設立しました」
同社設立後は、スマートフォンアプリ開発、ECシステム開発を柱として事業を展開。その中でARに関する研究開発に携わり、同技術の分野で強みを発揮する企業として成長を続けているのが同社の特徴の一つだ。2016年には、世界的な規模で大ヒットを記録したリアルワールドゲームの開発にも参画する等、他社にはない強みと存在感を備える企業となっている。しかし志賀氏は、同社を「ゲーム開発企業」とする意識はないという。
「そのゲームの開発には、ゲーム開発企業として技術を提供するということではなく、あくまでもゲームとコミュニティの融合という新しいエンタテインメントに自社の強みを生かしたい、という考えで参画しました。面白いプロジェクトがあれば、小回りが利く組織として強みを生かしながらモノづくりを手掛ける。それが当社のスタイルです」(志賀氏)。
同社は世界的な大ヒットとなったリアルワールドゲームの開発に参画したほか、自社でのゲーム開発事業も本格化させている。
開発拠点として目指すのは、急成長ではなく面白さを追求すること
ECを中心としたシステム構築、AR等の最新技術を搭載したスマートフォンアプリの開発、そしてリアルワールドゲーム開発という三つを事業の柱に据える同社。手掛ける案件の全てにおいて、サービス企画から構築、運用にいたる全てを担うのが業務の特徴だ。その取り組みについて、同社の事業推進本部本部長・青木卓也氏は次のように語る。
「クライアントから“こういうアプリをつくってほしい”“こういうサービスを展開したい”というオーダーをいただき、それに対して企画の段階からご提案をしながら開発に携わります。場合によっては、決済権を持つ役員の方に向けた説得用の資料づくりや、事業計画書の制作からお手伝い等、システム開発とその後のサービス展開までを一貫してサポートするというのが当社の役割だと思っています」
全体設計が決まった後のシステム構築を担当するのではなく、ユーザーにとってのベストをクライアントと共に考え、パ―トナーとして開発・運用を担う。それが同社の手法ということだ。また、案件のほとんどが、クライアントからの声掛けやリピートオーダーによってスタートするのも、同社のプロジェクトの大きな特徴だ。
「当社には、営業担当という役職はありません。クライアントからのご要望によってプロジェクトが発生するというケースがほとんどですし、その全てが新規開発となっています。システム開発をパッケージ化したサービスを営業する、過去の開発案件を再販することで売上増を狙う、ということは当社では積極的に行っていないです」(志賀氏)。
常に新規案件を手掛けながら、新しい価値を生み出すプロジェクトに取り組めるという環境は、エンジニアにとって大いに手応えを感じられるはずである。また同社では、開発に集中できる環境を維持するために、組織体制に関するコンセプトも確立しているという。
多様性を大切にする企業が目指す「チーム」としての価値向上
同社は2019年11月、本社を横浜市のみなとみらいエリアに移転。横浜港が一望できるオフィスで、社員たちがくつろいだ雰囲気の中で業務に取り組んでいるのが印象的だ。こうした落ち着いた環境で開発業務に集中できるのは、同社の魅力の一つとなっている。そしてエンジニアのキャリアについても、無理なく、特性を生かしながら成長を目指せる体制となっているのも大きな魅力となっている。
「私達が何より重視するのは、スタッフの多様性を大切にすること。私自身、エンジニアとしての素養と事業家としての素養が同居していると感じていますし、自社のスタッフにも様々な考えを持ち、様々なものに意欲を持って取り組んでほしいと思っています。もちろん、技術者としての業務に特化したいという方も大歓迎です。エンジニアとしてのキャリアにはシニアアーキテクトのようなポジションも用意していますし、事業運営に興味がある方であれば、ミライーレのような事業会社で新たにチャレンジすることも可能です。ご自身の特性を生かしながら、とにかく仕事を楽しんでほしいと思っています」(志賀氏)。
事業推進本部本部長の青木氏も、多様性を歓迎する同社で様々な業務を経験。インターンからスタートし、数多くの案件を担当しながらスキルアップを果たし、現在の役割を担う人材へと成長してきた人物だ。
「Webディレクターから始めて、その後プロジェクトマネジャー、企画担当という業務を経験しながら、モノづくりに関する色々な過程を見ることができました。当社は多様な人材を受け入れる“受け皿”が大きい会社。一つの仕事が合わなくても、また別の特性を生かして別の道を進みながら、仕事を楽しみ続けることができると思います」(青木氏)。
人材を大切にする企業姿勢の表れとして、同社のプロジェクトでは客先常駐という業務スタイルを一切排除している。これは、代表の志賀氏に“チームとしての未来ボックスでバリューを出す”という思いがあるからだ。
「誰でもいいからお客様先に派遣しよう、という扱いをエンジニアにすることは絶対にありません。プログラミングスキルが高い、珍しいバックグラウンドを持っている、ある分野に特化した知識を有する、天才的な企画力を備えている…等、多様な人材が集まり、その特性を生かして価値の高いものを生み出す。それが私が理想とする環境であり、当社はそのように維持していきたいというのが私の思いです」(志賀氏)。
株式会社 未来ボックスの社員の声

20代前半
2020年07月入社
色々な案件が出来る事によって飽きにくく、長期で...続きを読む

20代後半
2020年02月入社
また、責任ある仕事を達成できれば、...続きを読む

20代前半
2018年04月入社