35年間に亘り、NonStop サーバー関連サービスを展開してきました。
ハイ・アベイラビリティ・システムズは、「止まらないコンピュータを世の中に提供しよう」という考えのもとで設立された、米国タンデムコンピューターズ社(現ヒューレット・パッカード社)のNonStopコンピュータ用ソフトウェア開発を目的に、1985年に設立された会社です。当時は株式会社バルテックスという社名でしたが、90年代から2000年代にかけての世界的なIT業界の再編に伴い、2003年に現在の社名に変更されました。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、社名のアベイラビリティ(Availability)とは「可用性」という意味。社名を直訳すると、 “高いレベルで稼動させ続けるシステム”となります。つまり社名が変わっても、設立当時の理念を社名に掲げることで今も変わらぬポジションのもと、多くのシステムの安定稼動に取り組んでいるのです。
「当社は24時間365日、安定して動き続けなければいけないミッションクリティカルなシステムを、お客様とともに提供し、より豊かで安全な社会をつくりたい、との思いを大切にしています。特に最近では“NonStop(とまらない)“に対するニーズは幅広い業界で発生しており、私達も社会基盤を支えるICTシステムの実現に貢献したいと考えています」
そのように語るのは、ハイ・アベイラビリティ・システムズの社長を務める鈴木健二氏。新卒から同社でエンジニアとして数々の実績を残してきた方で、いわば同社の歴史を深く知るメンバーの一人でもあります。
「NonStop サーバーはもともと金融や通信業界でのニーズが高く、その第一線で事業展開してきた当社は現在も多くのシステム開発および運用に携わっています。具体的な社名は申し上げられませんが日本を代表する企業との取引も多く、特に日本国内のクレジット決済システムには当社の技術が深く関わっています。おかげさまでNonStop サーバーでは国内で確固たる地位を確立し、当社の安定成長を支えています」
最近ではさまざまな国際イベントが開催されることで、海外からの観光客によるクレジット決済の増加が見込まれています。あらゆるシーンを想定し、同時にさらなるセキュリティ強化などのニーズも拡大しているそうです。まだまだこの先も、安定した成長が期待できるでしょう。
今まで培ったノウハウをベースに、新たな領域へ挑戦しています。
“止まらないシステム”への要望は金融や通信業界だけではなく、現在は流通業や生保、そして官公庁の基幹業務にもニーズが広がっています。通信領域では私たちの日常生活に欠かせなくなったスマートフォンや携帯電話など、通話システムのダウンはそのまま大きな社会的リスクにつながります。流通においても時間と場所を問わず買い物ができるEコマースは特に、物理的な理由でサーバーがダウンすることで莫大な損失を生むとも言われています。
他にもコンピュータシステムはさまざまな形で普及してきており、ネットワーク社会の拡大と共に、私たちの日々の暮らしを支える社会基盤といえるまでに成長しました。これまでハイ・アベイラビリティ・システムズは新卒社員の採用を積極的に行い、育成することでクライアントニーズに応え、社会を支えるような基幹システムの構築を行ってきました。しかし、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が叫ばれる中、基幹システムの周りにあるシステムやネットワークなどを含めたより広い範囲の提案を求められるようになり、体制の拡大が急務となっています。
技術革新に伴うマーケットの変化に対応し、新たな挑戦を行っていくためにも、組織の拡充を図ることでお客様の“ニーズ”をくみ取りより大きなプロジェクトをまとめていくリーダーの存在が必要となっています。そこでこれからはさまざまな経験をもったエンジニアを積極的に採用していきたい、と鈴木社長は語ります。
「おかげさまで当社は、長い歴史の中で多くのお客様に恵まれてきました。NonStop サーバーの導入コストは決して安くありませんが、きめ細かな提案と最後までやりきる地道な活動によりお客様の信頼を獲得してきたのです。未知の領域に“挑戦”するときに失敗はつきものです。でも当社にはトライ&エラーを推奨する社風もあります。リスクを恐れていたら、今の当社はなかったと思います。これから当社で頑張ろうというエンジニアの方々にも、ぜひ積極的に挑戦してほしいと思います。それだけのチャンスが当社にはある、と私は思います」
ゼネラリストとスペシャリストの両方が、これからの事業展開に必要です。
現在、鈴木社長が考えるこれからのハイ・アベイラビリティ・システムズを支えていくエンジニアは、2つのタイプに分かれるといいます。その⼀つがさまざまなプロジェクトの中枢に立ち、メンバーを取りまとめてお客様のニーズに応えるリーダー・マネージャー候補。そしてもう⼀つが、これからも革新を続けるICT技術を極めるエンジニアのエキスパートとなります。
「現在、当社は200名程度の組織でありますが、システムインテグレーターとしてさまざまなソリューションを提供していくには、まだまだ規模が小さいと考えています。しかし、人材が増えていくことによって、組織が官僚的になってはいけない。常にお客様目線で技術を提供することに、こだわりを持つ組織であり続けたいのです。
よくエンジニアはプレイヤーと考えられがちですが、これは違うのではないかと私は思っています。実はシステムを使用するお客様こそがプレイヤーであり、エンジニアはそれを支えるサポーター。だからこそ、エンジニアは常にお客様目線を大切にし、リーダーやマネージャー、あるいはエキスパートと立場が違っていたとしても、自分が引っ張っていこうという気概をもって仕事に取り組んでほしいのです」
そもそもエンジニアが何にやりがいを感じるかは、人によって異なると鈴木社長は語ります。しかし、ハイ・アベイラビリティ・システムズには自分たちの開発したシステムが人々の日常を支えることに、技術者としてのやりがいや達成感が得られるフィールドがあるとも言います。
現在ではNonStop サーバーに関するシステム開発のほか、パッケージを含む海外ソフトウェアのローカライズ、ハードウェアなどの販売、インフラ構築や運⽤など、さまざまな事業部がそれぞれのビジネスを展開中です。しかも経営幹部との距離が近いこともあり、コミュニケーションが図りやすい環境がありますので、新しいことに挑戦したいという意欲のある方は、高いモチベーションをもって業務に取り組むことができるでしょう。
鈴木社長は言います。新卒で入社して以来、ハイ・アベイラビリティ・システムズはやりたいと言ったことに対してNoを言ったことがなかったと。これからも次の時代に向けて挑戦し続ける企業文化のもと、今までに想像していなかったキャリアアップを実現できるかもしれません。