他を寄せ付けない、磨き上げた技術力で顧客の製品開発をサポート
高機能フィルムメーカーの、恵和株式会社。同社は、情報システム部門強化のため、社内SEを求めている。
同社の主力製品は、『OPALUS』(オパルス)。スマートフォンやパソコン、カーナビなどの液晶ディスプレイに使用されるフィルムだ。バックライト(LED)の導光板の上に重ねることで、液晶画面に均一な光を立ち上げ、高精細ディスプレイの明るさを強め、画面をよりきれいに見せる効果がある。
『OPALUS』は、高精細光拡散フィルムの分野で世界トップクラスのシェアを占める製品だ。
強みの要因は、品質の高さ。薄いフィルムの上に微細な粒子をコーティングして製造されるが、その均一さが問われる。その上、ゴミなどが付着していてはならない。また、薄いシートを巻き取るのも容易ではなく、同社はこうした生産設備をカスタマイズして磨き上げている。
『OPALUS』の顧客は、あらゆるスマートフォンなどの完成品ブランドや液晶パネルメーカー、バックライトメーカーなど。
「ブランドメーカーは中国などのパーツメーカーとサプライチェーンを築いており、直接の納入先はそうしたパーツメーカーになりますが、使ってもらうためにはブランドメーカーに提案してスペックインする必要がある。したがって、ブランドメーカーの情報収集や関係構築が非常に重要な活動となる」と人事総務部長は説明する。
当然のように、ブランドによって液晶パネルの設計は異なるので、『OPALUS』もカスタマイズを行っている。開発を手がける技術セクションは、納入先のパネルメーカーなどと密接な体制を構築している。
『OPALUS』以外には、発泡ポリウレタンなどの製造工程に用いられる工程紙、鉄や銅などの金属製品を包装しサビを防ぐ防錆紙/フィルム、太陽電池モジュール用バックシート、農業資材などをラインナップ。
同社の強みは、“SLC×UP”。“Sheeting(製膜)”、“Laminating(積層)”“Coating(塗布)”のコア技術をバランスよく保持している上に、“Ultra-Precision(高精細な先端技術+顧客対応)”により顧客の製品開発をサポート。顧客の高付加価値製品づくりに貢献している。
課題解決の最上流工程からシステム構築に関われる
同社の従業員数は約370名で、平均年齢は40.7歳。若手の起用に積極的で、役員層は40代が主体と若い。
また、“全員顧客志向”を追求する『AKI(All Keiwa Innovation)』と呼ぶ改善活動に取り組んでいる。製造、営業、管理などあらゆる部門から50以上のチームが参加し、半年に一度成果発表会を行い、優秀なチームには賞が贈られる。海外からも代表者が参加し、従業員が一同に会する貴重な機会ともなっている。
そのほか、周年行事として運動会やBBQ、お祭りなどのイベントが各拠点で行われ、社内広報誌を通じて社員間のコミュニケーション促進も図られている。
そんな同社においても情報システムは非常に重要な位置づけにある。同社は大阪本社をはじめ、福岡、山口、栃木に営業拠点、和歌山、滋賀、千葉、福岡に生産拠点、中国、台湾、韓国、アメリカに海外子会社を展開し、ネットワークを繋いでいる。情報システム部員は、こういった拠点にも足を運んで調整を図っている。
企業の情報システムの在り方を俯瞰し、ネットワークなどのインフラや基幹システム、業務システムの企画から開発ディレクション、運用まで一貫してタッチできる。部門のリーダーをフォローアップするメンバーシップや、各部署や拠点とのコミュニケーションが重要となるポジション。学びながらでも積極的に取り組み、成長したい人にとって見逃せない募集といえるだろう。