趣味は何ですか?
読書ですね。私は活字中毒なんですよ(笑) お金に苦労していた時代でも、本だけは買いました。今も自宅には何千冊もの本があります。自分の周りを図書館状態にしておかないと落ち着かないんです。気に入った本は同じものを何冊も買い、自分の行動範囲のあちこちに置いておくんです。そして、興味を持った社員や知人にプレゼントします。 ジャンルにこだわらずいろいろ読みますが、経営者や政治家の自叙伝が好きですね。田中角栄と小林一三を尊敬しています。「人間田中角栄」は何度も読み返しました。彼の人心収攬術には感服させられます。同じリーダーとして見習いたいものです。 最近は、仕事で必要な最先端の医療や健康関連の本も読んでいます。休みの日には10冊ぐらい本を持って、ホテルの喫茶店に行って、ゆっくりと読書を楽しんだものです。海外出張が増えて、今はそんな時間も取れなくなりましたね。
佐々木会長にとって「会社」はどんな存在ですか?
家族に怒られるかもしれませんが、私にとって会社は人生そのもの。読書以外に大した趣味もなく、いつも会社のことしか考えていません。24時間、寝ても覚めてもどうすれば会社をもっとよくできるか考えています。そんな状態だと体が持たない、ストレスになるから止めなさいと周囲に注意されますが、これだけは止められませんね。 若いころはあれこれとチャレンジしては失敗を繰り返しました。当時は苦しかったけど、今にして思えばいい経験だったのかもしれません。資金繰りで苦労したこともあり、おいしい話に乗せられたことも。山あり谷ありの経営者人生ですが、おかげで酸いも甘いも噛み分けられるようになりました。 今はほかの事業に見向きもしなくなりました。インナー・ビューティという考え方を世の中に広め、日本人の健康寿命を延ばすのに貢献し、アジアNo.1の健康食品メーカーとなります!
プロラボ ホールディングスを設立するまでの経歴は?
大学卒業後、大手警備会社に就職し、そこで7年間営業や現場での仕事を経験しました。学生時代に「30歳までの独立」を公言していたため、30歳が近づいたので慌てて独立。資金がなかったので、川崎市の創業支援制度に、生涯学習メディア事業と銘打って企画書を書いて応募したところ、市長賞をいただき1100万円を借り入れることができました。そして、地域の学びたい人と教えたい人をマッチングするフリーペーパーを発行しました。 アイデアがたくさん湧き出るタイプなので、あれこれと新しい事業を展開し、いつしかコピーライター・プランナーとして企業のプロモーションやマーケティング、ブランディングを手掛けるように。最初の5年間は順調でしたが、その後は経営状態が悪化し、資金繰りに苦労したこともありました。2007年に、今の事業をはじめて以降は、増収増益を続け経営は順風満帆です。
インナー・ビューティの発想はどこから生まれましたか?
30代の後半、たばこを吸って不規則な生活をしていたのがたたり、糖尿病に。体重も100㎏を越え、不健康な体になってしまいました。命の危険を感じ、糖尿病を克服するため、食生活の改善に取り組みました。そこで食生活の重要性を学び、インナー・ビューティの考え方の種が芽生えました。 そのころ、副業でエステサロンを経営しており、大金を投じて外側をきれいにしても、内側からきれいにしないとだめだと考えはじめ、アウター・ビューティのエステの世界に対して、体内から美しくなるインナー・ビューティを提唱しました。 インナー・ビューティを実現するための商品が巷にないことから、2007年に自社で3種類のハーブティーを目的別に開発。その後、腸内環境を整えるために食事を制限する「ファスティング」に出会い、ファスティングをサポートするための「GRAN PRO.」シリーズ(※1)を作りました。 (※1)「GRAN PRO.シリーズ」とは対面カウンセリング販売を必須とした、プログレード商品。取り扱うにはプロラボホールディングスが開催する講義に参加し、取り扱い認定を受けなければならない。
プロラボ ホールディングスが大切にしている価値観は?
全従業員が仕事を通じて人格を高め、「全従業員とその家族が物心両面の豊かさを実現すること」および「美容業界の発展と人類の健康寿命の延伸に貢献すること」を目的とし、存在する。これが当社の目的、存在意義です。 そして目的を達成するために、社員心得「17の心」を掲げています。 「感謝する心」「利他の心」「素直な心」「誠実な心」「謙虚な心」「情熱の心」「肯定する心」」「向上心」「学ぶ心」「あきらめない心」「追求心」「凡事徹底の心」「微差を積み重ねる心」「準備する心」「報恩の心」「自省の心」「主体変容の心」 また、仕事の成果=考え方×熱意×能力×実行力だと考えています。京セラの創業者である稲盛和夫氏の方程式を自分なりにアレンジしたものです。この中で大切なのは「考え方」。考え方がネガティブ、つまりマイナス思考だと、後の熱意×能力×実行力があっても結果はマイナスになってしまいます。