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株式会社サクラハウス

  • 不動産・建設系

年間利用者数6000人!外国人専用ゲストハウスを運営し、業界No.1を目指すパイオニア

企業について

外国人専用のゲストハウス&アパートメントエージェンシーである株式会社サクラハウス。1992年の創業以来、外国人が日本で長期滞在できるマンスリーゲストハウスやシェアハウス、マンション、アパートなどの企画や建設、運営を行ってきた業界の先駆け的存在である。現在、東京と京都を中心に約100ヶ所の滞在施設を持つ。

同社が創業した頃の日本は、まだまだ外国人が気軽に長期滞在できる時代ではなかった。「英語が通じない。価格が高い。外国人お断り」という場所もあった。こうしたハードルや壁をなくし、外国人が気軽に利用できるサービスを提供しようというのが、同社がスタートしたきっかけだ。そこには「世界中の人々が出会い、お互いに理解し合う場を作りたい」という思いがある。

当時は現在のようにインターネットが普及しておらず、ガイドブックや日本を紹介するメディアにくまなく広告を打ち、宣伝活動を行った。それによって徐々に認知度が上がり、現在では年間およそ100ヶ国から訪れる6000人が、同社の滞在施設を利用するまでになった。

ゲスト(利用者)の約半数は欧米からで、なかでもフランスから来日される人が多いそうだ。同社がその存在を早くからアピールしてきたことや、フランス語での対応が充実しているのがその理由だ。その他の国では南米や東南アジア、中東、アフリカも増えてきているという。

ゲストの来日の目的は、留学やワーキングホリデー、大使館や一般企業のインターンなどが多いそうだが、目立つのは長期旅行者。日本中を旅行するために、東京や京都を拠点として、3~6ヶ月間利用するという人が増えているそうだ。

営業ゲストリレーションに10年以上従事するスタッフに、同社で働く魅力を伺った。
「まず色んな国の人とコミュニケーションできるのが楽しいですね。自分が世界を旅行している気分になれるくらいです。また、お客様の留学や就業、旅行といえば、人生の中でも最もポジティブで楽しい時間。そういう時期に立ち会えるのもこの仕事の魅力ですね」

より多くの人が気軽に利用してもらえるように、価格はリーズナブルに設定にしている。また面倒な諸手続きは無用で、簡単にチェックイン・チェックアウトができる。ただ、どんなにテクノロジーが発展しても、“人の手をかけておもてなしする”というところは譲れないようだ。必ず対面して対応することを心掛けている。そのため、リピートするゲストも多いそうだ。

「最初は単身で利用されていたお客様が、何年後かにガールフレンドと一緒に来られました。その次は結婚されて、ハネムーンで。今度は子どもが生まれて家族が増える度に来日。昨年は“大好きな東京を案内したい”と、さらにご両親も連れて来られました。こうして家族が増える度に当社をご利用いただけて、家族ぐるみでお付き合いができる。お客様とサービスプロバイダー以上の関係ができるのが嬉しいですね」(スタッフ談)

また、10年以上前に来日された際に、担当スタッフが渡した名刺一枚を頼りに再度来日されたゲストもいるそうだ。「自分がまだ右も左も分からない時にお会いして、ちゃんと仕事ができていたかどうか不安でした。それなのに名刺を頼りに再会できたことが嬉しくて。本当にこの仕事をやっていて良かったと思います」と、感動を覚えることもあるという。

また、同社では来日されたゲストに日本をよく知ってもらおうと、『日本文化イベント』という活動も行っている。営業部レジデントリレーション課のスタッフによると、「能の観劇やみんなで踊る芸者イベント、和太鼓なんかもやっています。また、日本の伝統を知ってもらうだけでなく、カラオケを楽しむイベントなどもあります。日本文化に捉われず、世界の家庭の料理を楽しもうとゲストの方に地元の料理を作ってもらい、それをみんなで食べるというイベントもありますね」とのこと。仕事だけに留まらず、日本での生活を楽しんでもらうという、同社のおもてなし精神が伺える話だ。

そんな同社は数多くのグループ企業も展開している。例えば、ホテル、イベント会社、ギャラリー、カフェバー、スタンディングバー、レストラン、お好み焼き店、そば屋、スタジオ、レンタルオフィス等。なんと『東北牧場』という牧場も経営しており、ここで生産した無農薬の野菜や有機野菜で育てたニワトリの卵などはグループのレストランで提供されている。また、上記のようなイベントをグループで共催することもあるという。

イベントといえば、世界最大級のアートイベント『デザイン・フェスタ』も同社のグループであるイベント会社が手掛けている。春、夏、秋の年3回、東京ビックサイトで開催され、来場者数は約6万人にものぼる大規模なイベントだ。世界中のアーティストが約5000組も集結し、個性的な作品を展示・販売しているほか、有名な飲食店や同社のグループであるレストランが牧場野菜を使ったスペシャルなメニューも提供されている。

デザイン・フェスタのようなグループ企業が行うイベントには、同社のスタッフも参加している。海外のアーティストにも開かれたイベントであるため、英語の得意な同社のスタッフが広告やWeb戦略などの知恵を出しているようだ。もちろん、イベント当日もヘルプとして参加する。こうしてグループ企業間で協力し合う体制がある。

「こんなイベントをグループと一緒に開催していくのも、当社で働く楽しさのひとつです。ルーティンな仕事を黙々と行うのではなく、日常的にプラスアルファな出来事があります。だから、ずっと同じ仕事がしたい人ではなく、多様なビジネスに携わりながら色んなことに好奇心を持ってチャレンジしたい。そんな方を歓迎したいと思います」(マネージャー談)

現在、同社の社員は50名ほどで、外国籍のスタッフも10名いる。男女比は6:4で、年齢は30代が多い。ここで働くスタッフの多くが、海外に行った際に現地の人と交流し、お世話になった経験があるという。だからこそ、来日される方に恩返しをしたいという思いがあるそうだ。同社で働くにあたって、必ずしも海外経験は必要ないが、グローバルなマインドを持っていることが大切なようだ。

また、“何事も本音で話し合うこと、フェアであることを大切にし、建前を嫌う社風”がある。社内ではもちろん、ゲストに対しても同じ姿勢で取り組んでいる。回りくどいことで誤解を招くのを避けるためだ。さらに同社には、マニュアルというものがない。これはゲストの個性を尊重して、柔軟性を重視して対応していく必要があるからとのこと。

こうした仕事をしていると、ゲストと友人関係になる機会も多いという。そのため、毎年2週間ほどの長期休暇を取得して、仲良くなったゲストの母国へ遊びに行くケースも多い。企業としても、こうした旅行は推奨している。職場と家の行き来だけでは、豊かな発想が出てこない。様々な経験を積むことが、仕事にも活かされると考えている。

現在運営中の100ヶ所の施設を徐々に増やして、今の倍の数にしていくことを目標にしている同社。将来的には、この業界でNo.1になることを目指しているという。「海外から日本を訪れる人が増えている現在、この事業をどう発展させていくか、本番はこれからです。今の日本も世界も、人間関係が希薄になっている時代です。世界中の人と交流できる当社なら、人間関係を大切にした働き方ができると思います。社員の人間力も向上できる会社でありたいですね」(マネージャー談)

企業情報

会社名

株式会社サクラハウス

業界

不動産・建設系 > その他不動産・建設系

資本金

1000万円

設立年月

1986年10月

代表者氏名

九十九 華子

事業内容

外国人専用ゲストハウス及びマンスリーマンション、アパートの企画、建設、運営

株式公開(証券取引所)

従業員数

50人

本社住所

東京都新宿区西新宿7丁目2−6 西新宿K-1ビル

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