次世代の交通インフラとして注目されるMaaS事業に本格参入
月間検索回数2億2900万回を誇る『乗換案内』を開発、提供している同社。
月間検索回数2億2900万回を誇る『乗換案内』を開発、提供しているジョルダン株式会社は、2018年よりMaaS(Mobility as a Service)事業に本格的に参入している。MaaSとは、鉄道やバス、タクシー、レンタカーなど、多様な交通機関の利用を一体化して、Door to Doorの経路検索から予約、決済、チケッティング、利用・乗換までをシームレスに提供する新しいサービスで、世界規模でさまざまな事業者が強い関心を示している次世代の交通インフラである。
ジョルダンは、今後日本でもMaaSの環境整備が進むことをにらみ、MaaS事業の展開を加速させるべく2018年7月に連結子会社となるJ MaaS株式会社を設立。乗換案内によるさまざまな情報・サービス提供を基盤に、「移動に関するナンバーワン、ICTカンパニー」を目指している。「MaaS事業は当社だけでは成り立ちません。鉄道やバス、タクシー会社の協力がなくてはチケッティングサービスを提供することすら不可能ですし、シェアリングサービスが広がりつつある現在、その分野の事業者との連携も欠かせないでしょう。その点、当社には乗換案内をリリースした1994年以来、多くの交通事業者と築き上げてきた信頼とネットワーク、ノウハウがあり、MaaS事業のプラットフォームを構築できるポテンシャルを有しています」(事業推進室 室長・松田 淳氏)
MaaS事業において競合との差別化を図るためには、多様な交通機関の利用を一体化するだけでなく、そこに附帯するサービス、たとえば、グルメ情報やお店の予約、ツアー旅行の提供なども重要な要素になってくる。その点についても、インターネットを中心に旅行の企画や手配、販売を行い、グルメサイト『美味案内』を運営している同社には、アドバンテージがある。
「当社は、ものづくりへの想いが非常に強く、創業以来、『自社でつくる』ことにこだわり続けてきてきました。そのおかげで、乗換案内をはじめ、さまざまな事業を通じて培ってきた知見が社内に数多く蓄積されています。このような財産をMaaS事業に注ぎ込むことで、国内におけるMaaS事業をけん引していきたいと考えています」(松田氏)