株式会社文響社

株式会社文響社は、「人の役に立つ×ユーモア」を切り口にしたコンテンツに特徴がある出版社だ。設立は2010年4月で、東京・虎ノ門に本社オフィスを置く。“現実的なアクション”につながる、新しい一歩を踏み出すきっかけとなる作品づくりで知られ、教育プラットフォームの分野では、「うんこで教育を変える」こと目標に掲げる。「学び」と「遊び」の境界線を溶かし、笑いにあふれた出版物のハブとなるウェブサイト「うんこ学園」も運営し、今後は書籍だけでなく企画力とスピード感を強みとした、さまざまなサービスを生み出していく。

昔から「勉強は勉強、遊びは遊び」と、勉強と遊びは別物のように考えられてきた。しかし、文響社はこの既成概念に一石を投じる。勉強には「苦しいもの」、「つまらないもの」というイメージが持たれがちだが、本来、勉強することや学ぶことは、人の喜びの一つであるはずだ。勉強を「苦しいもの」、「つまらないもの」から、「楽しいもの」、「好きなもの」に変えていく、そのトリガーが「うんこ」なのだ。文響社は「うんこ」というワードに大きな可能性を感じ、「うんこ」により日本の教育を変えていく。

代表取締役社長を務める山本周嗣氏は、1976年生まれ。学習院大学法学部を卒業後は、ドイツ証券やリーマンブラザーズ証券でトレーダーとして株式売買に従事してきた。また、俳優・シュナイダー山本として、「スカイフィッシュの捕まえ方」シリーズや碑文谷教授の「怒らせ方」シリーズ、「ハリウッドスターになろう！」などのDVDや、映画「クワイエットルームにようこそ」などに出演している。そして、『ウケる技術』や『夢をかなえるゾウ』などで知られる作家・水野敬也氏が率いるクリエイターのマネジメント会社「ミズノオフィス」の社長も兼任。ちなみに水野氏共著による『人生はワンチャンス！』、『人生はニャンとかなる！』は文響社から出版され、ともに140万分を超えるヒットを記録した。

一般的に、小学生向け学習参考書は1～6年生あわせて累計20万部で「大ヒット」とされる、一方で『うんこドリル』シリーズは、2020年12月時点で累計800万部を達成した。

勉強に限らず、やらなければいけないことを強要されるとモチベーションは急激に下がる。一方で、自発的に「やろう」「やりたい」と思えれば、人生はとたんに豊かになると文響社は考える。『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』（デイヴィッド・S・キダー＆ノア・D・オッペンハイム著、小林朋則訳）など、人々が楽しく前向きアクションを起こせるような作品を通じて、文響社はその人だけのオリジナルな人生を支援する。そのことが世の中の閉塞感を減らし、エンターテイメントの力で社会を刷新することにつながる。

出版事業以外では、ウェブサイト「うんこ学園」や、若手漫画家育成プロジェクトサイト「タメランド」の運営を行っている。「うんこ学園」はキャラクター「うんこ先生」をメインに、『うんこドリル』シリーズの紹介やミニテスト，ユーザーとの接点を提供している。

文響社は、爆発的ヒットとなった『うんこドリル』や『人生はニャンとかなる』シリーズなど、楽しさと実用性を兼ね備え、前向きなアクションにつながる作品で知られる。今後は書籍分野での経験を活かし、人の成長を促すプログラムや教育分野でのサービスを、自社メディアやスマートフォンアプリと連動して拡大させていく。

2020年12月時点の従業員数は75名で、いずれ劣らぬ優れた資質を持つメンバーが集まっている。モノづくりに対して妥協しない風土が根付き、高いレベルで意見交換できる環境だ。時には意見が衝突することもあるが、制作サイドと営業サイドの風通しもよく、納得するまでやり切ることができる。福利厚生や教育・研修制度はまだまだ整備の途上だが、入社後にみんなで納得いくものをつくり上げていく楽しさがある。

代表・山本氏のセンスやリーダーシップも成長の原動力といえる。人々の胸に「刺さる」作品を生み出していく「目の付け所」はもちろん、金融業界でトレーダーとして活躍してきた経験や判断力に起因する営業面、マーケティング面での計数管理や判断力など、狙ってヒットを量産できるノウハウが蓄積されている。もちろん、『うんこドリル』シリーズをより一層魅力的にしてくれる、クリエイティブチームのセンスも優れている。

文響社が掲げる企業理念は、「ORIGINATE ORIGINAL ORIGINALITY」だ。常に新しいものを生み出し、世界中の人々の人生を豊かにするきっかけを提供することを存在意義としている。今回の採用で期待される要素は、「アイデアを練りぬく」と「まっすぐに進む」の2つだ。これは、文響社が強みとする企画力と、上に挙げた企業理念の柱となる要素だ。

「アイデアを練りぬく」ことは、良い作品をつくるため、世の中の人は何を求めているのか、どんなものをつくればより多くの人に喜んでもらえるのかを、突き詰めて考え抜くことだ。面白い企画やアイデアをそのまま出そうとすると、「こんなの無理だろう」や「やり過ぎ」などと言われることも多いが、文響社は企画やアイデアを「練りぬく」ことで、独自の価値に高めていく。そうして「こんなものがあれば素晴らしい」と決まれば、まっすぐに突き進んでいく。これと決めたら一切妥協せず、摩擦も恐れずに理想のコンテンツ・理想のカタチが見つかるまでとことん議論し、新しい「価値」に向き合っていける、そんな職場だ。