MISSION世界中の技術を誰でも簡単に使えるようにする
弊社は、「世界中の技術を誰でも簡単に使えるようにする」というミッションのもと、映像解析AIプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を開発・運営しています。
誰もがゼロから開発環境やアルゴリズムを構築せずともAIを活用した映像解析を自由に取り扱えるようにするためのプロットフォーム作りをしております。
総額で約9億以上を調達し、メディアに取り上げられるなど非常に注目を集めております。
また、映像解析AIを用いてさまざまなソリューションをクライアントへ提供しております。
クライアントは大手ナショナルクライアントから官公庁までと幅広く、フルオーダーでAIやIOTの開発などを行っております。
【起業ストーリー】
代表の鳥海は、東京大学地震研究所で大学院生として研究活動を行う傍ら、ITベンチャーでアルバイトを経験。2007~08年の頃、自分の画像にいろいろな服を合成するサービスが登場していたが、紙芝居のように平面的な服を合わせるだけのものであった。そこで鳥海は、服の画像を体型に合わせて立体的に曲げ、より正確に着合わせができるシステムを開発する。修了後に外資系金融機関のトレーダー職に就いたが、趣味として開発を続けていました。
「3年ほどで完成度が上がったので、2014年3月、正式に会社に副業を申請して当社を設立し、本格的に始めました。」
ところが、市場調査をしたところターゲットのECやアパレル業は利幅が狭く、マーケットフィットが難しいことが判明。そこから、壁などに取り付けられる“自撮り専用カメラ”にピボットしたが、他社が台湾製の同じコンセプトの製品を安価で出し、モノづくりは難しいと実感。そして、当時参加していたファンド主催の勉強会で、東京電力が電柱を収益化するソリューションを求めていることを知り、これを契機に映像解析に再ピボットしました。
ちょうどその頃、友人であるクレスト社の社長から「店舗内の通行量を測定するモノがほしい」との要請を受けました。同社は屋外広告やサイン製作、ビジュアル・マーチャンダイジングなどのサイン&ディスプレイ事業などを手がけていて、自社のソリューションを客観的に評価するツールを求めていました。そこで、ラズパイにカメラを取り付けたIoTデバイスを開発。しかし面倒な作業に悩まされました。
「やれ電源はどう確保する、通信はどうすると、解決しなければならない問題が山のようにありました。その時、こうした問題は同種のあらゆるプロジェクトでも発生しているだろうと。そこから『SCORER』を着想しました。」
16年1月に“Powered by SCORER”の『ESASY』をリリース、18年1月から問い合わせが急増。
「『iPhone10』の顔認証機能の登場や、総務省と経済産業省が『カメラ画像利活用ガイドブック』を公表しグレーゾーンからホワイト/ブラックが明確化したことで、ユーザーが踏み出しやすくなったことも要因の一つですね。」
世の中の動きが『SCORER』開発のスピードを上げていきました。
今後は、『SCORER』の最重要課題であるコネクティビティを追求していく。そのために、ディベロッパーがソリューションを開発するSDKのクラウドサービスとしての提供や、業界別に用途を深掘りするためのパートナープログラムの推進などに取り組んでいきます。
「世界中のIPカメラに接続することで、何億台というカメラに『SCORER』を乗せることができます。そうなれば、『SCORER』が市場を制覇したことになる。究極的には、そんな状態を目指したい。」
最先端の映像解析AIが誰でも簡単に使えるIoTプラットフォーム『SCORER』
『SCORER(スコアラー)』は最先端の映像解析AIを誰でも簡単に使えるIoTプラットフォームです。
必要なハードやソフトをブロックのように組み合わせて、映像データの生成、クラウド上での保存、解析、解析データの分析などをワンストップでできる、“早く・安く・ちょうどいい”映像解析システムを誰もが簡単に開発できるようします。
『SCORER』は、クラウド映像解析ツール『SCORER Cloud』、ラズベリーパイ向けミドルウェア『SCORER for RasPi/SDK』、および映像アップロード向けLTE SIMカードの『SCORER LTE』で構成されています。
「例えば、デジタルサイネージに付けたカメラで撮影した映像を解析して、視聴した人の性別や年齢、人数を判定するといったシステムを構築する場合、電源や通信ネットワーク、映像解析・判定システムなど様々な要素技術が必要になります。通常、プロジェクトごとにスクラッチ開発するケースがほとんどですが、どんな用途の当該システムでも80%ほどは共通の要素でできています。ならば、そこをパッケージ化すれば、早く、安くつくることができる。そんな発想で『SCORER』を開発しました。」
先の例でいえば、通常数カ月・数百万円の開発期間と費用がかかるところ、1~2週間・数万~数十万円で済ませることができます。さらに、あらゆるニーズに対応できるよう、ベンダーフリーの立場で、カメラなどデバイスの選定・調達からインテグレーションまで行っています。
具体的な展開例としては、株式会社クレストと共同開発した、通行人の関心度を記録して店頭ディスプレイの効果を数値化するカメラ『ESASY(エサシー)。
これによって、以下のようなソリューションを、百貨店やアパレルショップなどに提供しています。。
①店舗前だけでなく、棚前やレジ前、催事場、街頭などのあらゆる場所の通行量計測
②ディスプレイやマネキン、陳列エリアやPOPなどの「見られた量(回数と秒数)」の計測
③見られた人々の年齢と性別の推定、店前を通行する人と店内のレジ前における年齢性別の比較
④POSデータの数値と、交通量や視認量などのあらゆるデータを統合し、店内の人の動きを数値化して分析
そのほか、電通・マイクロソフトとはSCORERをベースに国内初のインターラクティブ型OOH広告システムを開発し、提供。
スパリゾートハワイアンズには、最新の光無線通信を活用した60台の統合防犯カメラシステムを導入した。
また、東京大学とは、例えば不動産物件の「日当たり良好」とは、具体的に何時間の日照が得られるのかといったデータを測定し、妥当な価格に繋げる“ホームメジャー”を開発するなど、様々な用途開発を行っている。
個性を活かし、組み合わせ、高いパフォーマンスを発揮するチーム
従業員は、20名前後。
外国籍の人材も多く、インドにオフショア開発拠点をも確保しています。
組織づくりのコンセプトは、高い能力を持つ個人を有機的に組み合わせ、チームとして高いパフォーマンスを発揮させること。
目指すカルチャーは、“議論ができる”会社。
なあなあで済ませるのではなく、しっかり議論をたたかわせて説得、納得するカルチャーです。
そのため、社員に求める資質は、プロアクティブで素直であること。
人に対して素直というより、理屈に対して素直であってほしい。
自分が間違えていたら、きちんと正しい理屈に転換できるということを大事にしています。