ネットショップでは約6,000点を常備、リアル店舗との相乗効果で急成長
株式会社ビープライスは、インターネット・ITを活用したアパレルのリユースを行う企業です。ブランド品・貴金属の買取、小売販売の他、iOSアプリの企画・設計・運用などの事業も手掛ける。オフィス(大阪市北区中崎町)と店舗(谷町夕陽丘店)を大阪市天王寺区、銀座に置いています。売上高は毎期130%以上の成長を記録するなど、勢いに乗っている企業です。
ビープライス最大の特徴は、インターネットを使ったプル型マーケティングにあります。特にネット~リアル店舗の相互送客に力を入れ、ネットショップで販売しているものをリアルショップ(銀座店)でも販売。宅配便を使って試着や受け取りができるサービスや、出張査定・買取サービスも行っています。Web/アプリ開発では「所有を最適化する」というビジョンのもと、クローゼットに眠っているファッションアイテムを“見える化”する仕組みづくりを進め、2018年『JUSCLO ジャスクロ』をリリースしました。
取り扱う商品は、30代~50代をターゲットとしたハイブランドのファッションアイテムになります。ネットショップでは常時6,000点前後を扱い、特定ブランドでは業界トップクラスの在庫量を誇っています。また、インターネットやスマートフォンアプリを使った集客により、新規顧客の獲得や既存顧客の利便性向上に努めています。
代表取締役を務める玉城貴也氏は、大学卒業後、大手リサイクルショップに入社。2年目から店舗運営を任され、数字の振るわなかった店舗をダントツの業績No.1店舗にまで押し上げた実績があります。その後は10店舗ほどの買取部門責任者を務め、各店舗の計数管理や新規店舗リサーチ、出店、テレビCMの企画立案など、さまざまな業務を担当。当時は25歳ほどながら、二回り以上年の差のある50歳代の部下を含んだチームをまとめ上げるなど、学びの多い毎日過ごしていました。入社した直後から、実務経験を通して新しいビジネスモデルを練り上げてきた玉城氏は、4年間の勤務を経て、業界の酸いも甘いも知り尽くした上でビープライスとして独立を果たしました。
女性が活躍できる職場です。
サイトやアプリの開発をどんどん進め、プル型マーケティングを推進
玉城氏には、創業から変わらない想いがあります。それは、顧客の視点に立ったサービスに徹することです。
近年ではファッションリサイクルを行う店舗や企業も増えてきましたが、宅配買取などの査定終了の連絡や支払確定まで何日もかかること、店舗によっては高価買取を謳いながら、実際は相場を下回る価格で買取を行っていることなど、顧客視点に立つ業者は少ないと感じていました。ビープライスでは会社規模をスリム化・意思決定の速さで、価格面はもちろん、従業員全員が顧客からの声を身近に感じることができ、顧客視点に立ったサービスの提供を可能にしています。
インターネット・ITの活用もビープライスの特徴ですが、2018年4月にはファッションブランド品買取の自社サイト「ビープライス」を全面リニューアル。主な変更点は、“スマホファースト”によるサイト構築、取扱ブランドごとのページ強化、買取実績の公開、顧客の声の積極的な掲載などがあります。ユーザーが「売りたい」と思うブランド品から検索しやすいよう各ブランドに専用ページを設け、アイテム別に高く売るためのポイントや、より具体的な疑問を解消できるページへと進化を遂げました。
同時期、手持ちのファッションアイテムをスマホで管理できる無料アプリ「JUSCLO(ジャスクロ)」のリリース。ファッションアイテムをスマホで撮影し、カテゴリーごとに振り分け、クローゼットの中身をアプリで管理。SNSではなくシンプルさを追求した「誰ともつながらないパーソナルクローゼットアプリ」で、自分らしいカテゴリーも手軽に追加でき、広告や有料課金も一切なしで使える、まさに“ユーザーファースト”のプロダクトに仕上がっています。
今後の展望としては、約2兆円ともいわれる国内中古品市場において、そのうち35.6%を占めるネット販売に大きな将来性を見据えています。これらの二次流通が進めば業界自体も活性化することになり、その中で自社のポジション取りをしっかりとしながら、業界を引っ張っていく考え。その後は海外展開も視野に入れており、まだまだ成長は続いていきます。
経験やスキル、人生経験など、身につけてきたものを活かせる職場
2018年11月時点の従業員数18名で、社長を含み30代の従業員が多く、男女比はほぼ半々の比率になっています。新卒採用はなく100%中途入社ですが、今後は新規採用の検討も進めています。社員の離職者は0名で、時短勤務スタッフが家庭の事情で辞めたりしたケースが少しあった程度。長く続けるにはうってつけの職場とも言えます。その証拠に残業時間はほぼゼロで、オフィス勤務の場合は、定時の19:00に社長を含め全スタッフがデスクを立つのが日常となっています。実店舗も同様で、残業は閉店間際に来店した顧客の対応をする程度です。
社内行事として、『業時間外の拘束時間を負担にしたくない』との思いから、社員の懇親にはランチタイムにピザを頼んで、社内でのピザパーティーなどを開いていたりします。また社内行事や忘年会新年会も任意参加となっています。
ビープライスは、企業ミッションに「所有を最適化する」という言葉を掲げています。言い換えれば、「あなたの不要なモノは、誰かの必要なモノへ」。ビープライスを通じ、お客様の思いの詰まったお品を、別の必要とするお客様にお届けするという思いも込められています。
スタッフの育った環境や生活で価値観は変わりますが、ビープライスは行動指針として4つの方針を定めています。
それが、「ガンガンいこうぜ BOLDLY GO」、「早いはカッコイイ SPEEDY IS COOL」、「プロフェッショナルであれ BE PROFESSIONAL」。人は違いがあって当たり前、むしろそれが強みでもあります。そして、前向きな人、チャレンジ精神のある人、学習意欲の高い人、最新技術に興味のある人が活躍できる社風になっています。
これまでの採用例としは、時短勤務スタッフから社員へ雇用形態を変えた人が数名います。また、フリーランスとして活躍していたフロントエンドエンジニアの採用例や海外留学から帰国後に入社し、現在は銀座店の店舗責任者として活躍している人もいます。英語など、外国語スキルも歓迎される職場です。これから事業展開をスピードアップしていくためにも、ビープライスでは「能力を活かしたい」と考えている人を求めています。問題発見や質の高い仮設の設定、PDCAサイクルを回していくことを通じ、今までにインプットしてきたことをアウトプットできる環境です。