株式会社インフィニットソフト

2005年6月の創業以来、データベースの技術を中心にシステム構築・設計を行ってきたインフィニットソフト。社名のインフィニット（INFINITE）には、技術を無限の価値として作り出し、世の中に貢献したいという思いが込められている。

同社は「世界一のクライアントサーバーシステム」と言われる某プロジェクトのデータベース構築に長年関わってきたメンバーが中心となり創業。そうした背景から、最先端の現場で経験を積んだ技術力の高い人材による、高度なシステム構築を得意とする技術者集団だ。

DBやサーバ、ネットワークの設計・構築・運用を中心に、Javaや.NETによるアプリケーション開発、エンジニア派遣などを幅広く手掛けており、DBコンサルティングにおいては、オラクル技術者によるデータベースの性能改善や教育に力を入れている。

「売上の約7割をDB関連が占めています。現場叩き上げのDB技術者による高度なサポートを求めるクライアントから、長きにわたり高い評価をいただいています」と話すのは、代表取締役の高 大吹（デイル）氏。
創業以来、黒字決算を続ける秘訣を伺うと、「安定型の経営を大事にしてきたから」という答えが返ってきた。

「一気に人を増やしたり、仕事量を急激に拡大したりはせず、『無茶をしない』というスタンスで、何よりも安定経営を重視してきました。背伸びしすぎず、できることをコツコツと取り組みながら、着実に成長してこれたと感じています」（高氏）
取締役の伊藤則夫氏も「そこがインフィニットソフトらしさ」と胸を張る。

そんな同社が14期目を迎え、「そろそろ新しいチャレンジを目指し、新規顧客の開拓に力を入れたい」という強い思いのもと、事業拡大を目指す。

「もっと多くの業界のたくさんのお客様に、データベースを提供していきたいと考えています」（伊藤氏）

同社の特徴とも言える「高い技術力」を支えているのは、人材の力に他ならない。「Creating the InfiniteValues」を合言葉に、「人材こそ無限の価値と考え、人材の育成に取り組む」ことを理念として掲げている。

「個人に広い裁量権を与える環境下で働けるだけでなく、将来像を描きながら、スキルを伸ばせる仕事に携わってもらえます」（伊藤氏）

スキルの習得や資格取得をサポートする技術研修のほか、プロジェクト管理やモチベーション管理のためのマネジメント研修など、社員一人ひとりのスキルアップを目的とした研修の受講を支援。特に資格取得については資格奨励金制度を導入しており、データベースやネットワーク関連の国家資格などの取得を全力でバックアップしている。また、社内のサーバを使って自由にテストを行える環境があり、技術を高めようと思えばとことん追求できる環境が整っている。

同社は未経験入社の社員も多いが、社内で勉強会を実施するなど、技術を伝承していく風土があるため、人材が育ちやすいという。「学びたい」という意欲の高い人なら、やる気次第でいろいろなことにチャレンジできる環境だ。

「うちの方針として、できるだけ本人のやりたい現場や仕事にアサインすることを第一に考えるようにしています。会社から何かを押し付けることはせず、やりたいことをできる方が成長にもつながるよね、という発想なんです」（伊藤氏）

高氏が「自分の技術力を伸ばそうと思ったら、それを達成しやすい会社です」と話すのも納得だ。これらの背景にあるのは、社員の成長に対する強い思いに他ならない。

「どこでも通用する人材を育て、さらにそういう人材がすすんで留まる会社にしたいと考えて会社づくりを行っています。そのためには技術力は当然必要ですが、前向きに努力できる、やる気のある人材が自分自身の成長を実感できる環境にしたいと思っています。もちろん、待遇面にも気を遣っているつもりです」（伊藤氏）

先述の資格取得サポートや学べる環境面のほかに、様々な制度で働きやすさを追求している。

「同じプロジェクトを続ける場合には手当を付けて応援しますし、新しいプロジェクトに送り出す時も手当を支給しています。もちろん、福利厚生面も各種用意し、社員が働きやすい会社を目指しています」（取締役・丸達也氏）

インフィニットソフトの組織面における特徴を一言で表すと、国際的ということだろう。日本人は6割ほどで、残りはグローバル人材となっている。そしてそれが特徴的な組織風土の形成にも一役買っている。

「多国籍な組織がゆえに、コミュニケーションの取り方は独特かもしれません。活発に意見をぶつけ合ったり、遠慮せずに自由に意見したりといった側面を持ちつつ、日本的な和を重んじ、調和を大切にする文化もあるんです」（高氏）

未経験入社者が多いのは先述の通りだが、20代前半から50代まで各世代が満遍なくおり、組織バランスもよい。社員同士仲がよく、お互いが助け合う文化が形成されているという。

とはいえ、ほとんどの社員が客先常駐。そこで月に一度、帰社日を設けており、自由参加で懇親会も開かれている。「直接顔を見て話をする機会を設けることで、離れていてもお互いが結びつき合えるようにしたい」と伊藤氏。

今後の目標を伺うと、「海外との架け橋となる企業を目指したい」と高氏は話してくれた。

「私自身が韓国から日本に来て働いているのもあって、海外から日本に来て働きたい優秀な人たちの受け皿になれるような会社を目指したいと思っています。そのために、海外で人材教育を行うなどの事業も、今後は取り組んでいきたいと考えています。そして、ゆくゆくは日本と海外の架け橋となり、『インフィニットソフトで働きたい』と言ってくれる人を増やしていきたいですね」（高氏）

さらに、「株式上場も視野に入れてやっていきたい」と語るのは丸氏。

「高さんが14年やってきて、そこに僕や丸がジョインし、若いメンバーも増えています。実績がある会社でありながら、新しい体制で再度エンジンをかけ、次のチャレンジをしようというフェーズに入ったのが今のインフィニットソフトです。今しかできないこともあるはず。面白い時期だからこそ、一緒に楽しもうという人は、ぜひお待ちしています」（伊藤氏）