クラウドファンディングで1億円超を調達〜現在までの歩み
2019年4月4日、アトモフはアメリカのクラウドファンディングサイトIndiegogoでAtmoph Window2を発表した。当初目標額50,000ドルはわずか2日で達成し、最終的な支援額は488,000ドルとなった。その後国内Makuakeでは開始わずか1時間で目標額を達成、7月16日に51,624,400円で終了し、国内外を合わせ1億円を突破した。
初代Atmoph Windowは、独自に4K撮影した1,000本以上の風景映像や、世界の「今」がわかるライブストリーミングなど、窓本来が持つ楽しさを凝縮させた未来の窓として2015年に発売された。それから4年、アトモフメンバーは常に、世界各国から寄せられる声や日々の開発の中で「自分たちがユーザーに届けられる最高の窓とは何か」を考え抜いてきた。
2020年には、ウォルト ・ディズニー・ジャパン株式会社とライセンス契約し、Disneyモデル、Star Warsモデルの製造・販売を開始。コアなファンからの支持を集め、売れ行きは好調だ。
2021年には、新しく株式会社コジマプロダクションの監修のもと、Atmoph Window 2 | DEATH STRANDINGの先行予約を開始。
世界各国の風景だけではなく、リアルでは見ることができないファンタジーやゲームの風景など、様々な「世界」につながる窓として展開している。
Atmoph Window 2では、窓の魅力だけではなく、時間・天気やカレンダーなど必要な情報を一か所に集約し、スマートスピーカーを介した音声操作、また素材にこだわった選べるフレームなど、一人一人にあった未来のスマートライフを提案する。
元任天堂のエンジニアがつくった「どこでも窓」
アトモフは、特徴的なインターネット家電を開発・販売している会社だ。窓型のスマートディスプレイからは美しい風景と音が流れ、まるで旅先のホテルで過ごしているような気分になるのが「Atmoph Window」だ。設立は2014年8月で、京都市中京区に本社オフィスを置く。急成長する「デジタル窓」の市場で先駆者としてハード、ソフト、コンテンツを独自開発している。
共同創業者の一人でCEOを務める姜京日(かんきょうひ)氏は、1980年東京生まれ。青山学院大学で機械工学を学んだあと南カリフォルニア大学(USC)の修士課程に進み、ロボット工学を専攻。コンピュータサイエンスの修士を取得した。その後はNHN Japan株式会社(現LINE株式会社)でUser Interface Technology室を率い、任天堂株式会社ではフロントエンドエンジニアとしてゲーム機器のオンライン関連UIの開発を担当してきた人物だ。
もう一人の共同創業者でソフトウェアエンジニアの中野恭兵氏は、1979年生まれで大学卒業後はYahoo! Japan(ヤフー株式会社)でYahoo! Sports のサーバ開発を担当。mixi(株式会社ミクシィ)では課金システムやミュージック&フォトサービスの開発を担当してきた。その後は任天堂でゲーム機本体の通信機能やNintendo eShopのシステム開発などを経験し、現在はAtmoph Window の開発に尽力している。また、ソフトウェア関連分野で優れた能力を有する逸材として2008年度の「未踏スーパークリエータ」(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)にも採択されている。
任天堂の同僚であった2人は、姜が学生時代が温めていた「世界とつながる窓」を作るためアトモフを立ち上げた。デザイナーの垂井が参加し、3人で慣れないハードウェア開発に取り掛かったが、そこからは困難の連続だった。「製造でも工場から門前払いされたり、金型作成など初期投資に想像以上にお金がかかったりと、物作りの大変さを身をもって知った。ただ、もしハードウェア開発の経験があったら、始める前から諦めてしまっていたかもしれないので、ソフトウェアしか知らなかったことが逆に良かったのかもしれない」と中野は語る。
ハードウェア、ソフトウェアの開発と並行して、風景映像の撮影・編集も開始し、ようやく形になった初代Atmoph Windowは世界初のスマートウィンドウとして、1000台を出荷した。
1000本以上のオリジナル風景映像
窓に映る風景映像は、Atmoph Windowでしか見られないオリジナルだ。そのこだわり方は並ではない。カメラマンが4Kカメラとマイクを持って、実際に世界各地へ足を運び撮影した映像を、1本ずつビデオエディターが編集している。構図、水平線の位置、色味、明るさ、窓の風景として臨場感ある映像にするこだわりは、デジタルアートフレームでもなくデジタルポスターでもない「窓」としての独自性を高めている。その風景映像は1000本にものぼる。毎月新しい風景が追加されるため、ユーザーは飽きることがない。
アトモフ 株式会社の社員の声

20代後半
2018年03月入社

20代後半
2018年08月入社

30代前半
2017年04月入社