ネットワークを知り尽くしたエンジニアが、経験を100%活かすために会社を設立
アレックスウェイブ株式会社は2015年の設立以降、企業のネットワークにおけるコンサルティングから設計・構築・運用まで、オールインワンで提供しているエンジニア集団である。現在、代表取締役の檜山信広氏を含めて、プロパー社員8名+パートナー2名の小規模な組織ながらも、大手企業と直接取引し、年々売上規を着実に伸ばしている。
代表の檜山氏は1990年代に専門学校を卒業後、一貫してネットワーク・インフラの技術畑でキャリアを積んできた人間だ。在学時にPC通信にのめり込んだ檜山氏は、「これから世の中の全てのコンピュータは繋がっていく!」と確信。ネットワーク領域の仕事に興味を持ったことから、国内最大手のセキュリティ会社に新卒で就職し、15年間にわたってネットワーク・インフラ事業に従事。オンラインセキュリティーサービス等を始めとする数々の次世代ネットワーク構築プロジェクトをリードしてきたという。その後に転職した大手人材派遣会社でも11年間にわたってインフラの設計・構築・運用に携わり、46歳の時に同社を起業し、今に至る。
同社を設立した理由は、シンプルに言えば、自ら培ってきた経験を100%次に活かすためだ。檜山氏は、新しいネットワーク構築プロジェクトに次々と携わる中で、通信キャリアの内部に関する知識や、それを繋ぐネットワーク機器、ネットワークの枠を超えたサービスのクラウド基盤等、ネットワーク・インフラに関しては誰にも負けないくらいの知識が身に付いたと自負する。
「私は、これまでネットワーク構築プロジェクトを進める際、大手コンサルティング会社やベンダー等の外部協力会社と仕事をしてきました。そこで色々と連携する中で、仮に自分が外部協力会社の立場なら、こんな風にサービスを提供すれば信頼される、事業になってお金になるというイメージが明確にわいていたのです。昔からの人脈のサポートもありましたので、それならば自分が頭に描いている事業をやろうと思いました」(檜山氏)
最大の強みは、クライアントのネットワーク環境を横串で一元管理する技術展開力
檜山氏1名で設立した同社は、間もなくして設計担当1名、運用担当1名を迎え入れ、3名体制でスタート。その後、メンバーを着々と増やし、育成によって知識・技術のボトムアップを図ることで、ようやくチームとしてコンサルティングから設計・構築・運用まで一貫してカバーできる体制が整いつつあるという。
現在のメインクライアントは、檜山氏が元々繋がりを持つ大手人材派遣会社となっており、業績の8割程度を占めている。全てのエンジニアがクライアント先に常駐し、管理側の立ち位置でインフラ全般の設計・構築・運用を行っている。5,000台を超えるPC・デバイスをはじめ、ネットワーク機器・回線、データセンター、AWS、Azure等、檜山氏曰く、ネットワークだけでなくエンドポイントセキュリティやゲートウェイセキュリティの領域も任されているのだ。
さらにインフラ基盤全体を手掛けるべく、邁進している。
「本来、ネットワークは全てのシステムとユーザーを繋げるものであることから、クライアントの業務スキーム・組織全体を見渡し、“横串の管理”を行う必要があります。ただ現状でいうと、マルチベンダー化したシステム管理は、A社がシステムAを担当し、システムAにネットワークが紐づく。B社がシステムBを担当し、システムBにネットワークが紐づくといったように、システム単位の“縦割りの管理”になっていることがほとんど。その結果、ムダ・ムラが多く発生し、本質の課題解決に繋がっていないケースも珍しくありません。私達はクライアント先の管理側の立場になり、各システムのインフラ環境を把握し、横串でネットワーク全体の課題を抽出し、クライアントの数年先を見据えた改善策を提案・実施する技術サービスを独自性として掲げています」(檜山氏)
実際のところ、同社の横串スタイルのネットワーク管理は、クライアントからも絶大な信頼を受けている。情報システム部における“インフラ全般の責任者”を代行しているといっても過言ではない。
「きっと当社みたいな横串スタイルを実現している会社は少ないと思います。情報システム部内に大手ベンダーが数社いると、それぞれの会社の立場がありますから、他社の動向を管理したり意見具申したりすることが難しい場合が多いからです。
調整役は情報システム部のプロパーがすることになりますが、ITスペシャリストでもなければコントロールするのは難しいでしょう。
我々はどのベンダー、メーカーにも属さない立場で仕事をしています。
なので本当の意味でプロパーに付き添い、大手ベンダーやメーカーとの調整ができます。
ユーザーにとって最適なネットワークやインフラ環境をデザインできると信じて仕事をしています。
伸び代あふれる若い人材が、圧倒的スピードで成長できる仕事環境が魅力
会社設立以来、大手人材派遣会社にて着実に実績を積んでいる同社は、チームメンバーの成長に伴い、新しいクライアントを獲得する動きをスタートさせている。今後3年程の展望について、檜山氏は次のように述べている。
「まずは、今提案の種まきを行っている新規クライアントに、チームで参画することを直近の目標として設定しています。できれば新規クライアントのプロジェクトは、既存メンバーの新しい成長の場として提供していければいいですね。私達はむやみに組織を拡大する予定はありません。どんなに多くても、一人ひとりを見ることができる20人くらいの少数精鋭チームで、仕事の質を追求していきたいです。そして現場で育ったメンバーが何か新しいことにチャレンジする際には、会社として全力でサポートしていきたいと考えています」(檜山氏)
こうした展望を具現化するには、伸び代あふれる若い人材、さらにはそんな人材を育てる場の提供が欠かせない。その点同社の仕事環境は非常に恵まれている。檜山氏がこれまで蓄積してきた知識・経験の全てを吸収できることはもちろん、常駐先の仕事環境自体も絶好の成長の場になるという。
同社のメンバーが常駐しているのは、事業・組織共に変革スピードが早い大手企業の情報システム部である。一緒に常駐しているパートナーのエンジニアも、ここの仕事は面白い!やりがいがある!と評価するほどだという。構築・運用のフェーズで最新技術・ツールにふれるチャンスも多く、インフラ全般の管理を一手に任せられる。仕事に対するクライアントからの評価もダイレクトに返ってくるのが、エンジニアとしての大きな手ごたえの要因だ。
最後にネットワーク・インフラ分野で成長したい人に、檜山氏からひと言メッセージをいただいた。
「自分の伸び代を信じ、もっとスキルアップしたいと考えているなら、是非当社という場を利用してください。当社の仕事を通じて、圧倒的な自己成長スピードを感じられるはずです」(檜山氏)