サンアンドサンズコンサルティング株式会社

サンアンドサンズコンサルティング株式会社は、2010年の設立以来、株式会社セールスフォース・ジャパンのパートナーとして160件以上の導入コンサルティング・開発プロジェクトを手掛けてきた実績を持つ。Salesforceの専門知識を生かし、企業の業務課題に寄り添う支援を続けてきた。

Salesforceは、営業支援（SFA）や顧客管理（CRM）等、複数の製品を組み合わせて使うプラットフォームの総称。機能が多岐にわたるため、自社の課題を正確に把握し、それに合った機能を選定・活用することが重要となる。導入時にオーバースペックな機能を選んでしまい、コストパフォーマンスが見合わなかったり、運用が定着せずに使われなくなったりするケースも少なくない。

Salesforceを効果的に活用し、ビジネスの成長に繋げるには、Salesforceを熟知した認定パートナー企業による支援が不可欠。同社は、まさにその役割を担う存在である。

「当社はベンダー認定資格保有者が多数在籍する、Salesforceのスペシャリスト集団です。お客様の課題を徹底的にヒアリングし、Salesforceで解決する手段を提案。細やかなチューニングや導入後の運用支援等を含めて、Salesforceを使いこなせるように伴走支援します。Salesforceは、一般に考えられているよりも自由に設計できるプラットフォーム。当社の優秀なコンサルタントが、テーラーメイドなシステムに近い環境をSalesforceで実現します」（代表取締役・日髙滋氏）。

Salesforceは、ノーコードやローコードでの設定が可能なため、基本的にプログラミングは不要。APIも充実しており、外部のメールシステムや会計ソフト、チャットツール等と連携させることで、統合された業務環境を構築できる。

さらに、PaaS型の開発基盤「Lightning Platform」も提供されており、認証・アクセス制御・メール送受信・Webサービス連携・レポート・承認ワークフロー等、業務アプリケーションに必要な機能を部品として活用できる。

「当社にはSalesforceを熟知したエンジニアが在籍しており、ノーコード・ローコードでの設定だけでなく、Apex、Visualforce、SOQLといった独自言語を用いて、スクラッチ開発に近い形でシステム構築することも可能です。『AppExchange』と呼ばれるサードパーティ製のアプリを気軽に公開できるエコシステムも形成されており、お客様の課題や要望に合わせて最適な開発手段を自由に選び、業務にフィットしたSalesforce環境を構築します」（日髙氏）。

同社は、コンサルタントとエンジニア合わせて約40名という小規模な組織ながら、取引先には大手企業の名前が並ぶ。創業時から大手人材会社グループとの取引があり、現在も既存顧客からの新規プロジェクトとSalesforce社からの紹介案件のみで事業を拡大している。

Salesforceの日本法人であるセールスフォース・ジャパンからの信頼も厚く、重要なクライアントを任される場面が多い。Salesforceに精通したコンサルタントとエンジニアが、クライアント企業と真正面から向き合い、課題解決と価値創造で結果を出し続けてきた証しと言える。

「テクノロジー関連企業出身の私は、CRMベンダーで営業責任者を務めていました。そのCRMベンダーは、アメリカのCRMの先駆的企業で、2005年にソフトウェア会社が約80兆円で買収しました。CRMベンダーが手掛けていたCRMは、高価でしたが高性能で、私が勤めていた当時、Salesforceとコンペになっても負けた記憶がありません。Salesforce社がNASDAQに上場した頃からSalesforceの勢いが増し、現在の地位を築きました。私は日本において、CRM・SFAの黎明期から携わっており、その知見は当社の強みの一つです」（日髙氏）。

Salesforceに特化したコンサルタント・エンジニアの集団として、サンアンドサンズコンサルティングは2010年の設立以来、無理な増員をせず、着実に事業と組織の規模を拡大してきた。

「Salesforce社より『安心してプロジェクトを任せられる・高難易度と思われる案件はサンアンドサンズに任せたい』との評価をいただいております。その信頼に応え続けるために、提供価値のクオリティーを落としたくないという思いがあり、採用は厳選して進めています。IT業界の中でも、Salesforceに限定してキャリアを築こうと考えているコンサルタントやエンジニアにとって、最高の活躍環境があると自負しています」（日髙氏）。

もう一つ、同社の特徴として挙げられるのが、100%プライム案件であること。セールスフォース・ジャパンから任されるプロジェクトも、全て顧客と直接やり取りするポジションでの仕事。プライム案件へのこだわりは、同社の経営哲学でもある。

「長年エンジニアと営業としてIT業界で働いてきましたが、多重請負構造のSI業界において2次請け・3次請けで働く仕事の問題点を熟知しています。エンジニアやコンサルタントが、仕事を『楽しい！面白い！』と思える会社をつくりたいという思いで起業しました。だから、100%プライム案件は、当社の大切なポリシーの一つです。多重請負構造の中で働き、仕事にやりがいを見出せなくなったエンジニアには、ぜひ当社で、お客様の課題解決というエンジニア本来の仕事の楽しさを味わってほしいと考えています」（日髙氏）。

同社の本社は、神奈川県藤沢市にある。“湘南”と呼ばれる地域であり、東京・横浜で働く人々のベッドタウンとしても知られる。人口は神奈川県内で横浜・川崎・相模原に次ぐ第4位。交通アクセスも良好で、東京の都心まで最速約45分、横浜までは約25分という距離感。

温暖で穏やかな気候、自然と住環境、教育のバランスが取れた藤沢には、サーフィン等のマリンスポーツを楽しむ人々や、暮らしの質を重視する層が移り住んでくる。同社はこの地に本社を構えているが、働き方はリモートが中心。大半のメンバーが在宅勤務をしている。

「Salesforceは、クラウドサービスです。PCさえあれば、どこでも作業ができます。2010年に当社を創業した際、個人的な趣味で藤沢に本社を構えました。始まりが小さなマンションの一室だったこともあり、創業時からフルリモートの働き方をしてきました。当社のメンバーはみんな自立した言動ができる人達ばかりなので、オンラインコミュニケーションが中心でも、スムーズに業務は進みます」（日髙氏）。

長年IT業界で活躍してきた日髙氏が目指したのは、社員が「仕事って楽しい」と思える会社。その創業時の思いは今も変わらず、働きやすい環境づくりに力を注いでいる。

例えば、プライベートの時間を充実させるためのユニークな休暇制度。全ての有給休暇を取得した社員には、追加で5日間の休暇を付与する「バックアップ有給」。連休に挟まれた平日を休みにする「ブリッジホリデー制度」。三連休がない月の第三金曜日を休みにする「ブレイクデー制度」。中でもユニークなのが「ブリアイデア休暇」。面白い嘘をついたら取得できる有給休暇だ。

「当社の社員はみんな真面目で働き者。仕事に熱中するあまり、休息を忘れがちになってしまいます。そこで、ユニークな休暇制度を整備して、社員に休んでもらえるように努力しています。有給の時間単位取得も可能ですし、お昼休み後の3時間の時間単位有給である『シエスタ制度』もあります。お昼寝をする人もいれば、映画や美容室、ショッピング等の時間に充ててリラックスする人もいます」（日髙氏）。

技術力の維持・向上にも余念がない。Salesforce認定資格の取得者には、受験料の会社負担に加え、基本資格から報奨金を支給。最大で50万円の報奨金制度も用意されている。Salesforce以外にも、ITストラテジストやプロジェクトマネージャ等の国家資格取得者にも報奨金を支給している。

「Salesforceは認定資格が沢山あって、資格取得の方向性を決めることで、Salesforceのスペシャリストとしてのキャリアパスを構築することができます。認定資格を取得してもらうことで、クライアントに対する技術力のアピールにも繋がり、信頼を勝ち取るのにも有効だと考えています。Salesforceというツールに手段は固定されますが、お客様の話を傾聴し、本質的な課題を抽出して、解決する。それはITエンジニアのやりがいと変わりません」（日髙氏）。