システムユーザーの業務を熟知している点が最大の強み
システム開発会社の、株式会社ティービーケー・システムエンジニアリング(以下、TBKSE)。三菱電機グループ傘下の企業をメインクライアントとして密な関係を保ち、活動を続けている。
同社が開発や保守を手掛けているのは、人事・労務や経理、営業、生産などの基幹系管理システム全般。その最上流の要件定義や設計から保守にまで携わっている。
企業の業務は多岐にわたり、部署や事業所によって求められる知識は異なるため、現場を見て、現場を知り、最適な改善策を実現する「三現主義」を貫き、派遣・常駐スタイルでお客様に寄り添い、業務にあたっている。
また、開発部分は海外に受託する企業が増加する中、同社では郡山本社で開発を行うという2極体制を採用している。国内でかつ近いところに拠点を置くことで、
お客様と開発現場、双方と密なコミュニケーションをとり、信頼性の高いシステムを提供できることが、当社最大の強み。
「業務管理システムの要件定義や設計は、業務を熟知していなければできません。お客様の業務に詳しいことで任される仕事も少なくありません。人的結びつきもございますので、当社の立場は強固なものであると自負しています」と経営企画部の前川氏は胸を張る。
お客様のコア・パートナーとして設立
お客様先は従業員数が2,500名以上と大規模。TBKSEは80名程度であるが、一般的にその規模のシステム開発会社が2,500名クラスの大手SIerの“Tier1”として直取引をすることは難しい。ではなぜ、同社はそれを可能としているのか。
「プロジェクトの終了に伴い、お客様の既存パートナーの開発会社もメンバーが入れ替わっていたこともあり、業務や社内文化を理解し、ナレッジを継承できるシステム開発会社立ち上げの要請として声が掛かり、2001年に当社が創業されました」と前川氏は説明する。
今後のビジョンについて、前川氏は次のように説明する。
「当社は、マンパワー的にお客様の業務のごく一部しか手掛けることができていません。ですから、この『Green』でプロジェクト・マネージャーやエンジニアを募り、ご相談を受けたお仕事にもっと対応していくことが大きな課題です。」
なお、同社はお客様との間に資本関係はなく、株式会社第一情報システムズの100%子会社。同社は東京・恵比寿に本社を構え、売上高約57億円(2016年3月期)、従業員数約800名(2016年4月現在)というシステム開発の準大手。
長期間のお付き合いが前提の、長く腰を据えて働ける環境
2018年5月現在、TBKSEの社員数は約90名で、うち約半数が郡山本社で開発業務を行っており、残り半数の東京の社員はお客様先に常駐している。
大小さまざまなプロジェクトチームに分かれており、多様な内容の業務が揃う。比較的経験が浅い社員は、自社の裁量でマネジメントができる受託チームに加わり、メンターからOJTを受けながら経験を積み、成長していくことができる。成長に従って、リーダーとしてプロジェクトを牽引していく、といったステップアップやジョブ・ローテーションが可能だ。
「お客様とのお仕事の中で技術を吸収したり、規律や企業文化から開発規程やドキュメント作りまで学べるというメリットもありますので、努力次第で社会で広く通用する人材に育つことができるでしょう」と前川氏。
営業担当者も頻繁にお客様先に顔を出しており、社員とお客様のフォローに入る。
「現場に訪問した際は社員に声掛けして状況を確認し、問題があれば把握して、すぐに対処できるようにしています。絶対に放置しないので、その点では社員には安心して働いてもらえているのではないでしょうか。」
また同社では、4半期ごとに郡山本社と東京をテレビ会議でつなぎ、業績や各プロジェクトの状況を共有。さらに、離れている社員間のコミュニケーション促進ために、同じく季節ごとの年4回、親睦の機会を設けている。1月の新年会(郡山)、4月の花見(郡山)、7月の暑気払い(東京)、そして10月の芋煮会(郡山)だ。
「あくまでも自由参加ですが、みんな和気あいあいとやっていますね」
そんな同社が求める人材像について、前川氏は次のように説明する。
「お客様と直接向き合える環境で、業務知識を生かして仕事ができる環境があります。長期間のお付き合いが前提ですので、長く腰を据えて働くことができます。お客様との信頼関係を構築しやすい職場ですから、お客様に貢献できる大きなやりがいや醍醐味を感じることができるでしょう。そういった環境で仕事がしてみたい方は、ぜひアクセスしていただきたいと願っています」