シングルサインオン、統合ID管理に特化してソリューションを提供!
株式会社セシオスは、2007年の設立以来、シングルサインオンと統合ID管理の2分野に特化して事業を展開してきた。シングルサインオンに関する技術は、決して新しいものではないが、クラウドサービスの普及などによって、最近、再び注目度が上がっている分野である。
「起業前、前職でシングルサインオンなどの認証技術を扱っていた頃からセシオス設立当初にかけて、オンプレミスで実績を積み上げてきました。そこで培ったノウハウをベースに、現在はアイデンティティ・アクセス管理ソリューションを、オープンソースソフトウェアを活用することによって低コストで提供することに成功しています」(代表取締役・関口 薫氏)
シングルサインオンとは、1回の認証手続きでOSやアプリケーション、サービスなどにアクセスできるシステムのこと。オープンクラウドなどが広がり、複数のサービスを建て増しする企業が増えている一方、IDやログインURLの数も増え、「アクセスの煩わしさから利用されない」「運用管理者の負担増」といった課題が浮かび上がってきている。
同社が提供するソリューションは、こういったニーズにしっかりと応えてくれる。たとえば、主力製品である『SeciossLink』は、シングルサインオンと統合ID管理をセットにしたSaaS型サービスだ。SAMLをサポートするサービスプロバイダへのシングルサインオンはもちろん、GoogleAppsやOffice365、Salesforce、cybozu.comなどのクラウドサービスをはじめ、プライベートクラウドやオンプレミスな社内システムとシングルサインオンが可能となっている。教育機関向けには、『Secioss for Education』をリリース。教育機関で多数の導入実績があるShibboleth IdPの機能を取り込み、学術認証フェデレーションとのシングルサインオンにも対応している。『Secioss for Education』は教育機関から高い評価を獲得しており、東京未来大学をはじめ、これまでに約20校で採用されている。
「ソリューション提供のほか、オープンソースを活用したシステム設計、導入に関するコンサルティング・サービスも提供。中でも、オープンソースのLDAPサーバ OpenLDAPやID管理ソフトウェア LISMに注力しています」(関口氏)
シングルサインオンと統合ID管理の両方を高いレベルで提供できるのが強み!
シングルサインオンや統合ID管理分野が、どれほど成長しているのか。ある調査によるとWebシングルサインオンパッケージ市場は、2013年度120億円強から2015年度には160億円強にまで膨らみ、統合ID管理パッケージ市場も53億円弱から56億円強にまで拡大している。まさに注目分野の一つといえるだろう。それだけに新規参入してくる企業も少なくないのが現状で、国内だけでなく、外資系企業の参入も増えている。しかし、国内外いずれの企業に対しても同社にはアドバンテージがあると関口氏は語る。
「国内の競合他社でシングルサインオンと統合ID管理両方のソリューションを高いレベルで提供できるところはありません。片方しか扱っていないか、両方扱っていても偏りがあるところがほとんどです。外資系の場合、両方を提供できる競合はいくつかありますが、日本特有の細かいオーダーに柔軟に対応するのは難しいのが現状。本国に確認を取った上、結局対応できなかったという話をよく耳にします。その点、当社はすでに数多くの導入実績を持ち、自社開発のパッケージという利点を活かして、多様なニーズにも柔軟に対応することが可能です」(関口氏)
このような背景もあり、現在セシオスには、数多くの依頼が届いている。売上も2016年度は前年度比40%増と好調だ。今回の募集も開発体制を強化することによって、より多くのお客様の声に応えることが目的だという。
「競争が激しくなっている中、今後も優位性を保つべく、エンタープライズ向け中心からコンシューマ向けサービスを展開している企業を対象とした認証サービス開発に2017年から着手する予定です。また、新しいセキュリティに関わるサービスにも積極的に取り組んでいくなど、技術的なアドバンテージも維持していきます」(関口氏)
こういった取り組みの先、2020年には、「社員数を倍増、売上も現在の2.5倍を目指す」のだと関口氏は語る。そして、国内市場から海外市場へ打って出る方法も今後、模索していき、最終的にはグローバルでの成功を目指していくことになるという。
シングルサインオン、統合ID管理分野の知識、経験を幅広く積める環境。
関口氏にとっての“理想の会社像”とは、「社員一人ひとりが、それぞれやりたいことを見つけ、その実現に向けて努力していく。その結果が会社のためになり、社員も会社も成長していく」ことだ。そのために、「社員がやりたいことを持てる環境をつくっていきたい」のだという。
「やりたいことを見つけるには、新しいことにアンテナを張っている社員が、『これは!』と思ったものに挑戦できる環境が必要です。だから、当社では、新しい技術に取り組むことに対して無闇に否定するようなことはしません。むしろ、会社のスタンスとして新しい技術、新しいサービス、新しい開発手法などにチャレンジしていくのを良しとしているくらいで、社員が興味のある分野や技術について、積極的に発言することを歓迎しています」(関口氏)
ただ、自分の意見を発信するには、それができる雰囲気が社内になければ難しい。しかし、その点も「心配ない」そうだ。
「当社は、社員同士の距離がとても近いと思います。社員の誕生日には、みんなでたこ焼きパーティーを開いたり、休み時間には、社長も社員と一緒になってボードゲームで遊んだりします。遊びと仕事は切り離しているので、そのときは社員も上下関係など関係なく、気ままに楽しんでいますよ。こういった日頃の関係性が、発言しやすい雰囲気を醸成しているのだと思います。その一方で、仕事となるとグッと集中するメンバーが多いのも特徴です」(関口氏)
人材育成は、基本的にOJTだ。しかし、シングルサインオンや統合ID管理分野に関して、幅広い知識と経験を持っている優秀な先輩たちが多数在籍しており、特定の先輩からだけでなく、さまざまな先輩から仕事が振られるように配慮することで、幅広い技術に触れ、習得できるように気を配っているという。
「その分、指示待ちタイプの人では務まらないと思います。仕事に前向きに取り組むことができ、視野を広くもって貪欲に知識や経験を吸収したいという人が向いています。贅沢を言うなら、技術分野だけでなくビジネス的なところも学びたい人だと嬉しいですね。そんな人材が社内に増えれば、今まで以上に、いろいろなことに挑戦できると思うからです」(関口氏)
株式会社 セシオスの社員の声

20代後半
2019年07月入社

30代前半
2019年02月入社
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20代前半
2018年09月入社