バックオフィス業務の支援を通じ、事業に懸ける想いを応援
中小・ベンチャー企業のためのバックオフィス支援サービスを手掛ける、FinTech企業のSBIビジネス・ソリューションズ株式会社。マンパワーやノウハウが不足しているベンチャーや中小企業が成長するステージで必要となる、経理を中心とするバックオフィス業務をトータルに提供する。手の回らないこれらの業務を同社が担うことで、企業はより本業で力を発揮できる。その結果、アイディアや想いが形となり、新しい製品やサービスが生まれていけばもっと素敵な世の中になっていく。そんな好循環を生み出すことが同社のミッションだ。
同社が提供するサービスは多岐にわたる。
●経理コンサルティング&アウトソーシングサービス
事業の立ち上げ時から、その内容に即した経理の仕組みをつくり上げ、必要とされる経営管理体制の整備を支援。さらに、同社のバックオフィスクラウドサービスを活用し、アウトソーシングの形で経理業務の運営も手掛ける。
●バックオフィスクラウドサービス
・交通費や経費精算業務のクラウド(ASP/SaaS)ソリューション「経費Bank」の提供。
取引先への支払依頼、支払予定表による支払管理、経費集計による経費分析、銀行振込データおよび会計仕訳データの作成機能を提供し、経理業務の効率化を実現。
・稟議申請/ワークフローのクラウド(ASP/SaaS)ソリューション「承認Time」の提供。
稟議申請、捺印申請などの申請書類、議事録などの回覧書類など、社内のあらゆる書類を自由な項目設定で作成して電子承認フローに乗せることで、スピーディーな意思決定とペーパーレス化に貢献。いずれのサービスも、クラウドによりユーザーにシステム負荷をかけず、いつでもどこからでも申請や承認ができるメリットもある。
●ビジネスサポートコンテンツ・ノベルティ冊子
・契約書、取締役会などの議事録、就業規則、資金繰り表、営業日報、FAX送信票、お礼状・お詫び状など、あらゆる法令書式やビジネス文書のテンプレートがダウンロードできるサイト「デジタル法令&文例」と「実践!ビジネス文書ライブラリー」を運営。
・資金繰りや事業拡大に必要な資金確保で悩む企業に向けた「助成金補助金 診断ナビ」の提供。自社での受給可能性の有無や金額などの結果がすぐにわかる無料簡易診断や、専門相談員が助成金・補助金に関する相談をお受けする仕組みがユーザーに好評をいただいている。
・「税務」「人事」「労務」等の知識や最新情報、スキル向上に繋がるビジネスマナーなど、ビジネスに役立つ情報をまとめた月刊誌「会社の知恵袋」を運営。
●MoneyLook
インターネットに散在する個人、法人の様々な情報を利用者に代わって効率的に収集、管理、保管するソリューションを提供。金融機関の口座情報を一元管理するMoney Lookを運営。
同社が加わっているSBIグループは、ことのほかベンチャースピリッツを重視しており、これを維持するために積極的に分社化を行ってきた。それとともに、グループ外に対してもベンチャーキャピタルや大学院大学などの運営を通じて、ベンチャー育成を手掛けてきた。同社は、同グループにおいてそうしたベンチャー支援インフラの一翼を担う重要な存在となっている。
●メディアサービス
オウンドメディア「BizSol」を運営。「業務効率化のすすめ」「経理部の教科書」といった毎日の仕事に役に立つソリューションを提供している。
FinTech企業としてさらなるサービスの拡充へ!SBIグループの地方創生事業を牽引
同社の実質的なスタートは2000年。前社長で現SBIホールディングス株式会社専務取締役の森田 俊平氏が、SBIグループ内ベンチャーとしてオフィスワーク株式会社(後にSBIアカウンティングに社名変更)を設立した。
「ITベンチャーブームが起きた当時、これから数多くのベンチャーが生まれてくるというタイミングで、バックオフィス業務支援へのニーズが高まると判断し、SBIおよびソフトバンクから出資を受けて設立しました」と森田氏は説明する。
2006年には、同社が支援していた株式会社ジェーシーエヌランド(1989年設立)を買収合併し、現社名に変更する。
「同社はシステム構築やASPサービスを手掛けていました。当社はそれまで経理業務のアウトソーシングや一部のクラウドサービスを手掛けていましたが、自前のクラウドサービスをさらに拡大していく体制づくりのため、買収することにしました」(森田氏)
2017年には、SBIグループ内のMoneyLook事業を取得し、SBI Fintech Solutions株式会社傘下に加わわり社長も交代。
「FinTechやロボティクス等の技術がバックオフィス業務を革新させる、その革新を自ら起こしていくべきと考えました」(現社長 夏川 雅貴氏)
こうして業容を整えたSBIビジネス・ソリューションズ。最大の強みは、自社内に自社ソリューションの最大ユーザーを抱えているところにある。
「バックオフィスクラウドサービスの最大ユーザーは、経理のプロフェッショナル集団である当社の経理コンサルティング&アウトソーシングサービス部門です。社内ですから、遠慮なく厳しい要望をぶつけてきます。また、新しい機能などの実験もすぐにできます。したがって、ユーザー本位そのもののクラウドサービスに改善を重ねていけるわけです。こうしたプロセスにおいて、我々は理想の経理業務フローに対するプロの知見を蓄積し、グループ外のお客様にご提供しているのです」と夏川氏は胸を張る。約900社に及ぶ顧客の多くから、「細部に至るまでよくつくり込まれている」といった評価の声が届いているという。
今後のビジョンは、FinTech企業としてさらにサービスを拡充していくこと。
例えば、バックオフィスクラウドサービスやMoneyLookに金融の知識や技術を活用し、最新技術を兼ね備えたバックオフィス支援サービスを検討している。「日々起こっている技術革新は、日本が直面している業務効率の向上と人口減少による労働力不足をバックオフィスの分野から補っていける。中小企業に対して最新技術を利用しやすい形で提供できるサービスを展開していくつもりです」(夏川氏)
SBIグループの掲げる『第4のメガバンク構想』。地方の金融機関のアライアンスを組み、金融サービスを提供することで地域経済に貢献しようというものだ。
同社でも地方の金融機関と提携を結び、その顧客である地域企業に対してデジタル化、ペーパーレス化、リモートワーク化を支援することで労働力不足に悩む企業の課題に向き合っている。バックオフィス業務の省力化を通じて、企業はより生産性や競争力を持てるようになる。プロジェクトは動き出して間もないが、地域企業ならではのニーズも見え、新サービスの構想も生まれている。
地域企業が活性化し、地域に人が住まい、地域経済が潤う。同社はこれからもFinTech企業として地方創生の一端を担っていく。
風土づくりは「個性を生かす」と「人を育てる」の2軸で。
前述のとおり、ベンチャースピリッツを重視するSBIグループの同社。風土づくりの軸は、「個性を生かす」と「人を育てる」の2軸にあるという。
まず、「人を育てる」ということについて。森田氏は次のように説明する。
「設立当初、人材がいない状況からのスタートでした。経験者を採用することができず、未経験者を一から育て上げるしかありませんでした。しかし、結果的にそうした人材が定着し、現在、部長クラスになっています。彼らには『一から育ててもらった』という意識が強いので、『今度は自分が育てる番』と燃えてくれています。そういう巡り合わせで、人材が育つ風土が出来上がってきました」(森田氏)
人材育成においては、例えば経理コンサルティング&アウトソーシングサービスにおいては、1年目は教わりつつやる、2年目は自分で考えつつやる、3年目は人に教えつつやる、というステップで着実に知識やスキルを体得する方法が工夫されている。
次に、「個性を生かす」ということについて。人には長所も短所もある。短所を見つけて批判し合っていてもあまり生産的とはいえない。短所を改善できたとしても、“人並み”程度にしかならないからだ。それよりも、長所を伸ばしたほうが、その人ならではの価値をさらに発揮できるようになる。「そうしたことは、研修などの機会に必ず確認するようにしている」と森田氏。システムとサポート、営業とサポートという利害が対立する職種間では、コンフリクトも生じる。
「そんな時こそ、『個性を生かす』という大原則を思い出そうと言っています」(森田氏)
そんな同社が求める人材は、主体性を持つとともに、全体像を踏まえつつ自分の取るべき行動を考えられる人。
「知識やスキルは後からいくらでもつけることができます。ですから、そうしたマインドや資質に期待したいですね」と夏川氏は呼びかける。
現場では常に「何をやりなさい」という指示ではなく、方針が示され、制限をかけるのではなく自由な発想で対応する。最近ではお客様へのサービスだけでなく、コロナ禍での働く環境の整備について社員主体で進んだ事例もある。こうしたボトムアップの風土で事業を推し進めていく同社から今後も目が離せない。
~最近入社した社員に社風について聞いてみました~
裁量を持って働くことのできる環境だと感じています。失敗することに寛容で、兎に角やってみろというスタンス。日々新しいことと向き合いながら、試行錯誤ではありますが解決策を自ら見出していく。そのプロセスで仮設がうまくいくこともあれば、自身の考えが及ばず周りに助けていただくこともあります。試すからこそ学ぶことがあり、成し遂げたときの達成感はひとしおだと感じています。気が付けば自身でできることが増えているのも嬉しく、これからもここで成長をしていければと思います。
(2020年1月入社)
営業職として入社しました。先輩社員の打ち合わせの同席から自身主体での商談まで約1週間。前職で営業の経験があったこともありますが、すぐに任されたことには驚きました。ただしすぐに完璧を求めるわけではなく、基本的な要素を話せるように、次はお客様のことを気遣う目線を持って話せるようにと段階を踏みながら。わからないことはその場で聞くことを心がけています。周りの方は面倒見もよく気遣ってくださるので臆せず実践できています。今後は前職の経験も活かしシステム導入後のアフターフォローの強化もやってみたいと思っています。
(2020年5月入社)
SBIビジネス・ソリューションズ 株式会社の社員の声

20代後半
2020年01月入社

20代後半
2019年08月入社

30代前半
2018年01月入社