世界的な機器メーカーに認められた高い技術力が強み
ソフトウェア開発会社の株式会社ハイスポット。これまで、医療系を中心とする業務系システムの受託およびSES、車載機器やビデオカメラなどの組込ソフトウェアのSES、銀行のオンラインシステムの移行におけるインフラ業務を手掛けてきた。
1997年に神奈川県相模原市で設立された同社は、2017年に20周年を迎えるとともに事業拡大、ならびに東京支社の設立を行い、自社サービスの開発やスマートデバイス向けアプリケーション開発にも力を入れていく。応募者にとっては絶好のタイミングにあるといえる。
同社の強みは、例えば技術力が納入先の機器メーカーの品質管理規準に準拠するレベルにあること。その納入先は、医療機器や車載機器、光学機器などの世界的なメーカーであり、かつ直取引が多い。不動産や情報サービス大手のアプリケーション開発でも数々の実績がある。
本社のある相模原市は「さがみロボット産業特区」に認定されている。これにより国から様々な支援措置を受けつつ、市を挙げて生活支援ロボットの実用化や普及を促進するとともに関連企業の集積が進められている。同社代表取締役の杉本祥一氏が関連団体の理事長を務めている関係で、市の公共施設のシステム開発を手がけるなど、地域の発展にも貢献している。
新たな技術領域へのアプローチにも熱心だ。国の「ものづくり補助金」を3回獲得し、東京工業大学や横浜国立大学との産学連携で、暗号化RFID装置の試作に成功。現在は、アンドロイド、セキュリティ、医療画像をキーワードとした研究開発に積極的に取り組んでいる。
「今後、どういった分野が動いていくかを先取りしたり、技術力を向上させる人材育成の機会にするためにも、こうした研究開発は継続させていきたいと考えています」と杉本氏は言う。
20周年を迎え、東京支社をスタートさせ、自社サービスの開発やスマートデバイス向けアプリケーション開発にも力を入れていく。
失敗を恐れない
同社が求める人材は、好奇心が旺盛で「なんでもやってみたい」と思うような人です!安定した経営基盤の上で、新しいことにチャレンジすることを積極的に推奨するハイスポットはチャレンジング精神が旺盛な人材にとってまたとない環境です!
社員がやりたいことは、すぐにプロジェクト化を判断
前述のとおり、杉本氏は「エンジニアの付加価値を高めるステージづくり」をマネジメントポリシーに掲げている。その主要な施策は、自社サービスの取り組みに代表されるような新規事業立ち上げの推奨だ。そもそも同社の組込ソフトウェア開発事業も、現在の常務取締役がやりたかった分野として任され、一から顧客を開拓しながらつくり上げてきたものだ。
「社員がやりたいと発案したものは、当社が手掛けるべきと判断すれば、すぐにプロジェクト化のGoサインを出します。その際にしっかりゴールセッティングを行い、結果が出なければプロジェクトは解散か、ほかのプロジェクトに統合するというルールを決めています。ですから、私も迷わずに判断できていますね」と杉本氏。
人材育成においては、全社の目標とリンクした個人目標を設定し、その成果を問う評価制度を策定。独自の評価シートを作成して運用している。評価は年2回で、それぞれ進捗状況を確認し後半の取り組みをアドバイスする中間評価と、最終評価の年4回、面談が行われる。
社員が自主的に運営する勉強会も月1回ほどのペースで行われている。「高校レベルではあるが、アルゴリズムの開発に役立つ数学の勉強会もある」と杉本氏。そして、勉強会どころではない、トップレベルの大学との研究開発プロジェクトも行われているのは前述のとおりだ。
社員間の親睦を深める機会としては、月1回の事業部門ごとの全体ミーティングおよび懇親会、年3回の全社会議および懇親会の機会がある。なお、事業部門間の異動も、本人の希望を重視して柔軟に行われている。
「中途入社の社員も分け隔てなくやりたいことができる環境があるとお約束します」と杉本氏は強調する。
したがって、同社が求める人材は、好奇心が旺盛で「なんでもやってみたい」と思うような人。安定した経営基盤の上で、新しいことにチャレンジすることを積極的に推奨する同社は、そういった人材にとってまたとない環境といえるだろう。