ジェット・テクノロジーズ株式会社

ITの興隆初期からマーケティング・営業担当としてこの業界に携わってきた、ジェット・テクノロジーズ株式会社　代表取締役社長　星野氏。ビジネスのスピードに合わせた最適なシステムづくりはスピードが鍵と成っている反面、システムの安定性やセキュリティを意識した堅牢性の比重も高まり、ビジネスにおけるＩＴシステムの重要性は益々高まっている。しかしながら、プロジェクトに無関係の間接費によるコスト高や、オーバースペックなシステム提案など、お客様視点に立っていないケースが多い。<br /><br />社名はジェット機に由来する。ジェット機は絶えず飛び続けるために燃料を噴射し続けなければならず、これはジェット機にとっては当たり前のこと。お客様から選ばれ続けるために絶えず改善や新たな提案を行っていこうということからジェット・テクノロジーズと命名した。<br /><br />お客様の真のニーズを把握した上で、単なるプロダクトなどの提供に留まることなく、関連するシステムへの提案・設計～構築は勿論、運用に至るまでのサービスを提供したいと考えている。当社では、ITインフラ構築・運用を核に、ウェブ／業務アプリの開発や、パッケージ／ツールの導入・構築、システムコンサルティングを行い大規模システムから中小規模のシステムに至まで一貫した品質でのサービスを提供する。<br /><br />機動力とコストパフォーマンス、優秀なパートナーとの協業による迅速な体制作り、大規模システムで培った「ノウハウ」の蓄積など、ベンチャーならではの強みを前面に打ち出し、ＩＴ業界に挑む。

システムの「インフラ」を事業の核に据える同社。なぜ「インフラ」なのか。<br />OS、ミドルウェア、データベース、ネットワーク、ストレージ、セキュリティなど多くの技術を包含するITインフラストラクチャーは、システムのいわば大動脈にあたる。にも関わらず、スクラッチによる構築も多く、課題も多く新しい技術が常に出てくる分野であることなどから、まだ出来上がっていない技術でありこれからのねらい目なのだと言う。<br /><br />一方で、従来のSIベンダーが主眼としてきた、「業務アプリケーション」の汎用性や拡張性を左右するのが、インフラである。したがって、今後も永続的に重要な分野であり続ける。<br /><br />つまり、システムの「肝」でありながらも未着手の分野に名乗りを上げたわけである。星野氏は、この分野の今後の注目度アップとその息の長さを確信している。インフラをコアコンピタンスとし、その周辺にあるアプリもまとめて面倒を見ることの出来るインフラのサービスベンダー。決まった仕様を実装するのでない、提案型ベンダーが同社の描く将来像だ。

起業から1年ほどで、金融向けのサーバを統合や情報系システム再構築・システム移行などを支援するプロジェクトから、Oracleデータ移行（パフォーマンス解析）、NAS導入支援、生保向けシステム開発など、各業界で実装を手がけてきた。<br /><br />独立のマルチベンダーとしての立場は守りつつ、他のパッケージベンダーなどとの協業により、現在は販路の拡大を急ぐ。<br /><br />「顧客のニーズを捉え、適切なソリューションを見極め、不明確な約束をしない。これをポリシーに、本当のSIerとして認知されることが重要です。」と星野氏は言う。

社員は皆「個性的」で「カラーが違う」。採用の窓口となる齊藤氏は、「強い組織は、異なる発想を持つ人同士が同じベクトルで前進することで作られる。」と考えている。<br /><br />くだらないと思うようなことでも、とにかく何でも言い合って、「言える・聞ける会社」にしたいと星野氏。現在も、「言うからには、主体的に取り組み、輝きたい」という社員が多いという。<br /><br />なかなか全員で集まることが難しい中ではあるが、たびたび社員間でコミュニケーションをとる努力をしており、時には飲み会や、ボーリング大会を行い、社員旅行などの催しも企画している。<br /><br />「スペシャリストを育てたい。そのために、教育にも注力します。キャリアパスプランとしては、技術を追求するも良し、プレＳＥとして提案に専念するも良し、プロジェクトマネジャーの道もある。会社としては、40、50代になっても働ける環境を用意し、腰を据えて働いてもらいたいと考えています。」と星野氏は語る。<br /><br />ベンチャーでは、目標を持ってスキルアップしていく「上昇志向」、先を見て意欲旺盛に取り組む「チャレンジ精神」を持つことが不可欠だ。参画するメンバーは将来、幹部になる人だ。本当のソリューションを顧客に提供することで会社を築いていきたいと思う人の参画が待たれる。